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BSD物語
 

夜になって、その冬初めての雪が降った。

思いもかけず結構降る雪の中を、僕は家まで近道をするため

人気のない公園をショートカットすることに決めた
 
 

CH29:拾い者
 
 

ひとつ、ぽつんと立つ電灯の下にその圧縮ファイルはあった。

普段なら気にも止めなかったのだろうが……僕の注意を引きつけたのはそこにある張り紙だった。

「名前はメイルです。可愛がってあげてください」

管理人:(捨て猫かな?ティナと相談してみるか……)

そうおもって箱を開けてみた。

中にいたのは正直、予想の範疇を越えていた。

メイル:「きみが僕の新しいマスター?よろしくねっ!」

弾丸のように飛び出すやいなや頭の周りを飛び交いながらそう話しかけてきた物体があった。

メイル:「物体なんてひどいよ〜。ぼくはメイル、メイル・デイモン! これでも由緒正しい
    自動制御型守護精霊なんだよ?」

悪い、てっきりいたずら者の妖精でもでてきたかと思った。

ま、大した違いは無いかも(汗)

メイル:「と・に・か・く!僕は貴方をマスターとして登録しちゃったからね?」

まて〜い (--;

ともかく、雪の降りしきる中で長話しても風邪を引くだけだ。

そう判断し、メイルを懐に入れ家路を急いだのだった。

  ( 続く )
 

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あとがき代わりの駄文その29

管理人:「年末だというのに新キャラ登場です」

ティナ:「どこから拾ってきたんです?このデイモン」

管理人:「そこの公園の下に捨てられていたみたいなんだけど」

ティナ:「また変な者拾って……」

さらっとひどいコメントを発するティナ。

ティナ:「それよりもご主人様、こんなにキャラ増やして大丈夫なんですか?」

管理人:「うははははは、なるようになるしかないさ〜」