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BSD物語

他分野の知り合いという物は実に有りがたい物で

好奇心からその知り合いにとある解析を依頼した

その結果は……
 
 

CH40:全周400m
 
 

ティナの入れてくれた濃い目ミルクたっぷり砂糖もたっぷりの
アッサムミルクティーを飲みながら毎朝恒例のニュースチェック中のことだった。

玄関の呼び出し鈴が鳴り、レイナが玄関へ向かう。小包か速達と適当に推測する

「ご主人様、お手紙ですぅ」

はたして、レイナが受け取ってきたのは某国有機関による
速達だった。差し出された封筒の宛名を確認し、部屋へ持ち帰る
 
 

その速達の差出人は某研究所からの物だった
以前、ティナが物性(単なる買い出しのジャガイモ!)を調べるのに
放射光を使い産地解析をした為、気になった私は知り合いに
頼み込んで彼女の放射光の能力を測定してもらった。その結果は……

Spring8の解析能力は放射光を使った同型のシステムとして世界最高能力を誇るらしい
彼女の発する光(電磁波含む)や解析能力は出力的にspring8と全く劣らないとのこと
さらに、放射光を生み出すためには電子を加速しなければならないのだが、その能力も
Spring8と同等とのこと……

全週約400mに達し8GeV(電子一つに8GVの電圧をかける! 因みに家庭用で100V)
まで加速する電子加速器内臓ってねぇ(汗)
正直なところ素人ながらその記述に目眩を憶えた。
しかも、ティナは電磁波の帯域が恐ろしく広い。オリジナルとは異なり
γ線から長波までカバーできるとのこと……

あまりの無茶苦茶に頭痛までしてきた。レイナにバ○ァリンを
持ってくるよう頼みつつ最後の一枚を読む

そこには、結論として恐ろしい一文が書かれていた。
 
 

「破壊兵器として使うなら地上から人工衛星の迎撃が可能」
 
 

派手に椅子から転げ落ちつつ先を読む
 
 

静止軌道上の衛星の高度3万6千Kmで……それを大気圏内から
狙撃できるレーザービーム砲!?
レーザーって大気中を移動するほどどんどん威力が落ちるハズ

……冗談じゃない。家は何時からスターウォーズ計画に参入
したんだ?逆サテライトキャノンじゃないかと思いいたった。

そして、更に恐ろしい疑問が
ティナの能力がこれだとするとレイナはどうなんだ??
 
 

まさか2km先の人間の瞳をレーザーで狙撃できるとか
人間を生きたまま冥界に吹き飛ばすとか
光速で無数の拳が打てるとか
両手を交差させて光線が打てるとか
大瀑布を逆流させられるとか
腕を組んだまま尋常じゃないスピードで走れるとか
絶対零度が作り出せるとか
銀のつぶてを相手の神経に打ち込んで操作できるとか
体内発電で小型発電所並の電力を供給できるとか
爪先から真空を作り出して敵をまっぷたつとか
 
 

「せいかいですぅ」
 
 

「ひぇっ!」
 
 

いきなり背後から声を掛けられ飛び上がる
何時の間にかレイナに背後に回られていた
これが暗殺者ならあの世行きだな……
 
 

「で、今『正解』といったように聞こえたんだけど、聞き違いで
あって欲しいなぁと思ったりするんだけどどう?」
 
 

おそるおそる尋ねてみる……一抹の希望を抱きながら
 
 

「残念ながら正解ですわぁ」

希望はあっさりうち砕かれた(涙)

「正解の賞品としておみせしますね」
 
 

にこやかに笑みを浮かべながら庭の巨石に近づくレイナ。
と、両手を合わせると普段は付けていない肉球グローブを現出。
2〜3度軽く振り感触を確かめた後、右の肉球グローブを意図した風もなく振り下ろした。
ウォーミングアップ?
 
 
 

ずっ…………どすん

そう思ったのは一瞬、庭の片隅にある岩がバラバラになって散乱するまでだった

「ニャント神拳 奥義が壱 無双真空刃 ですぅ」
 
 

物の数秒とかからない出来事だった
 
 
 
 
 
 

「何かありましてもご主人様をお守りしますのでご心配なさらないで
くださいねぇ〜」

某所で「彼女たちを強制労働させている」等と書かれているが実際
の所恐ろしくて逆らうなんてとんでもないと思ったりする
今日この頃である。

無論、root権限使えば別だけと……

どうでも良いけどこの岩、一体誰が片づけるんだ?
 
 

  ( 続く )
 

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あとがき代わりの駄文その40

管理人:「今回はティナ達のキャラデザ担当あきたけさんの
     リクエストです。あと、ティナの能力の記述には
     様々な方の協力を得ました。え〜BBSの通りに
     してみましたが今更取り消しはききませんので(笑)」

ティナ:「なんだか私たちの能力ってインフレーションして
     いませんか?」

管理人:「GURPSなら1000CP級だろうしなぁ」

ティナ:「既にジャンプ状態ですね〜」

管理人:「人気が無くても打ち切りがないのがせめてもの救いです(笑)」