エディがAV(オーディオ・ビジュアル)やホームシアターに関して熱く語る


2006年の方針、フルHD導入か?

(2006.1.5)


 年頭にあたり、昨年のエディのAVの振り返りと、
 今年のシステムアップの方向性について語る。
 特に業界の流れであるフルHDについて語ってみる。




    エディの2005年

 「エディのシアター歴」で2005年に買ったものを見てみると、
 昨年はオーディオな年だったのだなぁと思う。
 
 1月に低価格ながらCD専用プレイヤー「PD−HL1」を購入。
 憧れだったターンテーブル方式、読み取り面を上にしてディスクを載せる
 のが面白い。「あれ?いま裏返しにして入れなかった?」と来客は総ツッコミだ。
 何より、CD専用機というのが精神的に大きい。
 CDなんて、いまやDVDレコーダーとかパソコンでも再生できる。
 しかし、音楽と本当に真剣に向き合おうとする時には、それらでは
 納得できないのだ。それは音楽が好き、あるいはオーディオが好きな人なら
 理解できるだろうが、普通の人には理解できないかもしれない。
 
 3月にデジタルオーディオプレイヤー「iAudio M3」を購入。
 MDとお別れし、ディスクチェンジも不要で外出が楽しくなった。
 また室内でもパソコンで音楽を再生して聴くことが多くなった。
 MP3やWMAも、レートを高めにして丁寧にエンコードすれば
 十分な音質を持っている。
 
 4月に引越をして、シアターが一気にお洒落になった。
 インテリアの重要性に気付き、単に「AVを楽しむ」だけではなく
 「心休まる場所」としてホームシアターを捉えるようになった。
 (コラム「ホームシアターとインテリアの関係」も参照)
 
 7月にセンタースピーカーを「SX−LC33」にチェンジ。
 セリフ、実況などの声はもちろんのこと、意外なほど多くの音を
 出しているセンタースピーカーが良くなると効果はてきめん。
 このモデルは4万円ながら余裕のある音と高級感のある外観で素晴らしい。
 
 9月にスーパーウーハーを「YST−FSW100」にチェンジ。
 それまでは黒い箱で脇に隠していたのが、スタイリッシュな薄型、
 チェリーの外観によって表に出すことができた。
 スクリーン下に置くのには、薄型というコンセプトはぴったり。
 
 12月にはAVアンプを「AX−D701」にチェンジ。
 薄型AVアンプ党の私が久々にソソられたモデルだった。
 いたずらに本体を大きくすることなく最先端のフィーチャーを取り込み、
 非常に完成度の高い機種に仕上がっている。



    2006年はフルHDディスプレイの導入?!

 さて2006年、エディのシアターはどうやって進歩していくのであろうか。
 まず業界の流れとしては、「フルHD化」が一気に加速するであろう。
 ということはフルHD液晶ディスプレイに逝っとく?
 あるいは車買うつもりでフルHDプロジェクターに逝っとく?
 答えから言うと、私エディは「NO」である。

SONY
VPL-VW100

(定価 1,365,000円)

ソニー独自の反射型液晶SXRDを用いたフルHDプロジェクター

 まず、フルHDの良さは大画面でこそ分かる。
 適正な距離を置いて視聴するという前提では、32型や37型程度では
 W−XGAとの差はほとんど分からない。
 ちなみに画素数よりも、コントラスト感や発色の良さの方が画質に対する
 影響が大きい。「フルHD=全て良し」と思っていると、
 安い機種を買って「確かに精細なんだけど、なんかパッとしないんだよなぁ」
 とがっかりする可能性がある。
 
 フルHDプロジェクター、素晴らしい画質である。
 ソニーの「VPL−VW100」、ビクターの「DLA−HD11K」
 どちらも見たが素晴らしい画質だった。
 正確には、ハイビジョンは素晴らしい画質だった。
 ハイビジョンの情報をそのまま表示するのがフルHDだから、
 親和性が高いのは当たり前である。



    “フルVGA”ディスプレイが欲しくなる

 ピンと来た方もいるであろう、私が問題にしているのはSDソースである。
 DVDの映像をW−XGAに拡大表示するだけでも画がなまるのに、
 フルHDではさらに鮮鋭感が低下することになる。
 多くのDVDを所持し、ハイビジョンを保存することも簡単ではない今、
 ハイビジョンはきれい、でもSDソースはごめんなさい、では困るのである。
 ハイビジョンをきれいに見るための「フルHD」が存在するなら、
 DVDやNTSC放送をきれいに見るための“フルVGA”のディスプレイが
 欲しいと思うくらいである(笑)。
 
Victor
AV-28AD1

2000年発売
(当時定価 175,000円)


購入して5年が経過。“ブラウン管画質”ここにありを見せつける

 “フルVGA”ではないが、SDソースをきれいに見ようと思うと
 やはりブラウン管。ハイビジョンをダウンコンバートしたDVDは
 ブラウン管では極めて鮮鋭に映し出され、ハイビジョンと見紛うばかり。
 仮にこのテレビが壊れたとしても、液晶ディスプレイを買うことはないであろう。
 3万円かかろうが5万円かかろうが修理して使い続けると思う。

 近年の薄型テレビブームの陰でブラウン管市場は急激に縮小しているが、
 SDソースをきれいに見るための手段として、
 のちのち貴重になる可能性もなきにしもあらずだと思う。
 
 フルHDでは、ハイビジョンは高画質だがSDソースは低画質。
 ブラウン管では、SDソースは高画質だがハイビジョンは十分に再現できない。
 ハイビジョンとSDソースを1台のディスプレイで両立させようと
 する場合には、W−XGAくらいがちょうどいいという気すらする。
 画素数が多い方が情報量が多いわけだから「高画質」なはずなのに、
 低画質なソースは却って品位を落としてしまう。
 技術の進歩はときにこのようなパラドックスを生み出す。



    それ以外は・・・

 ということで、ディスプレイ機器はしばらく現状維持になると思う。
 ただフルHDは時代の流れ、常にウォッチはしていく。
 
 あとは地デジのパススルーが開始されたら即ハイビジョンレコーダーを
 導入する予定だ。次世代DVDが安価になっていたら購入する。
 言うまでもなくハイビジョンとNTSCの差は歴然であるから、
 環境と条件が揃えばすぐにも購入する。
 あ、アナログモデルだがDVDレコーダーは購入した。
 パイオニアの「DVR−530H」だ。
 XP+モード、2パスエンコード、長時間フルD1録画、EPG予約、
 2層DVD−R対応などが欲しくて、クリスマスセールで安かったから購入。
 
 オーディオは、スピーカーは「シルバースタジオ1」に愛着を持って
 使っているので、変化はないと思う。
 シルバースタジオ1は時にびっくりするようなパフォーマンスを見せる。
 あまり大きなスピーカーもこの部屋には合わないかもしれないと思うし。
 だからここらでスピーカースタンドでもプレゼントしてあげようかと
 思っている。クワドラスパイアとか。
 センターも十分、リアはチープだけど重要ではないし。
 
 AVアンプは薄型AVアンプ党から脱退する予定もなく、変わらないかなー。
 プリメインにも興味はあるけど、そこまでモチベーションが上がらない。
 良さをまだ知らないだけかもしれないけど。
 SACDやDVDオーディオも音質差が実感できないから静観。
 
 つーと・・・2006年は何も買わないんですかエディさん?
 いやいや、これはあくまで「予定」。どうなることやら。