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鍼灸治療院 森の気

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 それぞれの疾患に対する術者の考察


治療室


鍼灸治療院 森の気


千葉県南房総市千倉町川戸238

0470−44ー2999

morinoki.rose@orange.zero.jp



診療時間 9:00〜17:00

休診    日曜 祭日


日曜祭日、時間外の診察は事前にご相談ください。

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森の気の電話番号0470−44−2999





森の気全景

■坐骨神経痛 ■三叉神経痛 ■肋間神経痛
  • 発症場所の違いすらあれ、臨床上は同じ神経痛としてあつかいます。ただし、三叉神経痛に関しては発症が顔面部になるので、灸での治療は適しません。腕神経叢圧迫による手や腕の痛みなども同等に扱います。時に帯状疱疹ウィルスが原因となる場合もありますが、そのほとんどは神経走行上での圧迫が痛みの原因となっています。外科的手術は別として、病院では神経痛に対してこれといった手立てはありません。逆に、鍼灸にとっては最も得意とする分野でもあり、神経痛に対する鎮痛効果は絶大です。

  • 鎮痛を目的とした治療法は大きく二つに分ける事が出来ます。一つは患部誘導法、一つは健部誘導法です。例えば肘の関節に炎症があり痛むような場合です。炎症があり痛むような場合は患部に直接灸や鍼をするのではなく、そこから少し離れた場所、前腕や上腕にツボを取りそこを刺激します。健康な部分から痛みにアプローチする事から、これを健部誘導法といいます。

  • それに対し非炎症性の神経痛のような場合は痛みのある部分、すなわち患部に直接鍼や灸を施します。痛む部分に直接アプローチする事からこの方法を患部誘導法と呼びます。神経痛の鎮痛にはある程度強い刺激が必要となります、灸ならやけどになるような強い刺激です。しかし、苦痛に耐えてまで、あるいはやけどになってまで神経痛から逃れたい人は少ないのでは。そのため神経痛の治療は鍼を主として進めます。

  • 帯状疱疹は子どもの時に感染した水痘帯状疱疹ウィルス(水疱瘡)が再び賦活化したものです。神経に取りつくためその走行上に発疹が見られます。神経そのものに感染するのですからかなりの痛みが伴います。治療はその疱疹の一つ一つに小さな灸をすえて行きます。患者さんも大変ですが、術者にも根気が必要ですね。


■頭痛 ■めまい
  • 時として頭痛には重篤な疾患が原因となっている場合があります。脳梗塞、脳出血、脳腫瘍、あるいは脳圧亢進などが頭痛を引き起こします。頭痛を起こせばまず病院へとかかるのが一般的であり、鍼灸院においてこういった重篤な患者さんはほとんど見ることはありません。肩こりで来院した方が、後の問診で頭痛を訴える事は多く、群発頭痛、片頭痛、筋緊張性頭痛などが鍼灸適応となります。

  • 肩こり、頭痛、めまい、眼精疲労、女性の場合はこれに月経不順や冷え症、便秘などをセットで持っている患者さんを多く見受けます。一般的に頸や肩を緩める治療、あるいは眼精疲労を軽減させる治療に伴い頭痛やめまいは軽減して行きますが、特に頭痛のひどい患者さんには頭痛そのものを軽減させるための治療を施します。

  • 「肩こり」「頸こり」なんて言葉はよく聞きますが、「頭こり」というのは聞いた事がありませんね。しかし、実際はというと、頭痛持ちの患者さんにはけっこうこの頭こりの方が多いんです。特にこめかみからその後方にかけての部分に強ばりがあり、これを押すと「痛たたた・・・」「あー、気持ちいい」なんて事は珍しくありません。これら患部に鍼や灸をすると共に、手や足には頭痛を軽減させるツボが多く見受けられますので、これらも同時に用います。


■脳梗塞後遺症 ■脊髄損傷
  • 過去に何例か脳梗塞後遺症を手掛けました。その主な症状は手足の麻痺や知覚低下、言語障害などです。脳梗塞に対して鍼や灸をしたとしても、動かなくなった手や足が元通りに動く事はありません。麻痺した部分に感覚が完全に戻る事、言語障害が完全に回復するなども期待できません。「それでは鍼や灸をする意味がない」そう思われるかもしれませんがそうとも限りません。

  • 麻痺や知覚低下回復の手助け(リハビリ)、関節の硬縮(固まり)を予防する、筋力の低下を防ぐ、卒中の再発防止などを目的として施術をします。古くから伝わる中風七穴(ちゅうふうななけつ)を始め、全国各地には卒中予防のツボと称される治療法が数多く見受けられるのです。

  • 患者さんの多くはリハビリと並行して鍼灸治療を進めています。回復がリハビリによるものか、鍼灸によるものか、あるいは自然治癒力によるものかは見分けがつきません。無責任な言い方かもしれませんが、治療効果が有るのか無いのかわからなくとも、早い時期から鍼灸の治療を取り入れておいた方が後々後悔せずに済むのではないのでしょうか。実際の症例では、発症後早い時期からの鍼灸治療開始が良い結果を招いています。時間の経過と共に回復は緩慢となる傾向にあります。「あの時やっておけば・・・」とならないためにも。

  •              実際の症例はカルテ3参照

  • また、脊髄損傷においてもリハビリの手助け、関節の硬縮、筋力低下の予防を目的とし、麻痺そのものの回復を目的とはしません。


■顔面神経麻痺 ■正中神経麻痺(手根管症候群) ■その他神経麻痺
  • 鍼灸学校の授業においてこう習いました「脳細胞は再生しない」。脳細胞とは脳、延髄、脊髄などに存在する細胞を言ったものです。脳細胞は一度死んでしまうと再生する事はない、つまり生まれた瞬間が一番多くの脳細胞を持っているという事になりますね。しかし、近年の研究で脳細胞がわずかではあるが再生する事がわかって来ました。しかし、脳血管障害で受けたダメージを回復させるほど活発なものではありません。

  • 中枢神経系の麻痺に対して鍼灸はほとんど無力ですが、末梢神経の麻痺に対してはその効果が期待できます。中枢神経(脳細胞)にはほとんど再生能力が無いのに対し、末梢神経には再生能力が備わっています。その再生能力を賦活化させるための刺激を鍼や灸で行います。しかし、再生する末梢神経とはいえすぐにというわけには行きません。時間を掛けてゆっくりと再生して行くのでその回復には時間が必要です。


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