現在の名称  :天柱山頼久寺(らいきゅうじ)

所在地   :岡山県高梁市頼久寺町
宗派    :臨済宗
本尊正観音。安国頼久禅寺を正式の寺号とする。開山は永源寺派の宗祖寂室元光、開基は元光の高弟霊仲禅英(山上宗譜図)。草創当時は天忠寺あるいは大林寺と号したと伝え、また足利尊氏・直義が諸国に命じて建立させた安国寺のうち、備中安国寺にあたるという説もある。
永正年中(1504-21)松山城主上野頼久が荒廃していた伽藍を再建し、旧寺号の天忠をもって山号を天忠山と定め、頼久を寺号に加えたと伝える。
現存する伽藍は天保10年(1839)間之町から出火した火災による全山焼失後に再建されたもので、高い石垣に白漆喰の練塀をめぐらせた境内に本堂・法堂・庫裏・山門が並び、名刹の趣を伝えている。
庫裏の裏手にある庭園は、小堀遠州(政一、関ヶ原戦後の備中国奉行)が当寺で政務をとっていた頃に作庭したと伝えられる枯山水蓬莱庭園で、鶴亀の庭ともよばれ、国指定名勝。寺蔵の絹本著色釈迦三尊像(国指定重要文化財)は鎌倉時代の優品として著名。
                    
日本歴史地名辞典  岡山県の地名  より
2001/02
関連リンク
    
備中史跡めぐり 備中安国寺・頼久寺     川戸さんのホームページ
        http://www02.u-page.so-net.ne.jp/ra2/kawato/raikyuji.htm

     頼久寺庭園の四季                高梁市商工会議所
        http://www.optic.or.jp/takahashi-cci/machi/raikyuuzi.html