BSD物語春眠不覺暁
處處聞啼鳥
夜来風雨聲
花落知多少
CH76:春眠
「と、ゆーわけでもう一時間寝かせて、いや寧ろ昼まで」
「なに言っているんですかっ!さっさと起きて下さい。シーツ交換でき無いじゃあないでかっ!!」主人の春眠もむさぼらせてくれないティナ、どーも初期設定でミスでもあったか?
「ほら、猛なんとかっていう詩人も言っているじゃないか、春眠なんとやらって」
「その詩人の通り勉学にいそしんで資料あさりで明け方まで起きていたのなら私もそっとしておきますが……またネットで夜更かししていましたね?」
「いや、近々遠征するのでその予定をね……」
「ほらほら、顔洗ってしゃっきりしてください、レイナが朝食作って待っていますよ」最近、どうも所帯じみてないか?妻に日曜叩き起こされる夫とはこう言うのもなのかと思案しつつ屋敷の外を見る。
ここ暫く天候不順か寒い日が続いていた。外出するときに上に一枚常に羽織っている状態だったが……先週咲いた桜はまだ咲いていた。「まぁ、ぱっと散る桜ってのが本来なんだけどたまには長く咲く桜も良いか」
そうおもいつつ一つあくびをして食堂に向かうのだった。
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あとがき代わりの駄文その76
「『春眠不覺暁』ってのは夜更かししすぎて何時夜が明けたのか分からないと言う意味です。春だからよく眠れるというわけではないので念のため」
「いずれにせよ夜更かしも大概になさって下さいね」