リヤアクスル破断事件。

2005年5月29日、用事で国道1号線を南下していました。
藤沢市に入った頃でしょうか?
左後方からキーキーというような異音が聞こえます。
「ブレーキか?」と思いブレーキを踏んでみるものの変わりません。
気にしながらも藤沢市内の目的地へ向かいました。
車を止めて左後タイヤを見てみると
タイヤがフェンダーにこすってしまっています。
「何故?」
とりあえず、何とか走れそうなので帰宅は可能と判断して
用事を済ませてそのまま帰宅しました。

帰宅後調べてみるとリヤアクスルが飛び出していました。
ブレーキロータもアクスル+ハブ?と一緒なので
外側のブレーキパッドが押されて焼けてしまっていました。

飛び出たブレーキピストンを沈めて
アクスルをコンコン叩くと少しずつ引っ込んでいきます。
右側のアクスルと同じくらい引っ込めたら
とりあえずタイヤをこすらなくなりました。

原因を色々考えてみますが、
確かアクスルはサスペンションアームにベアリングと共に
組み込まれて大きなナットで固定されていたハズ。
ベアリングがいかれてアクスル全体が外側にずれたのか?
ってくらいしか思いつきません。
頭で考えていても何ともならないので
後日アクスル周りを分解して確認することにしました。

月が変わって6月4日
確認作業をするべく30km程離れた会社へ向かいました。
会社の倉庫にはリヤサスペンションアームを保管してあるので
最悪でも何とか出来るだろうと思ったからです。

負担をかけないように気を配りながら走ったんですが
20kmも走っていないうちにまたタイヤをこすりだしちゃいました。
しかも横横道路上で。

会社への出口ICが間近だったので横横道路を降りるまで頑張って
駐車場の広いコンビニに飛び込みました。
その駐車場のスミでジャッキアップ!
タイヤとブレーキパッドを外してアクスルをたたき込みました。
何とか会社の駐車場までたどり着かねばならないので、
他人の目なんて気にしている場合ではありませんでした。


コンビニの駐車場にて。
タイヤがこすれまくってます。



左後ブレーキのピストンが飛び出ています。
パッドは外した状態です。

どうにか会社の駐車場にMAX号を入れてから
また確認してみるともうアクスルが飛び出してきています。
ブレーキもこすれてかなり過熱していますからすぐには作業できません。
冷めるのを待ってリヤセミトレーリングアームの交換にかかりました。
ブレーキキャリパー、ブレーキローターを外して、スタビも外して、
トレーリングアームを固定しているボルトのナットを外しましたが
どうしてもボルトが抜けません。
こういう時は別の作業に切り替えて気分転換をします。

トレーリングアームを外すには
ショックの連結やドラシャを外す必要があるので
そちらの作業を進めました

そしてドラシャを外した時です!
何か大きなフランジナットが落ちました。
ドラシャフランジをリヤアクスルに止めているナットが取れていたんです。
よく見てみるとリヤアクスルシャフトのネジ部分が
完全に破断してもげてしまってました。
ドラシャフランジを外して
裏側からリヤアクスルシャフトの先端をたたいてみると
リヤアクスルはあっさりと抜けてしまいました。

 


左アクスルシャフトが破断!

 

 

さて、どうたしたもんかな。

1、スペアのセミトレアームに交換する。
今付いているセミトレアームが
サスペンションメンバーから外れないから
コレはボツ。

2、スペアのセミトレアームからアクスルシャフトを抜いて
アクスルシャフトだけ交換する。

27番のソケットのコマが見あたらない(爆)のでコレも無理。

今日はもうダメじゃん!ってことで日を改めることにしました。


そして1週間、6月11日。

その数日前、友人のグレさんが日産部品販売へ行くというので
アクスルシャフトを購入してもらっておきました。

一番簡単な修理はアクスルシャフト交換ですので
新品が手に入るのならソレに交換するのが最善です。

グレさんのR32に乗せてもらって会社の駐車場へ向かいました。
グレさんは私と二人いれば
L型エンジンでも持ち上げられるほどの力持ちです。
今回は助っ人をお願いしました。

駐車場に着くと
早速作業に取りかかります。

新品のアクスルシャフトを取り付けて
新品のフランジナットで締めました。
間に入るカラーやワッシャは元々付いていたものを使います。
このカラーというのがくせ者で
クリアランスに合わせて違う品番のものをチョイスする必要があるんです。

フランジナットの締め付けトルクは30kg
TAKAさんから譲り受けたスナップオンのプリセット型トルクレンチなら
ちゃんと締められるハズです。
しかし、ジャッキアップされただけの狭い空間で
これだけのトルクをかけるのはハンパじゃありませんでした。
グレさんが持ってきてくれていた
純正ショックアブソーバーの内筒で延長して
力任せにトルクをかけて何とか締め付け成功!

 


当然ながら左が新品のアクスルシャフト


アクスルシャフトの回り止めはこんな風にしてから
メガネレンチにパイプを付けて固定しました。

 


取り付きました!

 

後はドラシャを組み付けて
外しかけていたセミトレアームの連結ボルトを締め直して
ブレーキ配管やキャリパーをしっかり取り付けたら
エア抜きをして完成!
っと思ったらフランジナットにネジロック剤を塗るのを忘れてるじゃん!
でも、セルフロックタイプのナットだし大丈夫だろうと
自分に言い聞かせました(爆)
でも、コレが後になって幸いするとは思っていませんでしたけどね。

その日は自宅までの約30kmを様子を見ながら走りましたが
全く問題ないようです。
良かった良かった。



これで走れますね。

 

my Japanへ戻る

HOMEへ戻る