旅日記番外  宝島編2

*****B'z LIVE-GYM 2008 “ACTION”*****
〜6月21日(土) アスティとくしま〜
 この前日、車道を横切って走って転んで、膝に怪我をした。

 車に轢かれなかっただけ幸いだが、血は止まっても、謎の液体があふれ出すのが止まらない。両膝に大きなガーゼを貼って、ズレたりこすれたりしないよう、ストッキングをはく。そうすると、流れ的に、靴も多少ちゃんとしたもの。こんな格好でライブに行くのははじめてだ。

 職場のB'z部の友達二人と一緒。行きの車内ではACTIONだけでなくなぜかMixtureも聴いたが、結果的にはそれが良かった。

 三時半頃、徳島市内到着!!駐車場から駅に向かって歩いていると、「ポッポ街」という小さな商店街が見えた。
 十年以上前、プロレスを見始めたばかりの頃、みちのくプロレスを見に徳島に来たが、会場が徳島市立体育館。当時はネットも使えず、行き方がわからず、電話で問い合わせると、「駅を出ると右に『ポッポ街』がありますので」と言われた。
 「ポッポ!?」「はあ、ポッポです」という不毛な会話があったが、当日は無事たどりつき、途中の道端でTAKAみちのくにバッタリ会い、ドキドキしながら「TAKAさんですか」と声をかけたら「違います」とシラを切られたが、握手してもらった素敵な思い出がある。
 以来ずっと、「ポッポ」は鳩ポッポだと思い込んでいたが、このとき見たら、電車が描いてあった。汽車ポッポだった。

 なぜ「みちのく」なのに徳島で試合するんだと思われる方もおられようが、このときは「出稼ぎシリーズ」。出稼ぎシリーズでは「ご当地マスクマン」が楽しみなものだが、このときは「すだちくん」が出ていた。
 そんな、B'zとは何の関係もない思い出がフラッシュバックし、一緒にいる友達に語ったが、特に興味もないようで聞いてもらえなかった。
 駅前からバスでアスティとくしまへ!!なぜか一人だけ、長距離バスで先に乗り込んでいた、B'z萌えTの相方(福岡ドームライブレポ参照)と合流。旧グッズも売られていたので、「ELEVEN」と「BIG MACHINE」のビニールバッグを購入。新しいグッズは買わなかった。

 そしてガチャガチャをやる。機械は大量に並んでいるが、意識を集中してジッと見つめていると、ピンとくる台があり、そこでやると、見事、会場限定のキーホルダーゲット!!
 これ以来、「私は当たる台がわかる」と公言してはばからないようになるが、周囲のB'z友達も全員、「カマさんは台を見たらわかるんよ!スゴイね!!」と言う人ばかりなので、誰も止める者がいない。

 チケットが届いたとき、Lブロックの8列目だったので、かなり落胆した。一番前がAで、12番目のブロックだと思ったからだが、友達はLの15列目。Lが最後尾だとしても、12×15、それに席番号をかけると、アスティとくしまの収容人数を大幅にオーバーする。
 それならブロックの並びが特殊なんじゃないか、たとえば縦にスゴイ細長いとか、とポジティブシンキングしながら現地に行くと、Lはレフトサイドのことだった!!

 つまりアリーナにはRとLしかないのだが、分ける意味あるのか。
 普通に8列目だったので、狂ったようにテンションが上がる。
 赤装束の男達が客席をうろつき、アクロバットやら「3、2、1、アクショーーン!!」というアオリやらで客を盛り上げては、ニセ警備員につまみ出される。かなり恥ずかしいのだが、無論一緒に、「3、2、1、アクショーーン!!」とやっていた。
 男がステージに向かって駆け出すと警報が鳴り響き、男がセットに登りだし、警備員もそれを追って、ありえない高さまで登っていったかと思うと、男が飛び降りて、幕が一気に落ちる。

純情ACTION
黒い青春
稲(セットの上の男に向かって)「何やってんの?お母さん探してたよ??」
(男が「Welcome to LIVE-GYM」と書かれた垂れ幕を引いて斜めに落下)
「B'zのLIVE-GYMにようこそ!!」
パーフェクトライフ
ONE ON ONE
一心不乱
稲「徳島にやって来ました!今日は思い切り楽しんでください!!」
OH!GIRL
New Message
夢見が丘
(感動のあまり泣きそうだ)
稲「そろそろ皆の歌が聴きたいよ〜♪そんなこと言って歌わなかったりするんじゃないの〜♪」
EASY COME,EASY GO!
(メンバー紹介)
満月よ照らせ
永遠の翼

(↓イナバ氏ハンディカメラで自分撮り、客席撮り、松っちゃんにもカメラを向ける。映像が切り替わると徳島市内、そして開場前の楽しそうなファン達の映像)
HOMETOWN BOYS' MARCH
稲「僕ら、今、小さな幸せ探しというのをやってます。一人ずつ発表したいと思います」
シェーン「○×△■ランディングゥ〜」(飛行機の着地がスムーズだった)
稲「グゥ〜てのはわざと?」
バリー「○×△■」(誕生日を間違えられて、二回祝ってもらった)
大田さん「バスフィッシングゥ〜に行ったら一匹釣れたとき」

稲「一匹も釣れないこともあるの」
大田さん「あります」
増田さん「フライドポテトの中にすごい長いのがあったとき」
松「昨夜繁華街を歩いてて、暖簾に『ホルモン』て書いてある店があったから、入って、予約もなしにだよ?食べたらすごくおいしくて、風邪気味だったのが治った」
稲「僕は、蜂が体に止まったけど、刺さずに飛んで行ったときですね」
愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない
GIMME YOUR LOVE

(↑曲中、松っちゃんのギターと赤装束の男達のダンス。ギター、ダンス、ギター、ダンスの繰り返しの中、ダンスの間、腕組みして仁王立ちで待ってるボスがかっこよかった)
Liar!Liar!
さまよえる蒼い弾丸
FRICTION
SUPER LOVE SONG
稲「昨年末に『ACTION』というアルバムを出して、今年ずっとツアーをやってるわけですが。とにかくアクションを起こさないと何も始まらないけど、起こしてもうまくいかなかったり、かえって悪くなったりすることがあるかもしれない。でも、誰も見てくれてなくても、来年の自分が、十年後の自分が見てると思えばいいじゃないですか」
光芒
(アンコール)
BURN
ミエナイチカラ


 ライブ中、私は隣の友達に、「松っちゃんがパーマをかけている」「松っちゃんの影が二階席に映っている」と、特に彼女が欲していない松情報を伝え続けていた。

 8列目という好位置にもかかわらず、松っちゃんが近くに来たら双眼鏡で見ていたが、「Liar!Liar!」のとき、双眼鏡ごしにずっと目が合っていた。そのことを後でいろんな友達に自慢しては、バカにされる。

 ちなみに九月、私は広島市民球場に、叔母と野球を見に行ったが、広島ベンチのすぐ上という良席で、阪神ベンチもよく見え、叔母は双眼鏡で金本を見ては、「目が合った」とずっと言っていた。
■■参考■■

高めの球を見逃す金本選手
 左隣のご夫婦は、ライブの始まる前は、娘さんが来られなくて仕方なく来たかのような、おとなしそうな年配の方だったが、いざ始まると、奥さんが別人のようにはじけだし、「フゥ!」とか「イェエ!!」とか、洋物のAVみたいな奇声を上げる。それはいいが、最悪なのは、右隣の友達が、その声は私の声だと思っていたことだ。

 しかし我々はまだいい。別れて座ったKちゃんとB'z萌えTの相方の前には、父親に連れられた小学一年くらいの子どもがいて、ラッキーと思ったら、父親がその子を、床の上に置いた台の上に置いた脚立に載せ、子ども一気に巨大化。親子のすきまから見るしかなく、親子フィーチャリングB'z。そして斜め前には、ジャイアント白田みたいなでかい男。

 友達は随分怒っていたが、子ども相手に強くも言えず、と言ってもやってるのは親だから、「子ども相手に」感につけこんだイヤらしさがタチが悪い。
 しかしその親子は悪いことをしてるのだから、恨まれて当然だが、ジャイアント白田男は生まれつきなのに、イヤがられてかわいそうではある。
 ジャイアント白田ならまだいいが、ジャイアント・シルバだったら後ろの客全滅だ。
 「席は身長で決めてほしい」という結論に達した徳島の夜だった。

 雨の中コンビニまで歩き、タクシーを呼んで、徳島駅まで帰ったが、途中車内で、松っちゃんの行ったホルモン焼きの話をしていると、運転手さんが、「繁華街で、いまどき暖簾に『ホルモン』て書いてある店、○○しかないから、多分そこだろう」と言って、前を通ってくれる。運転手さんがビックリするほど、車内は爆発的にテンションが上がる。

 帰りは雨がひどくなり、友達は運転していて怖かったと思う。ゴメンナサイ(二月の高知でも同じことを書いた気がする)。

 車中、イナバ氏や松っちゃんにもよく知られている、「エド・はるみの凄さ」について語りあう。ブラマヨ小杉はあんなにB'zが好きなのに、その思いは間違いなく伝わってない。そこから、「B'zとお近づきになるにはどうすればいいのか」という、たわいない妄想話に花が咲く。
 「M1王者になっても会えないのなら、いったいどうすれば会えるのか」と議論したあげく、「タモリになる」という、時間の無駄な結論が出た。
*****B'z LIVE-GYM 2008 “ACTION”*****
〜7月26日(土) 広島グリーンアリーナ〜
 三年前のCORツアー以来の広島。徳島で、親子すきま産業の被害に遭ったKちゃんと一緒。
 きらきら光る、青くおだやかな瀬戸内海をフェリーで渡る。海を見ながら、そしてYOU TUBEでB'zの映像を見ながら、テンションは上がる一方。三時間近く乗ってるのだから、寝て体を休めればいいのに、広島に上陸してから、二人とも路面電車の中で寝てしまう。

 まだチェックインには間があるが、早めにホテルに行って荷物を預けようとすると、フロントの女性が申し訳なさそうに、「本日満室になってしまいました」と言う。
 予約してるのに何故!?と思って聞くと、「部屋数以上に予約を入れてしまった」という、わかったようで全くわからない答え。別なホテルを紹介してくれるらしい。
 部屋数以上に客を泊めようとするのが普段なら笑えるし、普段ならおとなしく従うのだが、別なホテルというのが広島駅前。今回どうしても、グリーンアリーナ徒歩圏内でないと困るので、わざわざここにしたのに、笑い事じゃない。なので「広島駅前」と聞いた瞬間、「ええっっ!?」と大きな声が出てしまった。
 フロントの女性もビックリしたらしく、奥に引っ込んで何やら相談していたが、結局ここに泊まれることになった。早めに来てよかった。

 ポテポテ歩いてグリーンアリーナへ。新しいツアトラがあった!!
 20周年を記念して、ファンクラブで写真を募集して、その写真でコラージュされたアレだ(「アレだ」と言われても・・)!!
■■写真のツアトラ■■

全てファンの写真で構成されている
■■ツアトラ背後■■

今回ナンバーは普通だ
 「必ず一人はファンクラブ会員が写っていること」が条件なので、私が、イナバ氏もファンだった格闘家の船木誠勝選手と撮った写真や、友達が天津の木村さんと撮った写真を送ってもいいのかと思ったが、無論やっていない。

 写真の数が膨大なので、自分達を探すのは最初からあきらめていた。が、時間があったので、離れた木陰に行って、(間近で探すと他のファンの方の迷惑になるため)遠くから双眼鏡で見ていると、友達の写真を発見!
 が、友達二人と私、三人で撮った写真を送ったのに、写真が正方形に切られていて、私だけいない。私だけの写真もどこかにあるはずなのに、見つけられなかった。悲しかった。ガチャをやったが、会場限定キーホルダーは出なかった。

 隣の市民球場の前に入口がある地下街「シャレオ」で一休みしようと戻っていると、カメラ部隊を発見!!
 徳島で「HOMETOWN〜」のとき流れた映像みたいな、会場周辺のファン達を撮る人達に違いない!!興奮した我々は、この日のために作ったうちわを振りながら写してもらう。
 編集で切られるかもしれないが、特に私はツアトラで切られてるだけにトラウマがあるが、参加できたことに大満足して、一休みに行く。
 が、こんな大イベントのときにはありがちだが、周囲のカフェが全て満席。カフェ難民になる。最終的に、広島そごうの地下の、高級茶葉を売る紅茶店のカウンターに流れつく。この旅行の間、食事はほとんどコンビニだったので、このとき飲んだお茶二杯が、飲食店で使った最高金額だった。
■■広島うちわ(表)■■

ツアトラとのコラボ
※セットリストは徳島と全く同じ

純情ACTION
黒い青春
稲(セットの上の男に向かって)「どっか行った?日焼けしてるね」
(男が「Welcome to LIVE-GYM」と書かれた垂れ幕を引いて斜めに落下)
稲「B'zのLIVE-GYMにようこそ!!」
パーフェクトライフ
ONE ON ONE
一心不乱
稲「広島にやって来ました!今日は思い切り楽しんでください!!」
OH!GIRL
New Message
夢見が丘

稲「そろそろ皆の歌が聴きたいよ〜♪そんなこと言って歌わなかったりするんじゃないの〜♪」
EASY COME,EASY GO!
(メンバー紹介)
満月よ照らせ
永遠の翼

(↓イナバ氏ハンディカメラで自分撮り、客席撮り、松っちゃんにもカメラを向ける。映像が切り替わると広島市内、そして開場前の楽しそうなファン達の映像。そして歌も佳境に入った頃!私とKちゃんの顔が大画面にーーー!!)
HOMETOWN BOYS' MARCH
稲「僕ら、今、小さな幸せ探しというのをやってます。段々辛くなってきたんですけど。もう必死です。一人ずつ発表したいと思います」
シェーン「○×△■」(スタッフの差し入れてくれたスイカがおいしかった)
バリー「○×△■ポンド」(池でボートを漕いだ)
稲「pondって、中学の英語で習うよね」
増田さん「信じてもらえないかもしれないけど、朝、道をカルガモの親子が歩いてた。ホントなんだから!ウソじゃないよ!今度ブログに写真載せるから!!」

大田さん「ピノに『幸せのピノ』が入ってた」(私も入ってたことがある。07年8月31日のブログ参照。しかも私の記事のタイトルも「小さな幸せ」)
松「空港から、直接お好み焼き屋さんに行った」
稲「粉モノ好きだよね。僕は、蚊を叩いたら、ピシャッと血が飛び散ったとき。だって、血が出なかったら、無実の蚊を殺したことになるからね」
愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない
GIMME YOUR LOVE

(↑曲中、松っちゃんのギターと赤装束の男達のダンス。親指を突き出したり、DAIGOの「ウィッシュ!」をやったり、ちょいちょいポーズをとるボスが可愛かった)
Liar!Liar!
さまよえる蒼い弾丸
FRICTION
SUPER LOVE SONG
稲トーク徳島とほぼ同じ
光芒
(アンコール)
BURN
ミエナイチカラ


 職場のB'z部の部長をつとめる女の子も、お友達とこのライブに来ていたが、我々が大画面に映ったのを見て度肝を抜かれたらしい。

 隣の市民球場も、広島のサヨナラ勝ちで盛り上がっていた。フジの27時間テレビを見たかったが、我慢して早く寝る。
 二月、愛媛県民文化会館での、「先着百名様CDかDVD五千円以上お買い上げでB'zサイン色紙プレゼント事件」の悲しい結末をご記憶の方もおられるかもしれないが、今回、満を持してのリベンジだ。翌日、ライブは見ないのに、グリーンアリーナ参戦!!

 四時に起きた。休日はいつも昼まで寝ているのに、人間、やればできるものだ。

 前日、グリーンアリーナで、CDの先行販売に並んでいる女性に聞いたところ、その女性は八時頃来たとのこと。なので本日、我々は五時に行く予定だったが、一時間遅らせた。
 その女性に話を聞くまで、Kちゃんは心配し続け、五時に並ぶだけでもありえないと思うのに、「四時にした方がいいんじゃないか」とまで言い出していた(あまつさえ、起きなかったら置いて行くと言われていた)。

 六時頃、ドキドキしながらグリーンアリーナに行くと、既に列ができているが、Kちゃんの目測によると30人くらい!サインゲットできること確実となり、喜々として並ぶ。このときはまだ、一日がかりの長丁場になろうとは思ってもみなかった。

 嬉しくて、早朝から友達にメールしたり、途中のコンビニで買った朝食を食べたり、退屈そうに携帯いじってる演技や疲れ果てて寝てるフリをして写真を撮ったり、と忙しい。他の方々は皆、静かに待っておられるのに、我々だけテンションが異常に高かった。

 行列は、グリーンアリーナに隣接するスポーツジムの、ガラス張りの外壁にそって伸びていた。ジムは、兵糧攻めされてんのかと思うほど、B'zファンの猛者達にビッシリ取り囲まれてしまい、窓際のエアロバイクには誰も近寄って来なかった。
 Kちゃんは、列の人数を定期的に観測に行き、「○時で○人」とメモっていた。今後使う機会はないのにと思うが、この定点観測データは、職場のB'z部会報「イナ☆マツ」にさえ載せない、とKちゃんは言い張っている。当然ここには書けない。ゴメンナサイ。

 列は日陰だが、暑くて喉が渇く。が、うかつにトイレに行くと、その間に整理券が配られたら困るので、水分は控えていた。倒れそうだ。
 昨日の聞き込みでは、整理券が配られたのは10時半。今日は、昨日よりライブが一時間早いので、その分早く配ってくれると思っていたのに、配られたのは11時45分。その間、赤装束の男達らしいダンサーの方々が入って行くのを見た。
 整理券を手にして、本当にホッとしたが、これはまだ「CD先行購入券」でしかない。サインをもらう人のため、一般のお客さんより先に先行販売があるのだ。それが1時。それまでに戻らないといけない。
 またシャレオに行って、「みっちゃん」の支店でお好み焼きを食べる。広島風といえばそば入りだが、「みっちゃん」のうどん入りはおいしい、と噂を聞いていた私は、うどん入りに挑戦。が、やっぱりそばの方がよかった、という悲しい結末に終わる(おいしかったけど)。

 この二日、シャレオとグリーンアリーナの往復しかしていない。大急ぎでグリーンアリーナに戻り、先行販売の列に並ぶ。ここで遅れたら全て終わりだ。
 ちなみに、五千円以上買うとサインだが、三千円以上だと、普通に一般のお客さんがもらえるのと同じポスター。ここまでやっておいてポスター選ぶ奴なんかいるのか。

 「RIPPER」のDVDと「衝動」のCDを買って、五千円以上クリア。なぜ「衝動」にしたかというと、今日の星占いで、「衝動買いが吉」と出ていたからだ。
 ここでようやくサインがもらえるのか!というと、そうではない。もらえるのは「サイン色紙引換券」だ。

 そして、その券と引き換えにサインがもらえるのは、今夜のライブに行く人は、開場後、中のカウンターで。我々はチケットを持っていない(他にもそんな方が十人くらいいた)ので、4時半に、スタッフの方が外まで持って来てくれることになった。それでは5時のフェリーに間に合わないかもしれないので、4時15分にしてくれませんかと泣きついたが、当然無理だった。

 それからまたツアトラを見に行く。双眼鏡でしつこく自分探しの旅をしたが、結局見つからなかった。

 それからまたガチャをやる。念力を送ったが、キーホルダーの出そうな台がわからない。ブラザー達の様子を見ていても、キーホルダー持ってる人が見当たらない。「出ないね」「入れてないんじゃないの」とか言ってる人もいた。
 が、見守っていると、時間が経って、台の景品が入れ替わるにつれて、何だか出そうな気がしてきたーー!なので再挑戦したが敗北。メンズの靴下ばかり3足も出るという結果に打ちのめされて、もうあきらめようかと思ったが、最後に一回だけと思い、入念に台を選んで一台決めた。そこは少し混んでいて、「すいている台にまわってください」と言われたが、かたくなに動かず、やったところ、キーホルダーゲット!!

 そうこうしていると4時半。結局、今日も一日中グリーンアリーナにいた。スタッフの方がサイン色紙を持って来てくださる!が、感動にひたる間もなく、サインをつかんで激走、広島そごうの前へ!サインのビニール袋がバタバタして、走りにくいことおびただしい。
 タクシーに乗ったのが4時35分。「5時のフェリーに間に合いますか!?」と運転手さんに聞いたら、「大丈夫」と請け合ってくれた。
 が、それでも、路面電車で30分以上かかる道のりだ。半信半疑だったが、どんなルートを通ったのか、10分で宇品港に着いた!
 私は何度も広島に来ているが、こんなに早く着いたのははじめてだ。学生時代広島に住んでいたKちゃんも「ありえない」と言っていた。宇品港でおみやげを買う時間すらあった。

 フェリーに乗り、落ちついて、しみじみと嬉しさをかみしめる。この嬉しさを皆に伝えたく、人のいないところでサイン色紙を持って写真を撮ろうと思ったが、無人の場所が甲板しかない。なので仕方なく甲板に出て、ベンチで撮ったり、すみのアンパンマンの乗り物に乗って撮ったりしたが、色紙を高く差し上げたら、強い潮風にあおられて冷や汗をかいた。これが海に飛ばされたら飛び込んで拾わないといけないが、その場合、サイン色紙を抱いた私の水死体が、呉の大和ミュージアムの前に打ち寄せられると思う。

 携帯で撮った写真をB'z萌えTの相方に送ったら、「潮風にさらすな」「手垢をつけるな」とメールで叱られたので、急いでビニール袋にしまう。

 家に帰ると、27時間テレビをまだやっていて、懐かしいひょうきん懺悔をやっていた。
 私には何の悔いもない。
 なんという幸せ。
■■至福■■
 



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