はっぱ
戻るトップに戻る
 
■合法ドラッグ
 多くの旅行者が興味本位で一度は口にするのが『はっぱ』だ。日本では大麻、ガンジャ、マリファナといった名称の方が通りがいい。
 ボクはその種の言葉に過剰反応しすぐ悪いこと(=犯罪)と結びつけてしまうが、日本(の法律)でも麻薬取締法と大麻取締法は区別されているし、オランダ・スイスなど一部の国では吸うことが容認されている場所もあるのだというからコトはそう単純ではない。
 参考:大麻早分かり
 数多くのミュージシャンや画家などがはっぱのお世話になり、そのおかげで名作が生まれたという事実もあるのだとしたら一概に否定もできない。
 ボクは喉が弱くタバコ等の煙が苦手なことから、すすめられても吸うことはなかったのだが、経験者に言わせると、
 「軽い酩酊気分になり五感が冴える。それでいて横暴になることもなく中毒性もない」のだという。
 たまにやる程度なら害も無く周りに迷惑もかけずよく眠れる。体への悪影響や中毒性という点においては、酒よりもタバコよりも悪くはない。日本の法律は間違っている、というのが大方の意見だ。その反面、バッドに落ち込む(気分が沈む)と、激しい寒気と恐怖に襲われることもあるという。
 
■入手場所
 バンコク[Bangkok]のカオサン通り[Khaosan Rd.]近くにあるTCゲストハウス[TC Guesthouse]は廃人の集まる所として有名で昼夜となく煙がただよい、死者が出たとの噂もある。
 インド[India]に長居する人はたいてい吸っているし、ある旅行本には「これだからインドはやめられないんだよね」なんて書いてある。人によっては、ガンジャセットなるものを持ち歩き、お椀で葉をすりつぶし丁寧に紙で巻いて自作したりもする。それを毎夜吸うのだ。
 その他中国[China]の大理[Dali]、ラオス[Laos]のムアンシン[Muang Sing]やバンビエン[Vang Vieng]で手に入り易いという。相場は100グラムで数$とかタバコより安いこともある。入手方法は、同じ安宿に泊まっている人に聞く、宿のスタッフに聞く、通りを歩いていると声をかけられるなどいろいろある。
 ムアンシン[Muang Sing]では警察とぐるになって売り付け、宿の部屋で吸ってる所を現行犯逮捕し多額の金(500$近く)を巻き上げるなどという汚い商売もまかり通っている。
 カンボジア[Cambodia]のシェムリアプ[Siem Riap]では、そのはっぱをバングラッシというヨーグルト状にのものに入れて食べさせてくれる店があるという。それならば、とボクも試してみたかったが、食べた人が自分の足で歩けないくらいにふらつき翌日丸一日寝こんだという話を聞いてやめた。
 タイ[Thailand]やラオス[Laos]に住むアカ族は比較的金回りがいい。というのはそのはっぱで儲けているからだというもっぱらの噂。なにせ山から降りて、カオサン[Khaosan]まで来て民芸品を売る商売してるくらいだから。ボクはラオス[Laos]で交流をしようと思って少数民族の村へ自転車で行ったのだが、最初の挨拶から
 「吸わないか?」にはさすがに辟易した。
 ボクが耳にしたところでは、さらによく効くものにオピウム、チャラスというものがある。オピウムは阿片。常用すると廃人になる危険なものである。一度の量が過剰すぎて死亡したという人もいるほどだ。チャラスはネパール王室御用達の最高級品。さっきまで眠っていた頭がパキーンと冴えるのだという。
 また日本でも、北海道や長野では栽培し吸っているとのこと。あのムツゴロウさんはアムステルダム大麻品評会で準優勝するほどの良品を栽培したとか!?
 
■吸うときは厳重注意を
 東南アジアでは、はっぱの取締りは緩くなあなあとなっている感もあるが、タイ[Thailand]では2003年2月頃麻薬の一斉検挙に踏み切り、逮捕者数千人死者数百人もの大事件になった。その後世界中のヒッピーが集まる場所との噂があったタイ[Thailand]北部のパイ[Pai]は閑散とした町になってしまった。
 バンコク[Bangkok]では日本人同士で恋愛のもつれから殺人事件にまで発展したというし、その他の国々でも国境や検問で見つかれば牢屋送り、運が悪ければ死刑にもなる。
 くれぐれも場をわきまえてほどほどに。
 
戻るトップに戻る前へ次へ