現在の名称  :萬年山安国寺

所在地   :茨城県東茨城郡内原町大足
宗派    :曹洞宗
常磐高速道水戸インターを降りると国道50号線に出る。そこから岩間方面に向かい内原町に入ると間もなく左手に大きな病院が見える。その向かいの道へ右折し、公民館の駐車スペースに車を置き道をたどると「万年山安国寺」に出る。地名は大足(おおだら)。
ここの安国寺はリストには掲載されておらずインターネットの検索で知ったものである。

地方の寺院としてはわりと大きく非常に綺麗であった。
ご住職がおいでになったのでずうずうしく話を伺った。
ここは永平寺の末寺としての流れで現在に至っており足利尊氏の関連は聞いたこともないし、寺伝にも残っていないとのことである。

山門を入りすぐ右に「若き日の道元禅師」像が建立されている。これは僧道元が誰かに仏の道を教えているような姿で、「典座教訓」の姿という。
「像建立の経緯」を書いた石碑を見ると、「道元禅師が1244年曹洞宗の修業道場として永平寺を開山、その宗風は全国に広まり一万数千ヵ寺を数えるが、当寺もその一つで初代独放鈍聚大和尚によって開山されて以来現住職は28世に当たる」とある。開山は江戸時代またはそれ以前なのであろうか。

庫裏の玄関にある寺紋は「菊水」で、ご住職の話では「明治以降この紋は使えなくなっていたが戦後使用可能となり元に戻した」ということである。

(2001/06)
山門
本堂
庭に建つ「道元禅師像」