三浦綾子さんの 「塩狩峠」では
主人公のクリスチャンで旭川鉄道局j庶務主任だった永野信夫が、雪の降る夜、結納のために列車で札幌へ向うことになる。
列車は和寒から峠を登ってくるが、この列車は客車が短く後補機がついていなかった。
列車が頂上付近にさしかかった時、どういう訳か最後尾の客車の連結が外れてしまう。・・
客車はゆるやかに逆行し、20‰の坂を次第にスピードを上げ、乗客は総立ちとなる・・
この客車に乗車していた彼は、とっさに客車後部のデッキに出てハンドブレーキを回し、暴走しだした客車を止めようとする。
しかし、速度は落ちたものの停止までには至らなかった。大きなカーブが迫ってくる。
またもや暴走するのでは・・との思いから、最後は自分の身を投じて客車の車輪に挟まってこれを止めることになる。
小説はこのような非常に悲しい話で終わっている。
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