論理哲学論考 1-7 4.1-4.5 4.21-4.28 4.221
      
4.221 我々は、どんな文の分析に際しても、直接に結びつきあった諸名称から成る諸基本的文に到るはずであること、これは明らかだ。
ここで、文の脈絡〔der Satzverband〕が如何に実現するかが問題になる。
4.2211 たとえ世界が、あらゆる事実は無限に多くの事態から成り、あらゆる事態は無限に多くの対象から構成されている、というように無限に複雑であっても、それでもやはり諸対象と諸事態は存在するに違いないだろう。