07.12.22ディファ有明大会

 この前日から上京していた。昼すぎ羽田に着いて、お友達と銀座のポール・ボキューズでお昼の予定だったが、ホテルに寄ってたらランチのラストオーダーに間に合わないかもしれない。が、思ったより早く品川に着いたので、大急ぎで大井町に行って荷物だけ置いて来る。結果的には失敗だったが。

 大井町からJRに乗ったが、慌てすぎて反対方向に乗ってしまう。気づいて次の大森で降りたが、有楽町には快速は停まらないことは、ボンクラな私でも把握していたので、普通を待ったが、いくら待っても快速しか来ない。
 大森で降りたのははじめてだが、ホームに縄文式土器の銅像があって、「日本考古学発祥の地」と書いてある。ということは、この大森は、教科書でおなじみのあの大森だとわかり、貝塚の一つも見たかったが、お友達を待たせてるのでそれどころじゃない。時刻表を見ると、夕方まで快速しか来ないのだった。
 「快速運転時間」て何だそれは。ヒドイ。乗り換え乗り換えして有楽町に行ったら、すでにランチタイムは大幅にすぎていた。しょんぼり。

 ミラヴィル・インパクトというお店で、スイーツのコースをいただく。前菜もメインもスイーツ、デザートもスイーツ(当たり前だ)。素敵!!
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前菜
みかんのゼリーとかいろいろ
メイン
春菊のパリブレスト
デザート
濃厚なチョコレェトとか黒胡麻マシュマロとかいろいろ
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 それから銀座をうろつき、鳩居堂で年賀状を買ったり、伊東屋で宝石のように美しいクリスマスカードを買おうとしたら一枚三千円以上したのであきらめたりした。銀座はいつ来てもイイが、年末は特にイイ。
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ミキモトのクリスマスツリー
松屋。ビル全体がヴィトンのマルチモノグラムでプレゼントみたい。
いつも思うが、松屋って無意味にチャレンジャーだよな。

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 池袋に移動し、一日迷惑をかけたお友達とお別れ。ロフトで、刃が五枚くらいついてて紙が短冊に切れる、カワイイ「シュレッダーはさみ・子ども用」を購入。ロフトやハンズに行くと珍しいはさみを探すクセがあるが、今はそれが許されないご時世で、このはさみも手荷物の奥深く隠したが、当然帰りの羽田で見つかって没収され、松山空港で返してもらった。真剣な顔の係員にこんなものを没収される恥ずかしさ。まだ、抜き身の柳刃包丁とか没収される方がマシだ。

 池袋から護国寺に行き、149ちゃんに会う。一緒に晩ご飯の予定だったが、149ちゃんは八時には家にいないといけないので、お家でピザを取ることに。なぜ八時かというと、宅急便屋さんが、149ちゃんの注文した大切なガンダム劇場版DVDBOXを持って来てくれるからだ。

 お家にお邪魔して、船木さんが出演した「田舎に泊まろう」のビデオを見せてもらう。船木さんは、相変わらずの天然爆走族で、番組のルール(★番組名は隠して★一般の方に直接頼んで★家に泊めてもらわなければならない)を完全に無視して、ネタバラシをしたり、ツテを頼ろうとしたり、民家の庭のカマクラで寝ようとしてスタッフに止められたりしていた。
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 楽しい一日を終えてホテルに帰る。今回、某阪○交通社(前年、B'z名古屋ドームライブに行った際利用した、名古屋二泊三日一万一千円の、例の会社)の、またありえないほど安いパックを利用したが、ホテルは思ったよりキレイだった。ダニにも噛まれなかったが、冬だったからかもしれない。

 歯ブラシ等のアメニティグッズは何もない。それは別にいいが、トイレの壁が天井に接してなく、ただの囲いだ。いくらシングルで自己責任でも、中の空気が部屋に漏れ放題じゃダメだろと思ったが、入ると上にフタがあった。箱を部屋のすみに伏せたような造りだ。きっと、最初はただの囲いだったが、客から苦情が来て、フタをしたんだと思う。

 部屋にお風呂はなくて、最上階に大浴場がある。タオルは持って来なかったので、洗面所のタオルを持って行こうと思ったら、そんなことはホテル側は先刻お見通しで、「大浴場にはバスタオルがありますので、洗面所のタオルを持ち出さないでください」と書いてあった。

 普通、ホテルの注意書きには、「部屋着やスリッパで廊下を歩かないでください」とあるものだが、「大浴場においでの際は、必ず部屋着とスリッパに着替えてください」とある。お風呂から出て、また、きっちり服とブーツを身につけるのもイヤだが、変な健康ランドみたいな部屋着とスリッパも、エレベーターで人に会ったら恥ずかしいのでイヤだ。
 が、きまりなのでしかたなく、着替えて行くと、皆その格好でウロウロしているのですぐ慣れた。大浴場は広くてキレイな展望風呂。東京の夜景を見ながらゆっくり体を伸ばす。気持ち良かった。
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 翌日は、また149ちゃんと有楽町。物珍しさでイトシアに行き、地下でお昼を食べようとしたが、どこも並んでいた。クリスピークリームドーナツの店には、愛媛県の柳谷村(合併前)くらいの人口が並んでいた。
 それから、東京駅地下のグランスタに連れて行ってもらう。上京すると、あまりの駅ナカの繁栄ぶりに、自分が駅を出たのか出てないのかよく忘れるが、グランスタは愛媛で一番にぎやかな街より栄えていた。「銀の鈴」を見たが、別に銀色じゃなくて変な水色だった。
 日本手拭いのお店がかわいくて、ミニチュアの鉄瓶とか欲しかったが我慢する。お土産に最適な、おしゃれなお菓子が綺羅星のように並ぶ中、地元の友達の喜ぶ顔を思い浮かべながら、「秋葉王サブレ」と「デスノート・リュークのアップルチョコ」を買う。しにがみはりんごしかたべない。
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「買いポイント」は麻生さん。
秋葉はともかく、「デスノート」て別に東京名物じゃないよな。
舞台は東京だが、そんなこと言ってたらマンガはほとんどそうだ。

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 149ちゃんと別れて、ゆりかもめでお台場へ。この時期のお台場ということで、クリスマスイルミネーションを見たかったが、有明には何もなく、そんなに人もいなかった。
 しばらくディファに来ないうち、駅が増えたのか道が増えたのか、景色が違う。が、迷わずに着けて良かった。

 パンクラスの試合は久しぶりで興奮する。席は花道のすぐ横で、いつも思うが、ディファって花道を横切れないから、一度席を離れるとえらい遠回りになる。まあ、後楽園ホールとかでも、花道を踏むのは何か遠慮してしまうから、いいんだが。
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 鳥生選手に勝ったガジエフ選手。
 このスポット、というか後光が、和田さんの後頭部から射してるように撮れれば、笑いの神が降りてきたのに、どうも今回の旅行は神に見放されていた。
 パンクラスの二代目半ケツ王子(初代は伊藤選手)ことアライ選手のセコンドに、高橋選手がついていた。高橋選手が、前々日、この近くの有コロで、イノキゲノムに出たことは知っていたが、ジョシュも出ていたのは後で知った。連日の有明お疲れ様です。

 アライ選手が勝って良かった。
 ジョシュと佐藤ヒカル選手のキャッチレスリングの試合。
 ジョシュは、パンクラスとしては03年8月以来の参戦だそうで、このサイト開設してすぐに見たあの試合以来か!とビックリする。4年以上ぶりだ。犬なら20年以上経ってることになる。キャッチとは言え、最近、こんな体重差のある試合を見ることがめったにないので興奮した。試合はジョシュの貫録勝ち。

 伊藤選手の試合も久しぶりに見られて嬉しかったが、負けてしまって残念だった。負けても笑っている伊藤選手を見るのは違和感があるが、満足いく試合だったのだろう。
 メインは山宮選手と川村選手の試合。山宮選手の試合があることが、この大会を見に来た一因だが、久しぶりに見た山宮選手は、闘い方もそんなに変わってなく、少しずつ動きながら的確に打撃を当てていく感じ。懐かしくて胸がいっぱいになった。

 確実に勝った山宮選手は、試合後マイクを握り、「嫌いになってパンクラスを離れたわけじゃない」「今でもふるさとだと思っている」「川村選手、パンクラスを潰さないでください」と、時折声をつまらせながら言った。私も泣きそうになった。
 山宮選手は、解説席にいた近藤選手に対戦要求し、近藤選手もリングに上がると、それを受けてくれたので、もし実現したら行きたいと思う。
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 しばらく見ないうちに、渡辺大介選手の髪型が、コロンビアのサッカー選手みたいになっていた。目が悪いので、しばらく誰だかわからなかった。あとで聞くと、「高橋選手の髪型(十年以上前の金髪ドレッド)をマネした」とのことで、私も、高橋選手の数あるヘアスタイルコレクションの中では一番好きだったので、「かっこよかったですよね!」と盛り上がったのだが、あえて言うが、「なぜ今?」。

 休憩中、梅木レフェリーに、「山宮の応援に来たんですか」と聞かれたので、何も考えずに「そうです」と答えたが、後で忘年会の際、「かまかずは愛媛から山宮の応援に来たそうです」と皆の前で言われ、皆笑ってくれると思ったら、真に受けられた空気(「それなのに何で近藤選手の隣に座ってるの?」みたいな)で、大変恥ずかしかった。よく考えれば、ism主催興行の忘年会なのだった。私の中で、未だに山宮選手は本隊、しかも鈴木選手や高橋選手にしごかれている下っ端というイメージがある、そんなオールドファンだ。
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 話が飛んだが、試合後、ディファの二階で、選手の方々とファンとの忘年会があり、せっかくなので行きたかったが、イベントというモノが久しぶりで、もう知ってる選手もそんなにいないし、友達も、今はグラバカ道場に通ってるから行かないと言うし、迷い続けているうち申し込みを忘れていた。が、当日、たなちんさんやまろぱぱさんに誘っていただき、結局出席することに。当日でも申し込みOKだった。とっっても楽しかった。行ってよかった!

 司会は、梅木レフェリーと大石選手。「皆さん、選手と一緒に写真を撮りたいでしょうが、フラッシュが選手の目に悪影響を与える恐れがあるため、禁止されております。・・・が!選手が、フラッシュ撮影を!み・と・め・た・た・めーーーー!!!OKとさせていただきます!!」ヤッターー!!

 ビンゴ大会があり、配られた紙のバーコードを携帯で読み取ってサイトに接続すると、画面にビンゴが表示され、数字が発表されるたびに更新すれば、当たった数字が○に変わる。スゴイ。時代は変わったものだ。もう、あの厚紙のビンゴカードにパコッと穴をあけなくてもいいのだ。が、せっかくの企画にこんなことを言うのも何だが、めんどくさいのでカードの方がいい。
 私のビンゴ運は健在で、二回も当たったが、梅木レフェリーに、「かまかずは嘘つきだから当たってないです」と却下されそうになる。厚紙の時代ならまだしも、携帯だからズルできないのに!
 当たったのは認められたが、同時に当たった方が何人もいて、じゃんけんすることに。私のじゃんけんの弱さも健在で、二回とも負けて何ももらえなかった。某選手の奥様に負けたのが一番悔しかった。

 忘年会後、渡辺選手と、翌日に控えたM1グランプリの話をしたが、会の最中からずっと、渡辺選手の呂律というか、物言いが怪しく、恐らく酔ってたのだと思うが、あれで素面だったのだとしたら、誰か、早めに病院に連れて行ってあげてください。

 ふと思ったが、渡辺大介選手のことを「ワタダイ」と呼ぶのも、そんなに若いファンじゃないよな(渡部謙吾選手と石井大輔選手が在籍していた当時、区別するためにそう呼んでいた)。
近藤選手と伊藤選手
(後ろで画面に入ろうとしてブレているのが伊藤選手)

ふざけて技をかけあう、バーネット選手と伊藤選手
(ジョシュの横でブレている腕が伊藤選手)

あんまりなのでピンで伊藤選手
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 ゆりかもめで新橋に帰ってまた飲み、ホテルに帰ったら12時45分だった。大浴場は1時までだ。裸族(再三書いているが、私はホテルの部屋に入ったらまず裸になる、裸族だ)になる間もなく、大急ぎで変な部屋着に着替えて大浴場に行く。
 自分で言うのも何だが、私はこれでも気をつかうたちなので、1時までに出ないと、脱衣場で待ちうけているお掃除の方に迷惑がかかると思ったが、他のお客さんはのんびり入っていた。なので私も少し気をゆるめ、部屋に帰って心おきなく裸族になる。
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 安いパックなので飛行機も選べず、帰りは翌日の昼の便。チケットは空港で受け取ることになっていて、出発の一時間前にはカウンターに行かないといけない。まあ、搭乗口が四つしかなくて、手荷物検査にも誰も並んでない松山空港ならともかく、羽田ならそのぐらいがちょうどいいんだが。羽田の手荷物検査は何であんなに混むんだろう(おまえみたいにはさみ持ち込もうとするヤツがいるからだ)。

 ふらりと六本木に行って、ホテルオークラのお花屋さんに勤める友達をたずねてみる。オークラにははじめて行ったが、あまりの豪華さに度肝を抜かれ、コンシェルジュの方に場所をたずねるのにも、異常に下手に出てしまう。お花屋さんも格調高く、友達と話したいだけなのに、要りもしないカードを買ってしまった。

 大きなヤドリギが飾ってあった。イギリスの小説を読んでると、向こうではクリスマスにヤドリギを飾るらしく、作り物のヤドリギの実がガラス玉でできていると書いてあったりするが、はじめて実物を見ると、やっぱり実は透き通っていてキレイだった。

 満足してオークラを出たが、入ったときと違うところから出たため、迷子になる。オークラ前のアメリカ大使館の警備の警察官に怪しまれて声をかけられ、その人に聞いて方向はわかったが、途中で間違えてまた迷う。来るときにはあったテレビ東京がどこにもない。ミッドタウンに行けたらいいなと思っていたが、それどころじゃない。飛行機に遅れる。泣きそうになりながらさまよったあげく、来るときに降りた日比谷線の神谷町駅ではなく、逆方向の、銀座線の虎ノ門駅に、奇跡的にたどりつく。
 でもこちらの方が新橋に近く、すぐ浜松町からモノレールに乗れる!モノレールの窓から、M1グランプリの敗者復活戦をやっている大井競馬場が見えたが、ここで寒風にさらされていたサンドウィッチマンが王者になるとは、そのときは予想もしなかった。
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 朝から何も食べてなかったので、羽田の千疋屋でフルーツサンドを買って機内に持ち込む。キース・マンハッタンでチーズケーキを試食したとき、渡されたつまようじでケーキの切れ端を突いたら、どれもこれもぐずぐずになって何も取れなかった。なので申し訳なくてお菓子は買ったが、チーズケーキはやめておいた。
 第二ターミナルには、ブロケードのような青いリボンと、金と銀のオーナメントで飾られた巨大なツリーが立っていたが、松山空港に帰ったら、中を空洞にして電球を入れたみかんの実で飾られた、小さな「みかんツリー」が出迎えてくれた。
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 疲れ果てて家に帰ったら、三日間放っておかれてふてくされた猫が、私の布団の上にフ○をしていた。
 泣きそうになりながら布団にファブリーズしていると、M1グランプリが始まる。
 私は何の根拠もなく、B'z萌えTの相方(福岡ドームライブレポ参照)は、私と入れ違いに上京して、昼はあの大井競馬場、夜はM1本戦を見に行くと思い込んでいた。メールのやりとりをしていたが、ようやくおかしいと気づいたのは、本戦が始まってもメールが来たときで、「観覧席で携帯をいじっても大丈夫なのか」と心配になり、「席どこ?」とメールしたら、「テレビの前」という返事だった。
 結果は、酔っ払いながらも「笑い飯の優勝はない」とかたくなに主張していた渡辺選手の予想通りになった。
 近藤選手は、「お笑いは見ないけど、強いて言えば新喜劇」と言っていたが、それなら、近藤選手向きなコンビは、準決勝で敗退したが「座長座長」かな。何もそんなに、ムリにお笑いにつなげなくてもいいんだが。


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