■街の本屋
僕は、本を買うときの、ゆるいルールを決めていて、明確に、買いたい!という本がある場合は、街のちいちゃな本屋へ行って買います。いわゆる「ジャケット買い」をしたいと思った時は、大型書店へ向かいます。絶対量が違いますから。
本屋は、その街の文化拠点だと思っているので、小さくても情報発信基地としての品揃えをしていてほしい。はじめて訪れた街で本屋をのぞいてみると、その街の文化度合いがわかるような気がします。本屋さんの店主は売れる本を平台においているはずで、その傾向はベストセラーは一様かも知れませんが、やっぱりよく来店するお客さんの嗜好を捉えて取り寄せているはずだと考えているからです。
だから、街の本屋でこだわって選んだ本を買うし、良い本をセレクトしている本屋はわが街の誇りでもある、とまで考えているんです。
最近、駅前の本屋が一店、店をたたんだようなんです。住んでいる街の本屋がなくなるのは、情報を摂取する選択肢がなくなることを意味していて、とっても悲しい。家の本棚は狭いから、本屋があればこそ、そこを自分の本棚のように考えることもできるのに。
(2004-2-16/K)