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ホームシアターとインテリアの関係
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(2005.7.12) |
引っ越して、我がシアターは一気におしゃれになった。 自分で「おしゃれ」と言ってしまうのも、気が引けそうなものだが、 正直自分で驚いているくらいで、半分自分ではないような感じすらする。 ちなみに、掲載した部屋の写真は物を精一杯片付けて撮影したもので、 いつでもあのような状態になっていると思ったら大間違いですので! 今まで当サイトをご覧になっていた方ならお分かりだろうが、 我がシアターは今までインテリアなんて考えていなかった。 それがここまで一気に変貌を遂げたのは、部屋自体がきれいになったからだ。 明るい木目調のフローリング、真っ白な壁、差し込む太陽の光・・・ 初めて部屋を見た時に、何となく頭の中に部屋の理想像が浮かんでいた。 「この部屋にこれは合わない、こんなイメージのものが似合うかな・・・」 という茫漠としたイメージが湧いたら、後はインテリアショップを回って イメージと合うものを探す。友人のN口氏に助言を頂いたり、 本、ウェブの力も借りながら一ヶ月ほどお店を回った。
「ホームシアター」という言葉は、訳せば「家庭の映画館」なのだが、 ややもすると「映画館」という部分だけを追求しがちである。 プロジェクターを買ってスクリーンを張って、スピーカーを並べて、はい完成! というように、映画館と同じ映像と音響設備を整えることが ホームシアターであると言っても、まあ間違いではない。 だが、それではあくまで「映画館」だ。 私が最近気が付いたことは「ホームシアター」の「ホーム」という部分である。 我が家というのは、リラクゼーションの場である。 ホームシアターも一体何のためにやっているかと言えば、 もちろん趣味なのだが、それによって毎日の仕事の疲れが癒えるわけである。 きれいな映像を見て、きれいな音を聴いて、リラックスする場が ホームシアターと言えよう。
上で述べた、機材を買って設置しただけのホームシアターは、 きれいな映像、きれいな音は出るだろうが、リラックスする、 あるいは居心地が良くて癒される、という観点からはいささか物足りない。 そこでインテリアの重要性がはっきりしてくる。 あるポリシーを持ってトータルコーディネイトした部屋に包まれ、 座り心地のよいソファに身を委ね、おしゃれなテーブルでお茶を飲む・・・ すると、理屈抜きにやはり心地よい。 映像も音もよりきれいになったように感じるし、食べ物も飲み物も おいしくなったように感じるし、なにより気分がリッチになる。
「インテリアにこだわりたいのはヤマヤマだが、センスがないのよ〜」 という方もいらっしゃるだろう。私がそうだった。 そういった方は、まずインテリアショップに行くことだ。 おしゃれでバリエーションに富んだインテリアを見ていると、 自分がやりたい方向性というのが自ずと見えてくるはずだ。 自分の周りでインテリアに詳しい友達を見つけ話を聞くのもよい。 そしてできれば一緒にショップ巡りをして、意見を交換する。
インテリアというものは、方法論はないと思う。 個人個人に好みがあるし、物の組み合わせなんて無限にある。 一応私が個人的に気に入っているお店を紹介すると、 上で挙げた「LOUNGE4」「Francfranc」「NOCE」の他、 東急ハンズやLoftにも良い物がある。 要は、センスは積極的にお店に行くことから身に付くのだ。 気に入ったものを一つ買うと、部屋が連鎖的に出来上がっていく。 例えば気に入ったテーブルを買うと、そのテーブルに合うようにソファを選び、 テーブルとソファに合うようなマットを買って、テーブルとソファとマットに 合うようなカーテンを買う・・・というような感じだ。 ホームシアターをやっていると金がかかる。 アンプやスピーカーやプロジェクターや映像機器は ちょっと凝ると10万円オーバーの世界だ。 そのお金を、インテリアに振り分けることを渋る方もいるかもしれない。 だが、実際にインテリアの世界に踏み込んでみると、想像していた以上に 高い満足感を得られることに気が付くであろう。 AV機器だけでなく、インテリアにも投資することで、 “真のホームシアター”が実現すると私は思う。 |