リヤブレーキキャリパー交換。
先日、MAX3号のフロントストラットと換装してからブレーキが全くダメになってしまったので、
ついにリヤのブレーキキャリパー交換に踏み切りました。
ブレーキフルードを2リッターも使って
マスターシリンダーから全てのキャリパーまできちんとエア抜きしたのに
ブレーキをダブって踏むと重くなるくせに一度足を離すとスコッと抜けてしまう・・・。
マスターシリンダのオーバーホールまでしたけど一向に改善せず・・・。
サイドブレーキが片効きしているようでもあったので
リヤブレーキキャリパーを交換しました。
これが交換前の右後ろのキャリパーです。
年期入ってますね〜。
同じく交換前の右後ろのブレーキローターです。
パッドがきちんと当たってないらしく、外周部はほとんどサビサビ状態です。
キャリパーを外すには、まずパッドを取り外してから
サイドブレーキワイヤーの接続を外して、ブレーキパイプを取り外します。
(ブレーキパイプはフレアナットレンチを使わないとイカレます。)
そしてキャリパーをスイングアーム(セミトレアームですね)に留めている
2本のぶっといボルトを外すと、ゴロンと取れます。
これが新品のリヤブレーキキャリパーです。
2000年4月のMAX3号ユーザー車検に間に合わなかったので、
物置の新品純正部品入れで眠っていました。
この他に新品純正ブレーキパッドとハードウェアキット(パッド交換時の小物です)
を使いました。
古いキャリパーが外れたら
新品のキャリパーを2本のぶっといボルトで留めて、
ブレーキパイプをつなげます。
ブレーキパッドを付けたら
サイドブレーキワイヤーをつなげて完成!
といいたいところだけど、この後はブレーキのエア抜きをするんですね〜。
サイドブレーキワイヤーがイカレかけていたので、
ついでに交換しちゃいました。
交換後の右後ろのキャリパーです。
ちょっと汚れが着いちゃったけどピッカピカです。
今回取り外した部品達。
真ん中の日産の箱はブレーキパッドとハードウェアキットの箱です。
さて、次にエア抜きをしますが、
ブレーキフルードはケチらず多めに買っておきましょう。
今回の作業程度なら500ccもあれば十分でしょうが、
1000ccくらい用意しておくのが良いです。
一度開封したら保管が効かないので、
(余った分はクラッチフルードに流用しましょう)
できれば1000cc缶じゃなくって500cc缶を2缶用意しましょう!
ボンネットを開けてブレーキフルードがいっぱい入っていることを確認します。
「ブレーキフルードってドコ見るんだ?」などという勉強不足な人は
レッカー車を呼んで修理工場に頼みましょう。
ブレーキフルードの確認ができたら、
キャリパーのブリーダプラグに合う透明チューブと10番のメガネレンチ、
出てきたフルードを受ける容器(私は500ccのペットボトルにしました)を用意して
左後ろのキャリパーへ向かいます。
マスターシリンダから一番遠いキャリパーからエア抜きするのがセオリーです。
チューブをメガネレンチに通してからブリーダプラグにしっかり取り付けます。
助手に運転席に座ってもらってブレーキペダルを踏んでもらいます。
この時、一発グイって踏み込んだら(軽くスコっと踏み切れてしまいますが)
絶対ペダルを戻さないようにしてください。
ペダルを踏み込んだままにしてもらったら、メガネレンチでブリーダプラグを1/4〜1/3回転程度緩めます。
緩めたら、またキュッと締め付けます。
そうしたら助手の人にブレーキペダルを踏み直してもらってから、
またメガネレンチでブリーダプラグを緩めてキュッと締め付けます。
これを何回か繰り返すとブレーキフルードがチューブ内に出てくるようになります。
時々ボンネットをのぞいてブレーキフルード残量を確認します。
減ってきたら補充するんですが、早め早めに補充して、
決してLOWレベルを切ることがないようにしてください。
マスターシリンダにエアを含んでしまったら、ちょっとやっかいです。
チューブ内にフルードが出てくるようになったら、助手に4〜5回ペダル踏み込んでもらってから
ブリーダプラグを緩めるようにしましょう。
もちろん、ブリーダプラグを緩める時は助手にブレーキペダルを踏み込んだままにするよう指示してください。
チューブ内に空気のツブが無くなるまで繰り返したら、
一度ブリーダプラグをキュッって締め付けて、右後ろのキャリパーへ向かいます。
右後ろのキャリパーでも先ほどと同じ事を行います。
チューブ内に空気のツブが無くなるまで繰り返したら、
一度ブリーダプラグをキュッって締め付けて、また左後ろのキャリパーへ向かいます
もう一度同じ事を左後ろのキャリパーと右後ろのキャリパーで実施して
チューブ内に空気のツブが完全に無くなった事を確認してください。
ブリーダプラグの締め付け確認をしたら、
ゴミ付着防止のゴムキャップをして終了です。
あとは実走で確認です。
ブレーキが突然効かなくなってもなんとかできそうな
広くて交通量の無いところでブレーキテストしてください。
しばらくは高速走行やダウンヒル時のブレーキの踏み応えに神経を配っていてください。
今回の作業箇所はブレーキという重要保安部品を触ることなので、
本来ならば国の認定工場で点検を受けなければなりません。
事前に勉強してセオリーに従った作業をしてください。
マジで安全第一ですよ!