上の写真は、山麓のコーニュから5時間ほど登ったモネという所からのグランパラディゾ

 前日、登山口のポンから2時間登って、
ヴィットリオ・エマニュエルU世小屋に
泊り、翌朝午前4時半出発。
 この夏(2003年)は異常な暑さのため
小屋の上から氷河に入るノーマルルート
が使えず氷河の北の雪のない尾根を
2時間ほど登ってひとつ向うの氷河に
入る。
 やっと明るくなってきたが、目の前の
氷河は怖いほどのもの凄いクレバス。
こんなのは今まで見たこともない。深く、
大きなクレバスがいっぱい。一体どこ
を登るのか。          

 アイゼンを着けアンザイレンして氷河に降り
立つ。トレイルは上の写真のようにクレバス
を避けて、つけられいる。
 登るにつれて、クレバスは少なくなってくる。
また2時間近く登ると、鞍部に出る。左の写真
の中央の鞍部である。
 なおこの写真は下山時のもので、登る時は
もっと青空が広がっていた。左の山がグラン
パラディゾ。
 時間はまだ朝の7時半。頂上までは、あと
1時間くらいだとガイドに告げられた。少し急
な雪の斜面を山頂に向けて歩き始める。  

 山頂直下に、大きなベルクシュルンドがあり、その向うは垂直に近い雪壁になっている。
下の中央の写真(これは山頂直下から見下ろしたもの)にベルクシュルンドが写っている。
ここには立派なハシゴがかけられている。
 ハシゴの上の急な雪の斜面を少し登ると、下の左の写真のように岩場になる。ここに
荷物を置いていく人も多い。岩場は容易で、程なくグランパラディゾ山頂に着く。
 下の右の写真は、山頂から北東の方向で、右に霞んでいるのがモンテローザ、左の
ピラミッド型の山がマッターホルン。

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