車検ラインの建物の中に入ると何やら怪しい鉄板がひいてあります。
「ははあ、ここがサイドスリップテストだな?」
っと、一人で納得して進んでいき、ローラーがあるので、
ここでブレーキと速度計誤差の測定です。
ローラーに前輪を乗せて正面の電光掲示板の指示どおりに
思いっきりブレーキをかけたり緩めたりします。
次に前進して後輪をローラーに乗せ、サイドも含めてブレーキテストします。
予備車検場のようにやり直しはできないので「これでもか!!」っていうくらいに
ブレーキをかけないといけません。
ブレーキテストの後はこのまま速度計誤差の測定になり、
2速でゆっくりと回転を上げていきます。
ここでは運転席の横(もちろん外)に押しボタンスイッチがぶら下がっていますので、
40km/hになったらその押しボタンスイッチを押せばいいわけです。
陸事によってはスイッチを押す代わりにヘッドライトのパッシングや
ホーンを鳴らすところもあるようです。
予備車検での経験から自分の目で40km/hを確認してスイッチを押しました。
当然問題無くOKです。
ただ、ちょっと緊張していたのか一度40km/hを越えてしまったので
すこしアクセルをゆるめてメーターの針が40km/hでピッタリ安定してから押しました。
行きすぎたら戻して合わせればいいわけですね。
さて次のステージに向かって進んで行きましたが、「次は何で、どこまで行けばいいんだ?」
と戸惑っていると拡声器で「スカイライン!行き過ぎだ!」と注意されました。
「いかんいかん」とバックし、右側に小さい電光掲示板のあるところまで戻りました。
ここでヘッドライト光軸チェックと排ガステストです。
ヘッドライトをハイビームにしているとヘッドライト光軸チェック装置が出てきて左、右と
光軸をチェックします。
予備車検で右側が苦戦していたのでちょっとドキドキして見ていると、
すんなりOKが出ました。
4灯式ライトではロービ−ム側のライトをガムテープなどでふさいでおくそうです。
排ガステストでは自分で測定棒(プローブと言うもので、いわゆるセンサーです。)を
マフラーに半分くらい突っ込んで結果待ちです。
実は予備車検ではHC、COともに濃度00と出たのですが、
なにやら右側の数値(HCかCOどちらか忘れました)がぐんぐん上昇していったので
「やばい!!」と思っていたら電光掲示板にOKが出てホッと一安心。ふうっ。
ちなみにここでチョンボして測定棒を排気管にちゃんと入れなかったりすると
数値が何も出ないそうです。
きちんとやりましょう。
本当はここで記録器で検査結果を検査票に打刻するんですが、
記録器が故障中でそのまま進みました。
次のステージは下回りチェックです。
ここでも「どこまで行けばいいのかな?」と思いながら進むと、
何やら変な出っ張りを乗り越えたので
その先で止まって様子をうかがっていると下回り検査の検査官から拡声器で
「もうちょっとさがって!」と指示が出ました。
先ほどの変な出っ張りは振動試験装置でしたので、この上に前輪を乗せて
ハンドルから手を離して待ちます。
振動試験が始まるとハンドルが勝手に動きますが、そのままにしておきます。
下回り検査のコンコン、ガンガンっていう音とともに「ブレーキ踏んで〜」
「クラッチ踏んで〜」と言われるのでそのとおりにします。
終わると電光掲示板にOKが出る(もしかしたら「進め」だったかも?)ので
次の車が下回り検査できるようにステージから出ます。
「下回りのスチーム洗車をしていなかったので検査官に汚れが降り注いだかもしれんなぁ。」
なんて思いながら次へ。
最後に記録器で検査結果を検査票に打刻して、
総合判定の窓口に書類を提出して結果を待ちます。
記録器で検査結果を検査票に打刻する時に
検査票の端が少し折れかけていて記録器に入りにくくてあせりましたが、
きちんと平らにして打刻しました。
総合判定で無事合格のハンコをもらって「ありがとうございました」と
おじぎをしたら車検ラインの建物から脱出です。
検査票を見るとOKのハンコに混じって小穴っていうハンコが2〜3ありました。
次回までには外装の穴は直しておかなきゃ。
あとは継続検査更新窓口に書類を提出して待つこと数分、
新しい車検証と有効期限シールをもらって終わりです。
そして有効期限シールを貼りかえたら陸事から脱出!
意外と簡単でしたが、以下の点は絶対に気をつけましょう。
・12ヶ月点検は実施しておくこと。
・24ヶ月点検は車検前でも後でもかまわないけれど、できるだけ車検前にしておくこと。
(自分の車の状態をしっかり把握しておかないと思わぬ所に落とし穴があったりします。)
・ジャパンターボはファストアイドルが非常に高いので、
十分に暖機してアイドルを落ち着かせておくこと。
・時間はかからないけど一日がかりのつもりで時間には余裕をもっておくこと。
・車検ラインに行く前に他の人が受けているところを見学させてもらうこと。
・すこしでも迷ったら係の人に聞くこと。
(でも、車検ライン内では聞けないので外観検査の検査官に「初めてなんです」と
言っておくことをお勧めします。)
・予備車検は最終確認と予行演習のつもり程度でいること。
・ユーザー車検の本を買って読んでおくこと。
こんなとこでしょうかね。
あと、ラインや陸事によって設備が違うので見学は絶対必要ですよ。
私も全体の流れを把握するまでしっかり見学しましたが、
横浜陸事もラインによって設備が違っていました。
しっかり見学したつもりだったのにちょろっとドジったところもあったかな?
(行きすぎが2回!!)
費用は仮ナンバー、自賠責保険、交通費などをまとめても
¥80,000−以下で済みました。
それに、私の場合は整備(修理?)費用の部品代がかかりましたが、
自分で作業したので部品代だけで済みました。
修理を整備工場などで行ってもらう場合は、その分も考えておく必要がありますね。
前回までは整備工場に「な〜んにもしなくていいから安く車検だけ通して!」って
言って出していましたが
¥120,000−ほどかかっていたので¥40,000−以上浮いたことになります。
時間は予備車検〜有効期限シール貼り付けまで2時間くらいで済みます。
前準備さえきちんとしてあれば平日半日くらいで楽勝です。
会社も有給休暇1日とるだけですみます。
ただ、気持ちに余裕を持って受けられるように時間はたっぷりみておくようにしましょう。
さあ!みんな次からはユーザー車検だ!
安く仕上げて維持費削減です。