■満月
僕は歩くときに概ねボーッと前の上の方を見ているので、夕べもまんまるに輝く月とすぐに目が合った。
ふと頭に浮かんだのが、中原中也の「月夜の浜辺」。「月夜の晩に、拾ったボタンは どうしてそれが 捨てられようか?」 うーむ中也よ、なぜなのか?
曇った晩に拾ったボタンなら捨てちゃうのかい?
それとも拾いもしないのかい?
と思いながら、最近僕のワイシャツのボタンはよく取れるなぁ、と気付く。答えは簡単。首も太ってきているからだ。取れる、と言うかはじけるのか。いつかはじけた僕のボタンを、今日拾った人はいるのだろうか?
帰ってから、煎餅を食っているwifeに「満月だったねぇ!」と確認の意味で聞いてみれば「はぁはぁ」と答えるあたり、やはり月より煎餅に軍配が上がる。
あまりにウマそうなその煎餅の咀嚼音に誘われて、僕も1つ2つ。ついでにビールも飲みつつ。
そんな僕らは今週末からとなり市に新たにできた
スポーツクラブに入会する。「ザバ○スポーツクラブ」。某大手お菓子メーカー運営のジムだ。何か矛盾を感じるが、非常にキレイで最新鋭っぽいので決めたのだ。トレーニング後にお土産として毎回き○この山やカ○ルをくれる、とは聞いていない。
(2004-04-07/#T
)
夕暮れに浮かび上がる月を見かけた時は“ジャンプすれば月に自分の影が落ちるんじゃないか?”と実験中である。(K)