2004年 5月10日   「5月9日ライブ雑感」

昨日ライブが終わった…
帰ってからビデオを観た。はえ〜の何の!!
本番中は全くといっていいほどそういう感じは抱いてなかった。これは正直、俺の欠点だ。 
この連休、とにかく飯と風呂とトイレ以外は練習に練習をした。俺の人生、今までにこんなに練習したことがあっただろうかというくらい練習した。  
 その結果、2〜3日前から腕が異様にだるく、重く、疲れがたまり…俺はアホだっ。しかし弾かずにいられなかったんだから仕方ない。

こうして当日を迎え、選曲上、また練習からきた疲労上、もう少し力の配分を考えないといけないくらいなのに、一部の後半、特にメフィストが異様にはえ〜上に入魂こめすぎ!!!
二部…俺のオハコの「英雄」が可哀相だった。戦場で疲れ果てた戦士のよーな…ってしゃれになんねーぞー

一番最初に弾いた「ノクターン20」が思い通りに弾けたのは、良かった。
今まではプログラムの最初というのはあまり思い通りにならないことが多かったが、思い描いた通りに弾けたこと。
しかも、どちらかというと激しい曲を得意とする俺が、あれだけゆったりした曲を思い通りに弾けたということ…これは大収穫だと思っている。

今回はインターネットで知ったという栃木からのお客様もみえた。同じ大学出だそうだ。俺かなり嬉しかったです。

♪来ていただいた皆々様、本当に有難うございました♪ 

劇場の都合でいつもの調律師に頼めなかったのはものすご〜く精神的に嫌だったが、実際見えた調律師の方はとても良い感じの人でよかった。
しかも…俺の信頼する調律師尾崎さんが仕事でもないのにずーっと傍にいてくれたこと…俺にとって尾崎さんの存在、やっぱでっかいです。有難うございました。

そうだ…劇場に注文したい。音楽家が少しでも良い環境で演奏したいというのは自然の思いだ。調律師にこだわるのは演奏する側にとって本当に大きい要素なのだ。劇場の言い分もわからないではないが、演奏者、それを聴きに来るお客さんのことを第一に考えてくれるのなら、おのずとその答えは出るはずだ。お役所仕事だからという言葉で終わらせたくない問題だと思う。
それから劇場にある全てのピアノのオーバーホールを一度にやることは絶対に避けてもらいたい。正直、2〜3ヶ月前にオーバーホールしたと聞いて動揺した。使う側にそのことをもっと事前に知らせるべきだと思う。

会場じたいはすこぶるご機嫌な環境だった。芸術劇場には「音楽ホール」もあるが、あそこは音が響きすぎてピアノには向いていないと俺は思っている。その点、小ホールは丁度良い
あとで聞いた話だが、事務局の話によると、一部が終わった時点でお客様から「寒い」という声があったので、冷房を切ったとのこと…
どおりで、二部、いやに鍵盤が濡れたはずだ…このあたりのバランスは難しい…

公言したとおり、今年は俺の「進化」の年。今回のライブは俺なりに進化した部分を感じ取っている。 

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