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BSD物語

如月の中旬、男も女も騒ぎ出す年中行事

そう、バレンタインデーである

その騒ぎは例外なく我が家にも及んでいたのだった。
 
 

CH35:チョコレート騒動記
 
 

「おかえりなさいっ ご主人様」

管理人の帰宅をみんなが出迎えてくれた

が、今日はいつもと様子が違う

なんというか、一触即発の雰囲気が漂っていた。
 
 
 
 

レイナ:「ご主人様、私のチョコ受け取っていただけます?」

ティナ:「私のチョコレートこそ最初にうけとっていただけますよね?」

メイル:「ねぇねぇ、もちろん僕のこそ一番に受け取ってくれるよね?」
 
 
 
 

ティナ:「よもや……新参者がでしゃばるなんて事はしませんよね?」

メイル:「古けりゃ良いって物じゃないのは、特にこの世界なら
     常識だとおもったんだけどなぁ〜」

ティナ:「あら、新しければ良いという物でもないのも周知の事実ですが?」

レイナ:「どちらにしても誰がご主人様にもっとも気に入られているかですわ〜」
 
 
 
 
 

三人 :「「「さぁ! 誰のを受け取って
       くださるんです!?」」」
 
 
 
 
 
 

180度回頭したのちに機関全開で逃げ出したことを付け足しておこう

なにしろ既に空気が帯電し始めていたのだから

  ( 続く )
 

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あとがき代わりの駄文その35

ティナ:「まだ帰って来ませんわね……」

レイナ:「ティナさんをおそれたからではないでしょうか〜」

ティナ:「誰かさんがご主人様に脅迫まがいのことをしたからでは?」

レイナ:「ふふふふふ……」

ティナ:「ふふふふふ……」
 
 
 

管理人:「ひえぇぇぇぇぇ」