論理哲学論考 1-7 5.1-5.6 5.61-5.64
      
5.62 この所見は、独我論はどの程度まで真理なのかという問いの判定への鍵になる。
独我論が考えていることは全く正しいが、しかし、それは述べられ得ず、自ずと明らかになるのだ。
世界は私の世界であること、それは、この言語(私がもっぱら理解するこの言語)の限界とは私の世界の限界のことである点に、自ずと顕現する。
5.621 世界と生〔das Leben〕はひとつのものだ。