現在の名称 :大龍山安国寺
所在地 :埼玉県越谷市大泊
宗派 :浄土宗
本尊は阿弥陀如来。開山などの由来については諸説があり。延文6年(1361)称阿が開山した(東京都増上寺文書)、寛正2年(1461)誠誉専故が開山した(寺蔵文書)とも伝える。
慶安元年徳川家光から寺領4石が寄進され、代々安堵された(「徳川家光朱印状」寺蔵文書など)。本尊は蓮正(熊谷直実)の守仏といわれ、ほかに円空仏三体を安置する。
日本歴史地名辞典
埼玉県の地名
本尊阿弥陀如来像は恵心僧都の作で、熊谷直実が法然上人から譲り受けたものといわれる。
円空仏は楊柳観音坐像、童子形立像、美女形立像の三体で江戸初期の臨済僧円空作。
越谷市教育委員会
大龍山安国寺
本堂
地蔵尊閻魔堂
国道4号線で越谷市の北端「大泊交差点」を西にはいったところにある。
寺伝等によれば本寺は足利尊氏・義直建立の「安国寺」とは関係がないようである。
寺内に「地蔵尊閻魔堂」という見慣れないものがあり中を見ると「地蔵菩薩像と閻魔大王像」が並んでいた。
寺紋は「徳川葵」と法然上人の「抱き茗荷」であり、芝増上寺と同様とのことであった。
2001/06