Think again to think widely.

雑音に敏感であることの美徳


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4月6日
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 2008

■結婚式を控えている方々へ

結婚式で重要なことは、ふたりが結婚したという事実をこれまでにお世話になった人々に知ってもらうこと。

結婚式で矛盾していることは、お越しいただいた人々に自分たちの結婚を祝ってもらうために催すのだけどその式は自分たちで準備する、ということだ。

つまり、自作自演だということである。両家の親や仲人なんかが率先して、というのも今ではなかなか見られない。式の準備は大変なので、やや忘れがちなのが会場でかける音楽である。レストラン挙式でなくとも、音楽をかけられる、というのはどこの式場でも同じことだろう。

これから式を準備しようとしている人に、アドバイス。音楽には、映画音楽が良いよ。結婚式会場を舞台ととらえると、食事や飲み物は、出演者はこれまでお世話になった人々、余興を行なう人々は友情出演者だ。

そして、なんといっても結婚式の主人公は、花嫁だ(花婿だ)。会場を歩く花嫁。ワインを注ぎ歩く花嫁。友人と笑って写真を撮る花嫁。そして、泣く花嫁。と花婿。そこでは、BGMが重要となる。映画音楽は、映像を第一に考えて作曲され奏でられる音楽のジャンルだからだ。花嫁花婿2人の立ち居振る舞いが、より一層引き立つことだろう。

これまでに2人で観た映画やラブロマンス的な映画などの音楽を、ぜひお役立ていただきたい。花嫁の目もとに浮かぶ涙が打ち震えるBGMを、ぜひセレクトしていただきたい。


●注意点 1:特に、入場と退場の際にかける音楽には、気を使いたい。お客様たちが2人の印象を強くとらえる瞬間である。

●注意点 2:映画音楽を使う場合は、必ずその映画を観ていることが絶対条件。その理由は述べるまでもない。


(2008-04-06-SUN/K



 2005

■朝ス

4月。
NHKの朝ドラがひとつまた幕を閉じた。

前回の「わかば」は、その前の「天花」に続く低視聴率(17%台)。話題の「ごくせん」の最終回は32.5%(平均28.0%)だというからほぼ半分か。すごいや、ヤンクミ。(※)

NHKの朝ドラは、教育的指導の一環として「家族の死」を描くようにしている、と、以前スタパ(スタジオパーク)でアナウンサー言っていた。たしか。その事実を知って以降、毎回“今回は誰が死んでしまうのだろう…”と不安を感じつつも、それを当てるという推理モノとしての要素も秘めている。毎日、朝からサスペンス。

「天花」での容疑者(?)は、祖父・財津一郎と天花の恋人・竜之介の祖父・中村梅之助。

2人は戦友であり、1人の女性をめぐる恋のライバル同士でもあった。アヤシイにおい、プンプンだった。とくに財津の妻(天花の祖母)が雷に打たれて死んだというディープなエピソードも、財津のポイントを増す小道具として一役買っていた。そして中村の色メガネも顔色を隠すのには最適のアイテム。どうしよう!やっぱり昔の恋が忘れられないとか言って刺し違えちゃったりしたら…

なのに、真犯人(?)がまさか中村の妻であり、財津のかつての恋人・富司純子だなんて!

美しく優しいみんなの大好きな園長先生がなぜ??やっぱり2人に愛され、愛してしまったら長生きは許されなかったか。トリックが読めなかった自分に反省。

「わかば」で登場したお年寄りは、母方の祖母・南田洋子と父方の祖父・織本順吉。今度はどっち?と常に不安。南田は頻繁に薬を飲んだり、病院に検査行ったり縁側でまどろんだり(こういう穏やかな時こそ一番不安)しているし、一方、織本は心筋梗塞で入院するし、再発で手術するし。共にアヤシサでは引けを取らない。

しかし、今回「わかば」では、誰も亡くならなかった。すでに若葉が父を震災で亡くしていたからだろうか。「再生」をテーマとしていたドラマだったからだろうか。だったらなぜ、随所にアヤシサを漂わせるんだ!

もう朝から魔女狩りはしたくないので、できれば今後は誰も死なない朝ドラ作りをお願いしたいものです。


※ちなみに私はその32%には入っていないが、17%の方には入っている。
録画までして見ていたもんね。


(2005-04-06/C)



 2004

■傍観者の利己主義

今年も始まった大リーグ。ゲームを観ていると、日本のスタジアムとは雰囲気が明らかに異なる。それは、観客席の応援。日本では、シャモジや傘を持っていなければ、または、太鼓に合わせて声出ししていないと観戦していることにはならない暗黙のルールがある。

大リーグでは、応援することが無理強いされていない。いいプレーをした場合、歓喜し、悪いプレーにはファンである選手でもブーイングをする。いわば観る側の態度の自由が保障されていると言えよう。

ということをこのコラム用の原稿として眉間にシワを寄せて書き込んでいたら、今日から始まった「報道ステーション」の月曜のスポーツアナウンサー・松岡修造がまったく同じ要旨のことを言っていた。

ぼくの方が先に思ってたのに、マネだと思われちゃたまんないゼ、と嘆いてみても、「そんなみみっちぃこと言ってちゃ世界を相手にはできないぞ!」と松岡さんからスゴまれるだけでなく、眉間のシワを防ぐスーツを薦められそうなので、ここに記す。


(2004-04-06/K)


同じような口惜しい経験は多々ある。ニワトリが先か、卵が先か、松岡が先か。それを決めるのは、パソコンの前のあなたたちです!(C)

あるある。今だって松岡きっこネタのコラムを書いてたら先に松岡を使われちゃった。だから書き直してます。(#T )



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