最勝寺 本尊は釈迦如来で、別に不動明王を安置し、通称目黄不動といわれている。 大正2年(1912)に、駒形橋の架設工事による区画整理で現在地に移転し今日にいたる。 目黄不動 最勝寺不動堂に安置される不動明王は、天平年間(729-766)に良弁僧都(東大寺初代別当)が東国巡ようの折、隅田川のほとりで不動明王を感得され、自らそのお姿を刻んで本尊とし一宇の堂舎を建立されたのに始まる。 その後、当寺の末寺東栄寺本尊として祀られ、徳川氏の入府により将軍家の崇拝するところとなった。殊に三代将軍家光の崇拝は厚く、江戸の町を守らしめるため、仏教の大意にもとづいて江戸府内に五色不動をもうけた。五色不動は方位によって配置して方難除けとし、又、江戸に入る主要な街道筋を守らしめ、江戸の町を守護せしめた。当寺の不動明王は、この時より目黄不動と称され広く信仰された。 明治の神仏分離により、東栄寺は廃寺となり、目黄不動明王は本寺最勝寺に遷座され、これより当寺は「明王院」と号し今日にいたる。 最勝寺 パンフレット |