読むたかく Vol.2
(98年〜02年)

こ   と   ば 出  典
98年
(平成10)
「「パンクラスではプロレス技はかからない」という決めつけがありますよね。でも実際、僕、練習では何回かグラウンドコブラで極められたことあるんです。僕がいろんな意見とか見てて思うのは、何で「掌打を出さないヤツは勝利に貪欲じゃない」みたいな決めつけがあるのかということなんです。リングに上がって何千人の前に出て、試合に負けていいと思う人なんて誰一人いるわけないんですよ。どんなに相手が強そうで、かないそうもないなって時でもそうは思わないですよ。勝ったら客席がワーッてすごい盛り上がる。みんなに「おめでとう」って言われて、自分も気分いいし周りも気分いい。もちろん日本人でも外国人でも。でも、外見とか、普段の発言であったりとか、あと試合のタイプによって、決めつけがあると思うんですよ。おとなしいタイプの人は、なんかやる気が感じられないとか、逆にムチャクチャでもガーッて行った方が、あいつおもしろいなとかって思ったり。それはそれで、プロとして優れてる優れてないってことになるとかも分かんないんですけど。でも性格も100人いれば100通りあるように、僕は性格も試合も一緒やって思ってるんで。だから、いろんな選手がおっていいんじゃないですか。」
(「グラウンドでの掌底は是か否か」)
パンフレット
「Hybrid」
SPECIAL
EDITION

(98年上半期)
「今日は試合前、緊張せえへんかった。鈴木さんの全体が見えたんで攻撃も完全に見えたんで、やりながらも段々段々、調子に乗っていくというか、そういう感じで。体の調子以上に、精神の調子がよかったから、こういう結果になったと思います。これから、ずっと続くとも限らんし、勝ってさらに自分を顧みるというか。
 1年間負けたツケが、今日の10分ということで、まあ運が良かったんじゃないですかね。」
(6月21日、鈴木戦後のコメント)
週刊ゴング
721号
「冨宅は大丈夫ですよ。冨宅みたいなキャリアがありながら後輩に負けるというのは、シンドイ。でも、心が鍛えられると思うんですよ。今、頑張っている若手たちが、いざ冨宅と同じ立場になった時、冨宅のように食い下がってこれるか、と思うんですよ。俺は冨宅に強さを見ますね・・・今の冨宅は自分で悲しいという感情を持っていませんから大丈夫です」
船木選手の談話)
プロレスの達人
16号
「パンクラスは1日にしてならず」
「近藤が実力でチャンピオンになったじゃないですか。でも、私生活では僕が先輩やから、会えば近藤の方から挨拶してくる。でもリングでは上下関係なんて関係がないんです。そう考えたら、僕の存在は後輩からしてみれば、うっとうしいんやないか。そう思ったんですよ。」
「普通に生きるのが、一番、難しいことやと思うんです。明日の生活をどうしようかと困っているわけじゃないし、身内も元気だし、選手も会社も僕が悩んでいた頃、普通にしてたじゃないですか。親が子供を普通に育ててくれるのは、一番ありがたいことやとも。普通というのは気付かないんやけど、すごいありがたいことなんやなと感じはじめました」
99年
(平成11)
   
   
00年
(平成12)
(試合は、もう2年ぶりですね。)そう。6月で2年になりますね。やってみないとわからないですけどグローブは以前から練習してきていたんで特に緊張することはないです。それと、特に狙っている技なんてないですよ。素でやるだけです。この間亡くなった元南海の鶴岡一人監督が「見逃しの三振だけはするな」とよくベンチで言っていたらしいんですよね。結果は三振でもアウトでもしかたがない。しかし、プロとして見逃しの三振だけはするなと。自分も、そういう気持ちで思いっきり、いきたいと思うんですよね。
 もう、何があっても大丈夫ですよ。もし、この試合の前に怪我をして出場が流れたとしても、悩んだり、引退しようというつもりはない。今、自分で感じるんです・・・飾り気なく、素で闘えると。」
(4月30日の横浜文化体育館大会を前にしての談話)
週刊プロレス
974号
「まったく緊張しなかった。野村監督が”勝ちにいけば勝ちはなし。負けにいけば負けはなし”と言っていたけど、勝ちにいったから勝ちはなかったのかも」
(4月30日、渡辺大介戦後のコメント)
週刊プロレス
976号
(増刊号)
「人情を・・・肉で包んだような男ですね(笑い)。それこそ酒を飲むと本音がポロポロ出てきて。「酒が言わせてる」とか言いますけど、そういうときの言葉ってウソはないと思いますよ。
 (以前、引退したいみたいな話も・・・)ありましたね。冨宅と稲垣と似たようなところあるんですよね。いや、稲垣が引退したいって言ったわけじゃなくて、忍耐強さとか。そこは二人とも似たようなところあります。ああいう状況(怪我での欠場)で何回も気持ちが追い込まれて、それでも復帰を待つっていうのも冨宅なんでしょうね。待てる忍耐強さ。
 (船木さんだったら辞めてる?)辞めますね。何回怪我したら気が済むんだろうって。もうダメだっていう証拠だって思っちゃいますよね。それはいい悪いじゃなくて、俺だったらそう感じるってことなんですよ。」
(「パンクラシストにひと言」と題して、
船木さんの談話)
パンフレット
「Hybrid」
SPECIAL
EDITION

(船木誠勝引退記念興行)
とっても社交的なボクは
未だにあのひとに普通に接する事ができない
酒で酔っ払った時以外

とってもお喋りなボクは
未だにあのひとと普通に話ができない
何かあればメール

とっても真面目なボクは
未だにあのひとに迷惑ばかり掛けている
躁鬱が激しくて

今日から
あのひとの肩書が変わる
在り来たりな言葉だけど
今まで御苦労様でした

でも常識人のボクのことだから
まだまだこれからも迷惑を掛けるだろう
(「選手からのメッセージ 一緒に笑い、泣き、汗を流した船木さんへ。」)
(冨宅選手とリングで話してましたが)ビックリしました。今日、まさか来ているとは思ってなかったんで。冨宅にはもうひと花咲かせようという気持ちがあるんで。」
(12月9日、青森県武道館での引退式を終えて、船木さんのコメント)
週刊プロレス
1009号
01年
(平成13)
「8周年記念興行やし旗揚げメンバー同士なんで旗揚げルールでやってほしいっていう話があったんで、いいですよって。それでOKしただけですね。だからすごい拘っているっていうのもないし、逆に旗揚げメンバー同士でしかできない試合っていうのもあると思うんで。だから今の時代にはっきり言って、逆行してるといえば逆行してるルールかもわかんないですけど、でもまあそういうなのを見せれる人も少ないんで、決まった以上はできるだけがんばろうかなと思っています。」
(9月13日、復帰戦を前にしての談話)
パンクラス
オフィシャルサイト
「ムチャクチャになっていいと思っていた。動きは止まったけど気持ちは止まってなかった」
(9月30日、鈴木戦後のコメント)
週刊プロレス
1055号
「冨宅の出場を押したのはボク。前日にもかかわらず冨宅は二つ返事でOKしてくれた。アイツが最優先していたのがパンクラスのために体を張りたいということ。若いヤツが冨宅を見て何も感じないのなら将来はない。これもボクらの世代が残せる闘い方」
(10月30日、東京・横浜VSグラバカ対抗戦、練習中に怪我をした伊藤選手の代わりに出場した冨宅選手について、
鈴木選手の談話)
週刊プロレス
1062号
02年
(平成14)
「結果的にこれで4連敗なんですけど、仕事してるなって感じがします。リスクの高い試合がどうこうって言われてますけど、ぼくはなんとも思ってない。デビュー戦の相手に負けておもしろおかしく書かれると思いますけど、それはそれで現実として受け止めます。もう辞めろといわれればそれまでですけど、ぼくはつづけられる範囲で精一杯(現役を)つづけます。旗揚げメンバーというだけで使ってもらえるというのは、ありがたいこと。ぼくは断ることはできない。第1試合まえのパンクラスゲートでも呼ばれれば出ますよ」
(2月17日、アライ戦後のコメント)
週刊プロレス
1078号
「(佐藤が)「ぼくは強い冨宅さんに憧れて・・・」っていってきたんですけど「勝ったのお前やないか」って一応ツッコみました。」
(5月11日、佐藤光留戦後のコメント)
週刊プロレス
1091号
(大阪に移ったことについて)大阪にいても東京にいても生活する場所が違うだけでやることは同じなので。ただ違うと言えば毎日(P,sLAB大阪で)指導するということですね。昨日もしたし明日もするし、東京にいたときは週1日だけでしたし。でも暇な時間が無い分すごく楽しいですね、余計なことを考えなくて。
 大阪の会員の方には教えている選手が負けてばかりだといい気分もしないですし「こんなやつにおしえてもらっているんだ」と思われるので早く勝ちたいですね。復帰してから勝ってないので。今日はもうちょっとだったんですけどしょうがないですね。」
(5月11日、佐藤光留戦後のコメント)
パンクラス
オフィシャルサイト
「今の時代で、前はパンクラスの試合があれば出るというのが当たり前で、ケガしてでも当たり前の前提で、当たり前のように試合をしてたんですけど、今はこんないっぱいいろいろな、アマ、プロ関係なしに、いい選手がおって、いろんな大会があって、そういう中で選手が淘汰されてきている中で、僕みたいに復帰してから5戦ぐらいしてぜんぜん勝ってないのに、パンクラスの旗揚げメンバーっていうだけのブランドでメーンをやらしていただいて、ほんまにありがたいなと思いますね。
 昔、「雑誌でよく見てました」とかいう若い選手とかでも、経験として、僕とやって、僕は分からないですけど、なんかひとつでも得てくれるものが、その選手とか、若い選手とかに感じてくれる部分があれば、僕はそれだけで選手やっていいというのがあるなと思うんで。
 僕はもともと几帳面な、持って生まれた性格なんで、きちっと隅にものがないと人のとか自分のとか関係なしにウワッとやりたくなるほうなんで(笑)、でもそれは疲れるなっていうのが30過ぎて分かったんで、いい加減にするようにしてたら、気楽に楽しくできるようになりましたね、格闘技というものが。やっぱきっちり考えたらきりないですわ、ほんま頭おかしくなりますよ。相手の動きがこうきて、こういって、試合やって、うまいこといかんくて、負けた、なんでやろ、って反省する範囲やったらまだいいんですけど。おれはだれだれに負けた、どうしよう、みんなになんか言われる、雑誌でもこう書かれるってなったら死ぬしかないですよね、ほんまに。ほんまにそれやったら死ねってなりますよ。でも死にたくないんで、ってなったらいい加減にっていうのが、最初は意識的になってても、だんだんそれが当たり前のようにできるようになってきたんで、ここ何年かで、休んでいる間に。」
(7月6日、熊谷戦後のコメント)
スポーツナビ
格闘技速報

○○選手のコメント)と、末尾に明記されていないものは、冨宅選手ご自身のことばです。
正確な情報は、パンクラスオフィシャルサイト等でご確認ください。

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