現在の名称  :泰平山安国禅寺

所在地   :長野県茅野市宮川安国寺
宗派    :臨済宗
中央自動車道諏訪インターを降り国道20号線甲州街道に出る。そこは諏訪市の南茅野市との境になるが、ここから南(東京方面)約3Km程に中河原交差点があり、そこを右折し間もなくのところに「信濃安国寺」がある。この道は杖突峠を通り高遠町にいたる杖突街道である。
安国寺から1Kmちょっと北西に「諏訪大社上社前宮」があり、さらに奥1Kmちょっとに「諏訪大社上社本宮」がある。
1345年に足利尊氏が全国に安国寺を創建するに当たり、信濃安国寺は、当時幕府の奉行人として活躍していた諏訪円忠の働きによりこの地に建立された。古代から諏訪大明神の現人神として崇敬された大祝いの居館の地である前宮に近く、千沢城下の門前には大町、小町が繁栄した中心地であった。しかし度重なる宮川の氾濫と戦乱によって次第に衰微したが戦国時代にいたり諏訪を一時期支配した武田信玄の保護や諏訪氏中興の祖である諏訪満隣らの帰依により寺は再建された。
足利将軍家の位牌15体、す訳先祖一族の位牌16体、諏訪氏系図、天正の法度状、紺紙金泥の軸物などが納められており藩主代々の墓参と供養が行われた。
江戸時代安永年間にいたり現在地に移転造立され、宗旨は臨済宗妙心寺派となり「こがい」といった部落名もいつしか「安国寺村」と呼ばれるようになった。
と安国寺史友会作成の「安国禅寺の由来」に掲載されていた。

寺紋は上諏訪神社の諏訪梶と足利尊氏の二つ引両である。

2001/07
関連リンク
     東洋センター        長野県安国禅寺
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