論理哲学論考 1-7 2.1-2.2 2.11-2.19
      
2.17 像が、それ流の仕方で――正誤はともあれ――現実を写し得るために、現実と共有する必要があるのは、その写しの形式だ。
2.171 像はそれと同じ形式をもつあらゆる現実を写し得る。
空間的な像は総ての空間的なものを、色彩的な像は総ての色彩的なものを等々。
2.172 像は、だが、その写しの形式を写すことはできない。像はそれを呈す。
2.173 像はそのモデルを外から表わす〔darstellt〕(像の観点がその表わしの形式〔Form der Darstellung〕だ)。だから、像はそのモデルをあるいは正しくあるいは誤って表わす。
2.174 像は、だが、その表わしの形式の外に立つことはできない。