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BSD物語

管理人は視力がそれほど無く、眼鏡が手放せない

実際に外すと日常生活に影響が出るくらいだ

そういえば、レイナの視力っていくらなんだろう?
 
 

CH34:眼鏡の秘密
 
 

管理人:「ちょっといいかな?」

DBの最適化作業が一段落したところを見計らって管理人はレイナに声をかけた

以前、作業中に声をかけたが4時間ほど気がついてもらえなかったことがあったからだ
曰く、「優先度を上げておりましたので……」

マルチタスクらしからぬ返答である
 
 

管理人:「レイナって最初から眼鏡かけているけれど
     そんなに視力悪いの? 乱視とか?」

レイナ:「伊達眼鏡ではないのです〜。情報入出力インタフェースなんですよ〜」

管理人:「眼鏡型インタフェース?」

レイナ:「はい、視覚を使って画像情報でやりとりするものなのです〜」

管理人:「GNOME!?」

レイナ:「私たち専用ですけれどね〜。あ、ご主人様がつけても使えませんよ」

管理人:「それでも良いから試させて」

レイナは眼鏡を外すと管理人に手渡した。さて、どんな物かな……?
 
 

眼鏡をかけたとたん、膨大な情報が飛び込んできた。
敢えて例えるなら……新聞を何十枚と重ねて目の直前に置いたような感じだった。

あまりのすさまじさに眼鏡を外すのもままならなくなった。

暫くして、様子がおかしいのに気がついたレイナが眼鏡を外してくれるまで
この状態は続いたのだった。

  ( 続く )
 

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あとがき代わりの駄文その34

レイナ:「無茶はいけませんね〜」

管理人:「好奇心は禁物だって?」

レイナ:「好奇心でシステムに手を出して自爆するヘボ管理者は後を絶ちませんよ」

管理人:「はて? なんのことだか〜」

視線を遠くへむけつつとぼける管理人であった。