鍼灸治療院 森の気
千葉県南房総市千倉町川戸238
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■眼精疲労 ■かすみ目 ■ドライアイ
- 身近な割には治療法の無い疾患はけっこうあります。アレルギーや糖尿病、更年期障害には対症療法としての薬物療法などはありますが、これらは根本の疾患を治すものではありません。ここに取り上げた3つの疾患もこれといった治療法の無いものといっていいでしょう。特に眼精疲労には全く手立てが無いと言っても過言ではありません。
この10〜15年でパソコンの普及率は一気に上がりました。家庭での普及率はもちろん、仕事場などには無くてはならないものとなりました。言い方を変えると、パソコン作業ができななければ仕事にならない、これが現状です。仕事の内容によっては一日を通して画面を眺めている、こんな人も少なくはありません。
視力の低下、肩こり、それに目の疲れは、パソコン作業が長時間に及ぶ方の悩みでもあります。今後、仕事上ではパソコンを使える事が必須となり、家庭でも一家に一台、あるいは一人一台の時代がやって来ると思われます。それを考えると、今後肩こり、眼精疲労、視力低下を訴える方は増える事はあっても減る事はないでしょう。
「では、ゆっくり起きてみましょう」。うつ伏せ、あるいは仰向けで治療を受けていた患者さんの治療を終えた時に必ず私がかける言葉です。患者さんは起き上がり様々な感想を述べます。「あー、肩が軽い」「痛くない」、時に結果が思わしくなく、首をかしげるような表情の方があるのも事実です。そんな中でけっこう多い感想が「目が見えるようになった」なんです。
眼精疲労の治療をしたわけでもなく、ほとんどの場合肩こりの治療をした結果が「目が見えるようになった」なんです。つまり、肩こりで使うツボと、眼精疲労で使うツボには共通のものが多いという事です。肩こり以上に眼精疲労の訴えが強い患者さんの場合は、肩こりの治療とは別に眼精疲労の治療をプラスします。
■ものもらい
- 麦粒腫(ばくりゅうしゅ)と霰粒腫(さんりゅうしゅ)の二つを合わせてものもらいと言います。麦粒腫は瞼にある油や汗を出す穴、あるいは毛穴などに細菌が感染して炎症を起こしている状態をいいます。目の充血、かゆみ、痛み、瞼の腫れなどがその症状です。霰粒腫は瞼にあるマイボーム腺という油を出す腺がつまった状態で、瞼にコリコリとしたしこりを感じます。
「ものもらい、ツボ」でネット上を検索する、すると同じようなツボの名前が出てきます。特に合谷(ごうこく)と二間(じかん)という手にあるツボが多いようです。合谷は顔面部全般の治療に用いられ、ここにたくさんの灸をすえる面疔(めんちょう)の治療は有名です。
一方の二間はというと、ものもらいには二間と言ってもいいほどです。ただし、ネット上で検索したものをよく見てみると違う場所を示しているものがあります。一方は指にある3つの関節のうちの一番根元の部分に、一方は3つの関節のうちの真ん中にこのツボを取っています、はたしてどちらが正しいのでしょうか。実はどちらでもいいんです、ものもらいが治ればどちらも正解なんです。
こんな事を書くと「けっこうツボっていい加減だな」なんて印象を持つ方もいるのではないかと思います。実はそうなんです、ツボの位置はあくまで目安でしかないんです。学生にツボの位置を教える便宜上「ここにこの名のツボがある」としていますが、実際はというと術者の感覚的なものや、患者さんの感じ方次第なんです。つまり、多少位置がずれていたとしても、それで苦痛が取り除かれればそれが正解という事なんです。
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