ビスホルンは、いつもワイスホルンというスターの横で見栄えがしない。上の写真は、グリューベンからメイドパスへ登る途中
から撮ったもの(2003年)だが、ワイスホルンは雲に隠れており、トゥルトマン氷河もよく見える。
ビスホルンは、チナールから山小屋に1泊して、
標高差2500mを2日間で往復する。
初日、朝9時に出発。森林帯を抜けると、チナール
の街がよく見える。対岸には、ソルボアに上るロープ
ウェイも見える。
チナールから2時間ほどで、滝に出会う。さらに
登ると、広々とした草原状の所に出る。ここで
昼食を取る。正面にワイスホルンが見える。
さらに登ると、チナールロートホルンの尖峰も見え
てくる。左の写真は、もう3000mを越しており、小屋
も近い。左ワイスホルン、右チナールロートホルン。
午後2時過ぎ、トラキュイ小屋着。ここでガイドと
合流し、明日の打ち合わせをする。
登頂の日、今日も快晴。4時半起床。すぐ朝食。
5時半アンザイレンして出発。すぐにトゥルトマン氷河
に入り、幅広い氷河をトラバースする。
1時間ほど歩いた所で、登りになるので、アイゼンを
つける。ガイド曰く「一番の危険地帯は抜けた」と。この
トラバースは、大きなクレバスが非常に多いとのこと
だった。
さらに30分ほどで、氷河の端に到着。ビスホルンの
頂上も見えてくる。あとは氷河を真直ぐ登るだけだ。
4000mに近づくと呼吸も苦しくなるが、ガイドは
私のペースに合わせて、ゆっくり登ってくれるので、
助かる。
頂上直下は急な雪壁になっていた。各パーティー
かなり苦労しているようだ。私はピッケルを持って
来なかったことを悔いた。しかし、ガイドはこの雪壁
を避けて、左から巻くように、新たなルートを作って
くれて、これを登る。これも高度感があるが、一歩ずつ
確実にステップを切ってくれるので、安心して頂上に
立つことが出来た。午前9時登頂。小屋から3時間半
かかったことになる。
山頂の記念写真、バックは勿論ワイスホルンである。
下りは早い。登りの半分以下の時間で、トラキュイ小屋に下山。早めの昼を食べる。ガイドは明日も
ビスホルンのガイドをするというので、私はひとり満ち足りた気分で、のんびりチナールへ下る。
最後に、トラキュイ小屋から撮った写真を4枚。写真をクリックすると、大画面で見られます。
トラキュイ小屋 ワイスホルン チナールロートホルン モンブラン