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BSD物語

有名な童謡のフレーズにこんな物がある
うろ覚えながら書くと……

「♪しろやぎさんからお手紙ついた くろやぎさんたら読まずに食べた」

さて、我が家の郵便屋さんの場合は?
 
 

CH44:読まずに……
 
 

私の所にいつもの通りにメールが届いた。この時点で所謂SPAMメールは既にメイルによって削除されている。また、ウィルスに感染している物は「誰」から感染したメールが届いたという事実だけを知らせてくる。言うなればいったん検閲が入るわけだが、システムの安全性を考えると有る程度はやむを得ない。メール本文や添付されたファイルについてはいっさい口外しない守秘義務がメイルには有るのでその辺は心配ない……ティナやレイナが無理矢理聞き出さない限りは(^^;;;

「もう〜っ! マスターったらそんなにボクのことが信頼できないの?」

「信頼できないわけじゃないけれど……その、何かと色々やってくれるからなぁ」

「ボクが何時そんなことやったのさ」

「いつかって? 3日前Aさんに出したメール、なんでお前が返事書いたんだ?」

「え〜と(ゴソゴソ、ログを漁る擬音) あのメールね。だってメールアドレスが間違っていたんだよ。送れるわけ無いじゃない」

「ちまたの郵便局員は少々住所が間違っていたってきちんと送ってくれるぞ?」

「郵便局の人と一緒にしないでよ〜 だいたいメールアドレスを全角で入れるなんて何考えているの!?」

「だって疲れていてうっかり入れちゃったんじゃないか〜 それにそこが間違っているって分かって居るんだったら、なおしてくれても良いじゃないか(涙)」

「……それやっても良いけれど、そうなると『内容には一切関知しない』っていうボク達の絶対不文律に抵触しちゃうから駄目なんだ。」

そんなルールがあったのか……

「だってそうしないと、とんでもないことになるよ?」

「む? 話がずれた。そもそも、なんでメイルがAさんの「ふり」をして返事を書いたかって問題だぞ!?」

「え〜とぉ、急いでいたみたいだからてきと〜に『たぶんこう書くだろうなぁ』って返事書いたんだけど(汗)」

「通りで翌日話が合わなかったわけだ。Aさんはメール受け取っていないっていうしなぁ」

そういうとメイルに気が付かれないようにこっそりとティナを呼ぶ。合図にうなずくとティナの前髪は励起状態に入った

「さてと……きちんと仕事をしない悪いデイモンにはお仕置きだな」
 
 

「え゛」
 
 

身の危険を察知し、緊急脱出を計るメイル……しかし、回り込まれた(笑)

「怪電波発振!!」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
    ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
      ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
        ぁぁぁぁぁぁぁぁ〜」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

ぽてっ

 
 

悲鳴を上げ、床に墜落するメイル。

これで懲りてほしいなぁと思いつつレイナのいれた紅茶を飲む管理人だった

    ( 続く )

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あとがき代わりの駄文その44

管理人:「あんまり出番がないメイルで話を書いてみました」

メイル:「……なんでボクの出番ってこんなにすくないのさ」

管理人:「なんていうか、ティナ達より『裏方』てイメージがあるからなぁ」

メイル:「ボクの出番増やしてくれないといたずらしちゃうぞ!」

ハロウィンばりに出番の増加を要求するメイル。そこへ思わぬ来客が
なんとなまはげが乱入してきたのだった!

???:「悪い子はいねえ゛が〜」

メイル:「きゃ〜っ! 鬼〜〜〜!!」

すっ飛んで逃げ出すメイル。が、その鬼は今度は管理人に向かってきた!!

???:「私の出番はまだかぁ〜〜〜!」

管理人:「ごめんなさい〜(涙)」

鬼の正体はメイル以上に出番のないミレイだったのでした……
今度話し書くから勘弁してくれ〜〜〜〜〜〜〜