セラロンダ時計回り 2003年4月1日
『セラロンダ』は、セラ山群を一周する、約40km
のイタリアのドロミテで人気のスキーツアーコース。
コース中にセルバ、コルバラ、アラッパ、カナッツェイ
の4つの街があり、どこからでもスタート出来る。
現地のパンフには朝早く(遅くとも10時)出発する
こと。最後の峠を午後3時半までに越えることという
注意書きがある。
私たちは、ガルディナ谷に滞在していたので、谷
の一番奥のセルバから、時計回りで、朝9時に出発
した。メンバーは3人。
セラロンダはどちら回りでも行けるようになっており
標識は時計回りがオレンジ色、反時計回りは緑色と
色分けされている。
まず短いリフトで少し急な斜面を滑り
降りた後ダンターセピの長いゴンドラに
乗る。
ここから標高差730m滑走距離5kmの
時計回りでは一番長いコースの滑降。
傾斜は緩く、朝のすがすがしい空気の中
を気持ちよく滑ることが出来た。
この後平らなゴンドラ(今はリフト)に乗り
コルバラへ。ゴンドラの中から見るコル
バラはオートキャンブ場もあって、思った
より大きな街だ。コルバラの東側には、
アルタバディアといって、たくさんのリフト
やゴンドラがかかっている。
ここで右の写真のようなゴンドラを乗り
継いで、2200mまで登る。
少し滑ってTバーリフトに乗り、ここから
約3kmほどの緩い斜面を降るとアラッパ
に着く。アラッパの街からゴンドラで
ポルタヴェスコボへ。
ここは標高約2500m。セラロンダの中で
標高では一番高い所。目の前にセラ山群の
岩峰が眺められる(左の写真)。
写真の右上が、セラ山群の最高峰である
『ピッツボエ』。標高は3152m。
ポルタヴェスコボから、急な斜面を一気に
滑り降り(標高差約650m)、リフトを乗り継ぐ
と、標高2425mのサスベセ。ここからは、
反時計回りはアラッパへ、時計回りはカナッ
ツェイへ、6km以上の大滑降が待っている。
ただし、カナッツェイへはバリエーションに
なるので、この日は滑っていない。
サスベセのリストランテで昼食にする。
まだ12時より少し前だが、すでに半分
以上は来ている。
昼食を終えて、滑り始めようとした時
に、スノーボーダーの若者が右の写真を
撮ってくれた。3人揃っている唯一の写真
である。
因みに、ドロミテではスノーボーダーは
非常に少なく、スキーヤーの方が圧倒的
に多い。
今回のヨーロッパでは、オーストリアと
ドイツでもスキーをしたが、北へ行くほど
ボーダーが多くなっていく。
サスベセからの降りは、標高差700m
滑走距離4.5km(カナッツェイに降れば
6km以上)。オープンスペースで、最高
のバーンである。
正面にサッソルンゴ(3181m)の岩峰群
が聳えている。サッソルンゴ(3つの岩峰
の一番右)は、私たちが滞在していた
オルテッセイの街から、よく見える。
この後、オルテッセイの街からの
サッソルンゴの写真も載せますので、
ご覧になってください。
滑り降りた後リフト・ゴンドラを乗り継いで
ひと滑りすると、セラ峠(右の写真)に着く。
写真のセラロンダの標識は、たくさんあるの
で迷う心配はない。気をつけなければいけ
ないのは、バリエーションに入るとかなり時間
をとられるので、地図を慎重に読んで、正規
のコースを行くようにすることである。
セラ峠からセルバまでは途中に短いリフト
やJバーに乗るので、一気にとはいかないが
6キロメートルを越す、長い滑降になる。
午後1時45分、私たちは出発点のセルバ
に戻ってきた。昼食時間を引けば、約4時間
のセラロンダであった。
左のサッソロンゴ(3181m)の写真は、
私たちの滞在していたオルテッセイの
ホテルのベランダから撮ったものである。
写真はロールオーバーになっていて、
マウスを乗せると夕陽に輝くサッソルンゴ
に変る。大きさが違うのと山の右にある雲
が気になるが。
今回はドロミテのオルテッセイに1週間
7泊滞在し、毎日サッソルンゴを眺めて
いたものだ。1泊2食付きで、33ユーロと
いう値段も、私たち年金生活者には強い
味方だった。
以上セラロンダには直接関係はないが、
参考までに・・・・・。