エディがAV(オーディオ・ビジュアル)やホームシアターに関して熱く語る


ポータブルMP3プレイヤー想2006秋

(2006.11.18)


   ポータブルMP3プレイヤーを買い替えようかな〜と
   思ってしまったが最後、頭の中をいろいろな機種が駆け巡る。
   今回は迷っている状況をこの場を借りて整理させてもらう。





   想

 ポータブルMP3プレイヤーは、MDの遺産を整理した後、
 2005年2月に特集を組み(「ポータブルMP3プレイヤーはどれを選ぶ!」
 「iAudio M3」を購入、以降音楽ライフを楽しんでいる。
 
 最近、このiAudio M3の電池容量が減ってきた。
 COWON社に送れば5000円かからずに交換してくれるのだが、
 1ヶ月とはかからないとは言え、通勤に欠かせない音楽プレイヤーが
 手元から離れるのはイヤだ。
 
 『どうせならこの機会に新しいやつにしよっかなぁ〜』
 とちょっとでも思ってしまったら最後、ハッと気付くと
 MP3プレイヤーのメーカーサイトや価格.comの掲示板を漁っている。
 AVマニアの悲しい反射神経である。

 2005年初頭から2年弱が経つが、だいぶ時代も変わったものだ。
 メモリタイプは容量1GBが最高で、2万円くらいしていたものが、
 今では2GBが2万円以下、4GBのものも登場した。
 HDDタイプは機種が減り、音質にこだわるメーカーが採用している程度だ。
 
 ポータブルオーディオの中心はMDから電子ファイルに急速に移行、
 ポータブルMDの新製品はめっきり見かけなくなった。
 MP3ファイルで音楽を楽しむことは、2002年くらいから徐々に増えてきて、
 振り返ればここ2年ほどの間に劇的な変化が起きた。
 これはiPod、iPod mini、iPod nano、iPod Shuffle、という
 Apple社の四段論法、はたまた「ホップ、ステップ、ジャンプ、そして宇宙へ」
 とも言うべき猛攻がなければ成し得なかったことだろう。
 
 今となっては、いちいちディスクを入れ替えていたMDの生活が信じられない。
 進歩とは恐ろしいものである。
 だがその一方で、CDプレイヤーで音楽を聴くことの良さを改めて見直したり、
 アナログレコードのブーム、そしてピュアオーディオへの回帰の兆しがあったりと、
 オーディオというのは一括りにできない面白さがあるなと思う。
 



   買い替える際のポイント

 さて、買い替えるなら何を重視して選ぶか。
 容量は2GB以上。iAudio M3は20GBなのに、少なくないか?
 というツッコミがあろうが、現在入っているファイルは9GB分、
 そのうちよく聴く曲というのは半分以下であろう。
 そう思うと、4GB程度でも全然OKかなと。
 4GBだと製品数が少ないので、2GBを下限にしよう。
 
 それから現在WMAファイルが多くなっているため、
 WMAをメインに扱うことを想定している製品になる。
 よってiPodは除外。まあ、選択としては普通過ぎてつまんないし。
 
 連続再生時間。iAudio M3はスペックでは14時間となっていたが、
 もうちょっと長いものがいい。普通、この連続再生時間というのは
 MP3またはWMAファイルでも“64kbps”の場合を想定したもの。
 WMAの64kbpsなんて、圧縮歪がひどくてとても聴けたものではない。
 まったくユーザー本位のスペックではないと思う。
 私はMP3/WMAとも、160kbpsか192kbpsを使っているため、
 電池の減りもスペック以上に早いと思われる。そういったことを鑑み、
 連続再生時間は20時間以上とする。
 
 あとは、軽量のメモリにするか、多少重くてもHDDを視野に入れるかは
 悩みどころだけど、今(136g)よりは軽くしたいな、100gは切りたいな。
 デザインもやっぱりカッチョ良いやつが欲しいし、
 音質にこだわりがあったら嬉しいけど不当に高いのはアレだし、
 FMチューナーも付いてたら嬉しいな。
 静止画や動画ファイルの再生機能は要らん。
 このような機能をユーザーがどれほど欲しているのか、また使っているのか、
 実態を知りたい。個人的には、不要という人の方が多い気がする。
 
 そんな感じで、ややカオスの状態も残しつつ、私がリストアップした
 3つの製品について述べていく。
 (今回のAV−eyeはいつにも増して個人的な内容ですねぇ)




    候補3機種リストアップ
 
COWON
iAudio U2

(17,000円前後)

 デバイス  メモリ 
 容 量  2GB 
 再生時間  20時間 
 重 量  34g

 まず1つ目は、現在使用中のiAudioシリーズからメモリ型をピックアップした。
 iAudioシリーズは高音質を売りにしており、大出力を確保、
 中高域の鮮度を向上させるBBE、自然な低音増幅を行うMach3Bassを使って
 出てくる音には現在でも満足しており、音質のことを考えると
 iAudioを選ぶのは最も確実な道である。
 2GB以上の製品ではiAudio 6があるが、デザインが好みではない。
 また2GBではスタイリッシュなiAudio T2があるが、再生時間が12時間と少ない。

 本モデルを使う場合は、ネックストラップを装着して使用するのが似つかわしい。
 ネックストラップでぶら下げた経験はないが、快適でカッチョいいいのだろうか、
 逆にブラブラしてうっとおしいのだろうか。その辺りが気になるところである。
 まあネックストラップを使わずとも、ポケットの中に入れておけばいいのだが。
 2GBという容量が果たして自分にとって十分なのかが唯一心配な点である。


Creative
ZEN Neeon 2

(18,000円前後)

 デバイス メモリ
 容 量 4GB
 再生時間 20時間
 重 量 50g

 容量が2GBだと不安が残るので、4GBに目を移したら本モデルが残った。
 メモリタイプで4GBながら2万円を切る価格はお買い得。
 重量は50g、手に持つとしっくりくる大きさと厚みだった。
 音質については、イコライザとバスブースト機能があるが、どこまでの
 音が出るのかは分からない。動画や静止画ファイルが見られる。
 クリエイティブというと、以前はパッとしない物ばかり作っているような
 イメージだったが(失礼!)、最近は商品が結構洗練されてきた印象を受ける。
 
 本モデルには下部にストラップ用の穴があり、首掛け使用も可能だ。
 50gのものを首からぶら下げたらどうなるのだろうか。
 胸ポケに入れるとか、普通にポケットに突っ込む使い方になるかな。
 

Victor
XA-HD500

(23,000円前後)

 デバイス HDD
 容 量 6GB
 再生時間 30時間
 重 量 90g

 4GB以上だとHDDタイプになる。いくつかある機種の中から
 ビクターをピックアップした。「HDD型で高音質」というジャンル、
 ケンウッドは価格が高め、重量が140gあったり再生時間が短かったり。
 東芝も127gと重量があり、再生時間が短いのでボツ。
 ビクターは30時間というロングバッテリーライフ、90gで比較的軽い部類、
 2万円そこそこで買える値段ということで最も魅力的だと感じた。
 人気があるのか品数が少ないのか、ブラックモデルの方が5000円ほど高い。
 
 ビクタースタジオのチューニングモデルであり、圧縮音源の音質を向上させる
 CCコンバーターも搭載するなど、音質については信頼が持てる。
 付属のヘッドホンも同社のカナル型「HP-FX55」らしきものであり、
 よりお買い得感を煽る。
 
 本モデルはさすがに首掛けはしないだろう。
 ポケットに入れて使うことになる。



    ということで、迷い中。

 3つの選択肢を整理すると、
 今の音質がキープされて、小さくて首掛けスタイルも可能なのが魅力だが
 2GBという容量が十分かどうかが不安なiAudio。
 4GBでリーズナブルな価格、ちょうどいいサイズが魅力だが
 現在iAudioを使っている自分が満足する音が出てくるかが不安なCreative。
 6GBで30時間という長時間再生、音質にも信頼が持てるが、
 90gだと今までと同じ使用スタイルになる。首掛けのような新たなスタイルにも
 挑戦してみたいという思いがある。というビクター。
 
 なるほど、こうやって書き出して整理してみると自分の頭もスッキリするな。
 要はポイントは容量、音質、使用スタイルってことになる。
 それだと容量、音質を重視だろう。本体が大きいが、
 これも30時間という長時間再生につながっていると思えば許せる。
 ってことで、今はビクターが頭一つ抜け出している感じだ。
 
 最終的に何を買うか、というか本当に買い替えるのか、まだ決まっていない。
 でもこうやってあれやこれや考えている時間って楽しい。