現在の名称 :伊甘山安国寺
所在地 :島根県浜田市上府町(かみこうちょう)
宗派 :臨済宗
本尊阿弥陀如来。和銅年間(709-715)に創建されて福園寺(ふくおんじ)と称し、永久年間(1113-18)に天台宗に改宗、国司藤原(御神本(みかもと)、益田氏祖)国兼の庇護を得て栄えたと伝える(石見安国寺文書)。その後火災などで堂宇は焼失荒廃したが、正和年間(1312-17)に益田兼長後家の阿忍が亡父の菩提を弔うために臨済宗の寺として再興したという。貞和4年(1348)足利直義によって石見国の安国寺に設定された(足利直義御教書)。
禅寺客殿様式の本堂は9間×7間の壮大なもので、御神本国兼、兼実、兼栄三代の墓と伝える古墳もある。
日本歴史地名大系 島根県の地名 より
2002/02