D版出力(丸善印刷)2003年8月
今回の版は、サイズが菊半裁。A4なら4ページ付きます。カラー128ページのため1枚で4ページ、しかし、1枚当りC(シアン)、M(マゼンダ)、Y(イエロー)、B(ブラック)の4版が必要で計32種類、128版が要りました。モノクロは単純で18ページだったので5版です。その他、表紙1版、カバーは別仕立てサイズでカラーのため4版、合計138版になります。アグファのPS版でアルミ製です。
●面付け
校了になったらそのデータを印刷するページ順に分割し並べ換えます。順番は、チョット見ても分からない
●プレートセッター(PS)にてアルミ版に焼付け
版の作る方法は2種類あります。一つの方法は従来からあるコンピュータのデータをフィルムに焼き、それをアルミ版に焼付ける方法。もう一つは、コンピュータから直接、アルミ板に焼付ける方法(CTP)。 特徴は、前者は、版が長持ちするそうです。(10万枚) しかし、フィルムから版へとデータが移る間にボケたり、ゴミが入ったりと問題も多いそうです。後者は、コンピュータからPSにデータを送り、直接アルミ板に焼き付けます。データとのズレやゴミが入りにくくシャープに仕上がります。また一旦フィルムに焼かないので費用が安上がりになります。しかし、版の耐久性が乏しいとのこと5万枚程度だそうです。そのため増刷する場合、再度、版出しするためデータ作成費用以外同じ費用が要ります。しかし、冊数がすくない場合はこれに限ります。
【モンゴルの風】制作記(5)
●この本の場合。
■刷版刷り上り後のもの C(シアン)とM(マゼンダ)版。その他Y、Bがある
■アグファカラーのプレートセッター
新型のパワーのある青色レーザにより、低感度アルミ板に焼付け可。感光防止に暗かった部屋も明るくても大丈夫。写真手前が焼付機、奥が現像機。写真と同じ工程です。但し全自動