デノン PMA−1500AE     定価\84,000 (2005年9月発売、2006年8月購入)


 UHC-MOS素子と強力電源回路を搭載したミドルクラスモデル





    主な特徴

 1.繊細さと力強さを両立するUHC-MOSシングルプッシュプル回路
 2.強力電源回路、高剛性シャーシ
 3.パワーアンプダイレクト入力端子、プリアウト端子装備
 4.定格出力70W×2(8Ω時)



    音 質   ★★★★★

 中島美嘉のジャズ「Love Addict」、平井堅のほか、メタル、洋楽ポップスなど
 一通りの曲を聴いた。
 それまで使っていたAVアンプAX−D701との比較になるが、
 まず感じるのが高音が良く出るようになり、粒立ちが明確になっている。
 10kHz以上の「チキチキ」「シャカシャカ」というような音が、
 明らかに聴きやすくなっている。
 高音が良く出ているからか、スケール感も一枚上のような感じだ。
 低域は、ユニットの駆動力が上なのか、力強さが増し歯切れの良い低音が出る。
 超低域の一歩手前の音が「ドン」とちゃんと出るようにもなっていて、
 帯域が低域にさらに拡大しているのではと思わせる。
 全体的に、高域から低域までエネルギーがみなぎっているような印象だ。
 シルバースタジオ1の音が確実に一枚ベールを脱いだ。
 1500AEの音を聴いていると、気持ちが良くなりウキウキ、
 「はぁ〜音楽を聴いていて幸せだなぁ」という感じになってくる。
 
 DVDを視聴したが、2チャンネル再生でもかなり満足できてしまう。
 サブウーハーがないのに、意外に低音のパワーが感じられるし、
 高音もビシッと粒立ち良く再生されるためだろう。
 PCM収録のライブDVDでは2チャンネル再生でも十分な興奮が味わえてしまった。
 
 「Gold Signature 20」を導入後もメインアンプとして活躍中だが、
 GS20を苦もなくドライブしている。バスドラムのような大振幅の低音から、
 粒立ちの良い高音まで、不満を感じさせない。



    デザイン   ★★★★★

 フロントのアルミパネル、ボリュームなどのつまみは全てサーキュラー加工。
 ピュアオーディオ然とした佇まいは、派手さはないがジワジワと高級感を漂わせる。
 プレミアムシルバーという色も現代的だし、明るい部屋に合うので良いと思う。
 上部に丸みが取り入れられているのも良い。
 サイズも大き過ぎずバランスが取れている。
 全体的には余計な虚飾を排した、シンプルで洗練された感じがして、良い。
 
 リモコンはプラスチックながらヘアライン加工がしてあって
 見た目の高級感というのはある。



    操作性等   ★★★★

 ボリュームノブには適度な重さがあって調節がしやすい。
 まあ操作といってもセレクタとボリュームしかないわけだが。
 パワーアンプダイレクト入力はリモコンでは選べず、本体側のスイッチでしか
 切り換わらない。この系だけはプリアンプ部を通らないから、
 他の入力と同じようにはいかないのかもしれないが・・・



    総 評   ★★★★★

 8万円という比較的手ごろなミドルクラスの価格帯で、
 AVアンプとの音質差を十分に感じさせる実力、
 それを大きすぎないサイズに収め、洗練されたデザインフィニッシュ。
 才色兼備、非常に高い次元でバランスが取れている商品である。




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