旅日記番外  福岡編ふたたび

*****Tシャツに凝ろう福岡ツアーふたたび*****

 06年7月29日、B'zライブのため、一年ぶりに福岡を訪れた。昨年とメンバーは同じ、私を入れて四人だが、うち二人は、飛行機で福岡入り。私ともう一人は、門司までシーマックス(高速船)で行き、JRで博多へ。門司はレトロな港町で、駅舎も、重要文化財だそうだが、素敵だった。そして、自分が、門司港に、全く見覚えがないことに気づく。パンクラスを見に、福岡にフェリーで来たとき、門司港に上陸したと思い込んでいて、昨年の旅日記にもそう書いたのだが、フェリーが着くのは小倉港で、どうやら、門司は初体験らしい。お詫びして訂正します。


 シーマックスで一緒に来た友達は、昨年の旅日記に私と並んで写っている、「萌え」Tの方だ。この一週間ほど前、職場のB'z部の会報「ドームツアー直前緊急特集号」を発行したのだが、その中で、ライブについてアンケートを取り、「欲しいライブグッズは」という質問をしたところ、この方が、「B'z萌えTシャツ」という、そそる回答をくださった。私は、どうしても、B'z萌えTが欲しくてたまらなくなった。そして、恐ろしいことに、二人で作ってしまうことになったのだ。

 絵は私が、つたないながら描き(顔は去年のツアーパンフのイラストのパクリ)、友達がデザインを考え、カメラのキタムラに何度も通って細かい打ち合わせをしてくれた。ある意味ライブより楽しみなくらい楽しみにしていたが、一週間足らずでできた(写真は福岡ドームにて)。背中には、私のが「ギター萌え 松本孝弘」、友達のが「シャウト萌え 稲葉浩志」と書いてある。デザイン上、常に私が右に立つという、立ち位置の配慮が求められる。
 生地が普通の綿でなくて、体操服みたいな厚手の生地なのが気になるが、我々は手がつけられないほど興奮した。着てみると、やはり体操服の匂いがする。私は、高校生の頃、体操服の匂いは、運動場の砂埃の匂いだと思っていたのだが、新品でも同じ匂いということは、生地そのものの匂いなのだろう。


 昼頃博多に着き、ホテルへ。ロビーには十人ほどの客がいたが、B'zTシャツを着ていたり、グッズを持っていたり、あるいはそのツレだったりと、我々を含めて七人が、確実にこれからライブに行く客だった。

 B'z萌えTに着替え、友達二人と合流するため、福岡ドームへ。鬼のように暑かった。飛行機で来た友達二人は、我々より一時間早くドームに着いて、ハードロックカフェの順番待ちをしてくれていたが、我々が到着した頃、「座れた」というメールが。急いで、昨年に引き続き、パブロフの犬のように、条件反射的にガチャガチャをやる。マグネットと、モバイルケースが出た。「ガチャガチャのコインは当日限り有効です」と、係員の方が言っていたが、どうやって識別するんだろう。
 それから、急いで、並んでグッズを買う。パブロフの犬のように、条件反射的に、ビニールバッグ二枚、携帯ストラップ。この二種類は毎年買う。それと、ピンクの「MONSTER」Tシャツを買い、必要な買い物をすませるが、客観的に必要でも何でもないのは言うまでもない。私自身、「ここは混んでいるから、帰って通販で買おう」なんて思って家に帰ったら、結局買わなかったりするだろう。でも、世の中の物全て、そういうものだったりするんじゃないのか(何で喧嘩腰なんだ)!?。それからハードロックカフェへ。友達と合流。

 無論、博多駅からここまで、B'z萌えTをさらしながら来たわけではなく、透けないように二重に羽織りモノを着てきたのだが、もう解禁。トイレに立った際、知らない女性に、「カワイイですね!」と声をかけていただく。友達は、いろんなところで、「カワイイ!」という声が聞こえた、と言っていた。私は、それはわからなかったが、遠くから近くから、スゴイ見られている気はした。後ろの人が、「あれ、B'z-moe.comやって」と言っているのは聞いた。その字は私が適当に入れただけなので、検索しても出てきませんよ・・・。
 ちなみにうちわも作ってきたが、普通に役立った。

うちわ表

うちわ裏
 ハードロックカフェには、昨年の「OCEAN」に続き、今年も、B'zの曲にちなんだ「SPLASH!」と「MONSTER」というカクテルがあった。私はあまり強くないので、二種類も飲んだらライブ前に沈没してしまいそうだが、見たいから絶対頼むと決めていた。
 「MONSTER」の方は、グラスをプレゼントしてくれた。強くて困ったが、知らない間に全部飲んでいた。フラフラしながら、五時頃ハードロックカフェを出て、ドームに向かう。グッズ売り場は、炎天下、ありえないほどの長蛇の列になっていた。皆、何がそんなに欲しいんだろう(おまえもだ)。

 去年も写真を撮ったB'zの手型の前で、また写真を撮る。去年と違って今年は、並ばず、好き放題に撮っていたので、少し撮りにくかった。今年も、タモリのは見つけられなかった。

*****狂乱の福岡ドームふたたび*****

 今年のステージは、去年のようなセンターステージではなく、普通にフロント。席は、ステージ正面ではあるが、スタンド47列目という、FCで取ったとは思えないような席だった。が、無論贅沢は言えない。去年、法事か何かのお返しでカタログギフトをもらい、「ライブに持って行こう!」と思って双眼鏡を頼んだのだが、千秋楽から帰った日に届いた。その双眼鏡を今年は持ってきた。が、視野が狭くなるので全く使わないという、悲しい結末に終わる。
 やがてライブが始まった。去年の方が、センターステージという特殊さか、アルバムの曲調のせいか、私の心構えのせいか、わからないが、重厚だったような気がし、今年は夏らしく軽やかな気がする。これは好き好きだろうし、全てにおいて私の気のせいかもしれない。

 「YMCA」的振付で物議をかもした「MVP」だが、開演前、スタッフの方が客席を回ってレクチャーしてくれた。そのおかげもあり、ドームを埋めた数万人の客全員何とか踊れているという、ある意味恐ろしい光景が展開されていた。また、イナバ氏も、「毎晩血のにじむような特訓をしました」と言っていたが、予想以上の踊りっぷり、ヒデキっぷりでカンゲキした。
 隣の友達が、「他の人は、ギターソロになったら、一休みって感じで、一、二歩下がるのに、カマさんは、ギターソロになったら、ものすごい前に出て行ってた」と言っていた。確かに、前の客の頭の上にかぶさり気味だったと思う。「雨だれぶるーず」の前のギターソロの辺から、完全に自分の世界に入っていた。
 「MONSTER」のとき、イナバ氏が、股間に手をやって卑猥な動きをしていたらしいが、ビジョンには顔しか映らなかったので、私にはわからなかった。札幌ドームでは股間も映ったらしいのに、なぜ、この日は映らなかったのか。「イナバ化粧品店」のHPによると、この日は、イナバ氏のご両親が福岡ドームを訪れていたらしいので、イナバ氏が後でお母さんに怒られるのを配慮したものではないのか。

 松っちゃんが、終始ニコニコしていて大変可愛かった。あと、イナバ氏が、なんかやたらに、松っちゃんのことを、「たっくまつもとさん」と言っていたような気がする。

 今年は、途中で、アリーナ中央の、丸い小さなステージに移動したが、そこでトークがあった。会場のどこかでアンケートを取っていたらしく、その質問に答える、というもの。最初の質問は、「普段何を着て寝てますか」で、
増田さん:ストライプのパジャマ
徳ちゃん:甚平
シェーン:裸(イナバ氏曰く「裸で、冷房ガンガンにかけて寝てる」)
大田さん:ベルボトムのジーンズ
 という答え。大田さんがそう言ったとき、松っちゃんが、「キャラクターがいいよね〜」と横から言った。松っちゃんの肉声を聞いたのは数年ぶりだったので、私は嬉しさのあまり、キャーッと奇声を上げてしまい、続けて松っちゃんが何か言ったような気もするが、自分の声で全く聞こえなかった。松っちゃんの答えは、「今はツアー中だから、ホテルの浴衣」。「たまにはだけてる」そうだが、むしろ積極的にはだけさせる方向で行ってほしい。
 イナバ氏の答えは「Tシャツとパンツ」という、普通すぎるもので、客から、エーッと非難の声が上がり、イナバ氏は、
「人が着て寝るものに対してエーッとか言わないように。もっと変なのだと思ってました?僕はTシャツとパンツです。・・・スケスケの」
と言っていた。
 この際、シェーンが、「○×△■ズルズル〜」と言い、イナバ氏としばらく英語で問答していたが、解読されると、「ズルズル」は「てるてる坊主」のことらしく、雨が続いたので、福岡が晴れるよう、てるてる坊主を作っていてくれたとのこと。何も、今言わなくてもいい気もするが、どうしても言おうと決めていたのだろう。この日福岡が、イヤなほどの晴天だったのは、全てシェーンのおかげだ。ありがとうシェーン。

 二つ目の質問は、福岡で好きな食べ物。
増田さん:餃子
徳ちゃん:スイカ
シェーン:そば(イナバ氏曰く「最近、どこ行ってもそば食べてる、『ヤベー、コノソバヤベー』て言いながら」)
大田さん:屋台のラーメン
松っちゃん:「屋台でいろんなもの出てくるじゃない、豚バラの焼いたのとか。全部好きだね」
イナバ氏:鳥チリ
 順不同。なんかシェーンが大好きになりました。

 「BLOWIN'」とか「LOVE PHANTOM」とか、古い曲もあって嬉しかった。「Brotherhood」を歌ったのでビックリした。これがアリということは、「STAY GREEN」もアリということか。なんか生きる希望が湧いてきたぞ。
 ちなみに我々は、この日「博多グリーンホテル」に泊まったが、GREENにSTAYしたということで、他の友達から羨ましがられる。こんなくだらないことで心底羨ましがったり羨ましがられたりできる自分達を誇りに思う。
 ラストが「RUN」だったので本当にビックリして感動して涙が出てきたが、こんな萌えTを着て泣いていたら、絵的に完全なバカなので、我慢した。

 アリーナ席だった友達二人が、降りそそいだ銀の紙ふぶきを、おみやげに拾ってきてくれた。銀のもの、ホログラムのもの、銀にSPLASH!の文字入りと、三種類ある。写真は、帰ってから、友達が、保存用にパウチしてくれたもの。あまりに輝きが美しすぎて、撮ってる私が映ってますね。

*****その後*****

 ライブが終わると、道は全くわからないが人の波について行って、地下鉄の駅までたどりつく。勢いとは恐ろしいもので、天神まで、萌えTのまま帰ってしまった。

 我々の運が悪いだけだが、昨年に続き、福岡の夜の街にあまりいい思い出のないまま終わる。写真は、和民にあったカクテル「SPLASH!」。別にB'zとは関係はないようだ。

 翌日は、四人で博多駅で食事をし、カラオケでB'zの歌を歌いまくったが、疲れのために私のエアギターは控えめだった。

昼食のデザート。プリンとアイスもなか。もなかの皮が猫で超カワイイ。

博多駅名店街の「いなばうどん」。「松本」という店も探したが見つけられず。
 夕方、飛行機組とシーマックス組に別れて帰る。九時頃松山に着いた。この日は、我が家からよく見える花火大会だったが、帰ったら花火は終わっていた。いいよ。福岡ドームで、花火みたいなの見たもん。
 我が家では、洗濯は母の役割なのだが、萌えTを洗ってもらうのが恥ずかしかったので、お風呂でこっそり手洗いする。すると、さすが体操服生地だけあって、脱水したら、すぐ着れそうな乾きっぷりだ。アイロンもかけなくていい。体操服バンザイ!!もう着る機会のないことが、かえすがえすも残念だ。

■■オマケ■■
 門司港の、下関行き切符の自動販売機。以前、「笑いの金メダル」でも紹介されたらしいが、団体用(緑色)のボタンが不必要に多い!!15人用から44人用まである。人数によって割引率が違うのか?とも思ったが、30人用は、普通に、15人用の倍の金額。こんなにいらねえだろう!!港のアナウンスも、「下関行き、出港しまあぁぁ〜〜すっ☆」って、歌のおねえさんみたいで、なんかテンションおかしいし!どんだけ下関に行くのが楽しみなんだ!!
まあ、本州に渡るのが楽しみな気持ちは、四国人として理解できるが。



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