現在の名称  :太平山安国寺

所在地   :鹿児島県姶良郡加治木町反土
宗派    :臨済宗
加治木城跡の南麓にある。中世寺院は現寺院の約200mほど南西にあったとされる。本尊は釈迦如来。
歴応2年足利尊氏が創建を命じた一国一寺の大隈国のものである(三国名勝図会)。明応4年(1495)と見られる7月3日の島津忠昌書状(喜入肝付家文書)によると、同月1日に加治木の町村里を焼き払うほどの合戦があり、翌2日に「本安国寺」を破ったと忠昌は肝付兼固に伝えている。
歴代住持のうち著名な人物として南浦文之が知られ、安国寺にある墓は国指定史跡。
明治初年の廃仏毀釈で廃寺となったが、昭和10年(1935)に再興された。
       
      日本歴史地名大系 鹿児島県の地名 より

なお、寺紋について安国寺に電話で問い合わせたところ「わかりませんな。ガチャリ」とのことであった。

2001/06

訪問記
2003/09
大隈安国寺には国分市から廻った。高速道路に乗り加治木インターで降りる。降りてすぐ北に向かい、高速道路の下を潜るとすぐ5左路に出るが、左斜め前に行く細い道を奥に入ったところに「大隈安国寺」があった。交差点には安国寺を示す道路標識も出ていた。
境内の整備状態はあまりよくない。私の場合には安国寺を文化財と見るのであるが、現実は他の寺院と同様の単なる寺院である。そのためご住職他関係者が何とかしたいと思っても限度のある話なのであろう。残念なことである。
安国寺を説明する石碑
本堂
本堂