来るはずもない電話を いつまでも待ちながら

冷たい受話器に そっと触れてみる

触れれば触れるほど 昔の思い出が

真っ暗な部屋に ぼんやり浮かぶ

 

いつか行った映画のように

振り向きざまに手を振って

「また明日会おうねっ」て

君は言ってくれた

 

夕暮れの公園で 君を抱き寄せて

髪に顔をうずめながら 好きだとつぶやいた

寂しがり屋の君と いつも寄り添って

寒い夜の道を歩いた

 

そんな束の間の幸せも 今はもう遠い昔

もう一度出来るならば 君に逢いたい

 

君の心は今どこにあるの 教えてこの僕に

季節がうつり変わるように 君の心も変わりますか

君の心の片隅に 僕の名前はありますか

 

いつものように 答えておくれ・・・

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