エディがAV(オーディオ・ビジュアル)やホームシアターに関して熱く語る


MD→iPod移行計画発動!

(2005.1.26)


   私の音楽のメインソースとして長らく君臨してきたMDから、
   時代の流れでPC・HDDオーディオに移行する時が来た。
   今回はその導入に向けた準備について語る。




    MDと歩んできた道

 私の現在の音楽ソースは、7割がMD、3割がCDとなっている。
 MDはほぼ邦楽で、外ではMDウォークマンで聴いている。
 家ではいわゆる「ながら」リスニングがもっぱらで、好きな曲はたまに
 本腰を入れて聴いたりする。MDでも十分音はいい。
 CDはジャズ、オーケストラなどで、いい音で聴きたい音楽だ。
 
 私は1997年6月に「DM−7090」を購入して以来、実に7年半の間
 この構成でやってきた。2、3年前にMP3が栄えだした頃に
 一時期移行を考えたことがあり、このコーナーでも考察したことがある。
  ⇒「音楽メディアはMP3−CD? MD?」
 だがその時はコピーコントロールの情勢が悪化しつつあり、
 MP3に移行するのを踏みとどまった。
 
 だがここに来てiPodが爆発的に普及し、大量の楽曲をコンパクトに
 持ち歩くことができるようになった。iPodの普及を受け、
 コピーコントロールCDにも廃止の動きが出てきた。
 好きな曲へすぐにアクセス、大量の楽曲をフォルダ管理できたり、
 ディスクの入替が不要など、HDDオーディオの便利さはやはり認める
 ところであり、私も遂にMP3にお世話になろうと決意したのだ。




    MDをPCに移動

 MDからMP3に移行するに当たっての課題の一つが、
 MDライブラリをどうするかである。
 まさかMDを全て捨てるということはできない。
 
 そこで購入したのがUSBオーディオ機器。
 光デジタル入力を持ち、PCM信号をUSBに変換して出力し
 PCで録音が可能となるものだ。
 数社から発売されているが、購入したのはヤマハ「UW−10」。
 
ヤマハ「UW−10」。
ヨドバシで¥13,440で購入
左からUSBケーブル、
光デジタル入出力端子、
アナログ入出力端子。
アナログ出力だけ未使用

 MDからの光デジタル出力をUW−10に入力し、USBで出力する。
 2世代続けてのデジタル録音を禁じたSCMSに対応し、
 デジタル録音されたMDのソースはPCでは録音できないため
 上の写真のようにアナログ入力も使用している。
 ・・・でもデジタル録音できたんですけど(バグ?)。
 
 またこの方法では、コピーコントロールCDでも録音が可能となる。
 CDは基本的にPCドライブで直接吸い上げるが、これができない場合でも
 UW−10経由で対応できる。コピーコントロール対策はこれでOKだ。
 
 録音は窓の杜で提供されているフリーソフト「Audacity」で行い、
 曲をカットしてWAVE形式で保存、その後MP3に変換する。
 
 UW−10はPCで音楽を再生する時にはUSB→光デジタル変換を
 してくれる。PCのノイズを遮断して高音質な音楽再生が可能だ。
 
 なお、再生時のプラットフォームはRealPlayerを使用することにした。
 WindowsMediaPlayerは音声出力を完全なフラットにすることができず、
 またダイナミックレンジが圧縮されたような音になってしまった。




    MP3変換

 WAVE形式で一旦保存した曲をMP3に変換するために、
 MP3変換ソフトではよく知られた「午後のこ〜だ」を用いる。
 このソフトはエンコードの際に、エンコード時間と音質のバランスを選択できる。
 高音質でエンコードしたい場合は「最高音質」を、エンコード作業に時間を
 かけたくない場合は「高速」を選べ、その間と合わせて5段階調節が可能。
 もっとも、最高音質を選択しても4分の曲なら15秒程度しかかからないため、
 私は常に最高音質設定で使用することにした。
 
 MP3といえどやはり音質は一定レベルを確保しておきたい私としては、
 常用するデータレートをいくつにするのかが重要だ。
 お気に入りの曲を96,128,160,192kbpsでMP3変換して聴き比べてみた。
 
 まずはMP3の標準とされている128kbpsから聴くが、ほとんど不満がない。
 比較しなければ不満はほとんどない音質は確保されている。
 次に96kbpsを聴くと、これは音質が急降下、ボソボソとしてステレオ感のない
 音になってしまう。これは使い物にならない。
 160kbpsでは、128kbpsよりも低音のパワー、分離感が向上するのが分かる。
 192kbpsになると、160kbpsとの差はもう分からない。
 ブラインドテストされたら差を指摘することはできないだろう。
 
 それから経験として、ポップスやロックのような、ジャンジャカ鳴っている
 音楽では音質劣化は分かりにくく、ピアノソロなどのような単純な音楽の
 方が劣化が分かりやすいことが言えると思う。
 
 以上のことから、私は
  ・デフォルトは160kbps
  ・好きな音楽や音質劣化が分かりやすそうな曲は192kbps
  ・好きな歌手の中でも特に好きな曲は256kbps
 という3段構えでいくことにした。




    ポータブルMP3プレイヤーは?

 上で述べた方法によって、過去のMDの資産を日々MP3変換している。
 PCで音楽を聴くって便利だなーと実感しながら、
 ポータブルプレイヤーは何にしようかと考えているところだ。

Apple 「M9282J/A」
定価¥33,390

ポータブルHDDオーディオの代名詞。
このモデルは20GB搭載機

 第一候補となるのが言わずと知れたiPodだが、
 選択肢はいろいろあるわけで、ここは一度別稿で考察する予定だ。
 大容量HDDか、iPodminiのような小型HDDか、
 メモリーオーディオか・・・iPodは実際本当にいいのか?
 他のメーカーの製品には特徴はないのか?
 など、ここは慎重に検討してみるのも楽しいではないか。




    またもやBOSEマジック!

BOSE 「SoundDock」
定価¥34,860

iPod,iPodmini専用サウンドシステム。
音楽再生と充電を同時に行える

 iPod絡みの話だが、BOSEショップで見かけた
 「Sounddock(サウンドドック)」に感動した。
 iPodをクレードルに乗せるとスピーカーから音が出て、リモコンで操作できて
 しかも充電もできるというiPod便乗商品・・・いやスグレものなのだが、
 そこはBOSE、単なる便乗商品に終わっていない。
 
 独自の低音再生システム、PAPという独自のラウドネスイコライザーなどを
 駆使して音質にこだわった製品となっている。
 ドライバは60mm一発なのだが、信じられない低音の迫力!
 といってブーミーにならず、適度に締まった音になっている。
 高音の粒立ちもきれい。デスクトップシステムと呼ぶには随分本格的だ。
 
 iPod本体以上のお金を出してiPodにしか使えないサウンドシステムを
 買う人がどれほどいるかは未知数だが・・・