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●コンセプト

2000年初めに計画した時は、内モンゴル一長い地方鉄路である『集通鉄路』の写真のみの単純なものでしたが、どんどんと作品が増え、内モンゴルの他の地域の蒸機も含めることにしました。10回通った集通鉄路をメインにオルドスを行く包神鉄路、砂漠の吉蘭泰等を入れ、人物写真も配置し、蒸機だけではない作りに。また、読者の参考資料に使えるようにと地図、撮影ポイント、データ、旅行方法、コストにいたるまで自費出版の強みで掲載しようと考えました。
初稿完成後に大型書店のH部長に見てもらうと、さすがプロの目、彼曰く、題名から受ける印象と写真の内容がチョット違うと指摘を受けました。自分では比較的人物を入れたつもりだったのですが『鉄』写真ばかりといった印象でした。

●題名
2001年夏、経棚峠頂上でのんびりと列車を待っていると爽やかな風が山谷を渡るのを全身で感じました。その時この風を題名に!と思い『モンゴルの風』にしました。また、この風は冬になるとすごい勢いになり撮影でいつも困らされた想い出があります。行かれた方ならあの風の心地よさと厳しさを十分に分かっていただけると思います。題字は、父に頼んで毛筆で書いてもらいました。

●本のサイズ

鉄道写真は、横位置が多いため正方形または横長がレイアウトしやすいので当初、A5変形48ページで計画。 しかし、入れたい写真が多くなり選別できず、ページ数を増しました。するとA5サイズでは小さい割りに分厚くバランスが悪くなり、そこでプレスアイゼンバーン社の『C59』を参考に一気に350×350にサイズUP。これはすごく立派な本です。面積比で3倍以上。しかし、ここまで大きくなると印刷設備や材料が特殊サイズになり、目が飛び出る値段になってしまいました。

何度となく見積りしてもらった結果、A4以下でないとどうしょうもないことが分かりました。A4標準は縦297横210です。これだと横位置の写真は見開きで使わないと2Lサイズとなり、非常に小さく感じます。色々調べた結果、RailMagazine誌が横に20mm大きいことを発見。これを印刷会社に見せ、可能かどうか判断してもらいました。そしてOKの回答があり、RM誌と同一サイズ縦297横230に決定しました。

●ページ数
ページ数は基本は8の倍数が一番効率よくできます。理由は1枚の紙に4ページづつ両面印刷し、それを4ツ折りにし、つながった部分を切りとる構造のためです。勿論、半端な数も可能ですが、問題も多く、効率も悪いので作るなら必ず8の倍数にしましょう。私の場合はカラー128ページ、つまり16枚の紙からできています。モノクロは18Pでチョット変則になっています。





【モンゴルの風】制作記(1)
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