現在の名称 :万松山安国寺
所在地 :愛媛県温泉郡川内町則ノ内(すのうち)
宗派 :臨済宗
表川と井内川の合流点の東の一ヶ谷にある。本尊は薬師如来、釈迦如来。寺伝によれば開山は智覚普明とされ、建立者は河野通盛である。足利尊氏建立の安国寺の一つ。
当寺は主要伽藍が則ノ内字保免に存在したと推定され、境内地が無税であったため保免と称したものと思われる。寺記に境内八町、七堂伽藍備わり、周囲に四門かつ塔頭12坊を有したと記される。現在、東門・南門・法界門などの地名が残るのは門の跡と思われる。寺記に元禄6年(1693)2月寺建立と記されており、現在地に移建されたのがこのころと思われる。また、中興開山二世と称される当時の住職祐厳全潟の天和3年(1683)から享保4年(1719)にかけての活動が記録されている(川内町誌)
日本歴史地名大系 愛媛県の地名 より