尾小屋鉱山(石川県小松市尾小屋)  1/2   
               お ご や               Photo : 2006.07


                             


尾小屋鉱山(オゴヤコウザン)は1682年(天和2年)、江戸時代初期に発見されその後、1962年(昭和37年)の閉山まで約300年近く採掘され続けた鉱山です。主な産出鉱石は銅(Cu),亜鉛(Zn),などで一時は国内でもトップクラスの銅鉱山でしたがその後、鉱量激減や国際相場の下落などで閉山に至りました。現在は「石川県立尾小屋鉱山資料館」として、またとなりに「観光坑道」が一般公開されています。




資料館全景 展示中の昔の尾小屋鉄道と当時の駅。


 バックの壁の六角形のものは「カラミ」です。ここで産出して精錬した銅の一次副産物で、わかりやすく云えば精錬した後のカス(ゴミ)です。ただこれにもまだ銅分がかなり残ってます。今の進歩した精錬技術ならまだ銅を取れたことでしょう。昔はゴミとして捨てるしかなく建物や土手などの土台や壁などにこういう風に使うしかなかったそうです。六角形は非常に"座り"がいいからこの形になったとのこと。長さはだいたい50センチぐらいで短い鉛筆と考えればいい。資料館の中にカラミの現物が展示されている。私が行った時は客が少なかったからか館長さんがわざわざ説明してくださって展示中のカラミを「重いけど持てれば持ってみてもいいですよ。」と云ってくださったので、グッと持とうとしたが"重いっ!!"とあきらめました。腰を痛めそうでした。なんでも60〜70キロぐらいあるそうです。銅の比重が約8.8で鉄より重いからやはりそうでしょうね。


 ここで採れた鉱物の数々。



黄銅鉱 (Cu) 黄鉄鉱 (Fe)


硫化鉄鉱  左の硫化鉄鉱の拡大写真


当時のヤマの写真 当時の駅名表示板。堀口歯科って今もあるのでしょうか?


採掘坑道の入り口 さあ、これから入ってきます。


入り口の左側に案内板が。


写真上から二段目のカラミの現物。こんな姿です。 説明文の一部。難しい漢字ですね。


坑道内部。 これも坑道内のカラミの展示です。


ご存知いつもの人形です。坑道の落盤防止の為に木の柱で支える作業です。 左の説明。


 出水のくみ出しは現代も大変な作業ですが当時はある意味、採鉱よりも辛い作業だったようです。後になって手動ポンプが発明されてからはずいぶん楽になったようですが。


 女性による手作業の選鉱。どこの金属鉱山や炭鉱でも必ず女性の姿がある。


坑道内部は13度、70%。7月でこれです。  これは面白いです。生野銀山にもありましたがきれいに鉱脈に沿って採掘の跡が。幅約60〜70センチぐらいで。かなり奥まで続いている。


 これは何かBGMとともにシャボン玉のようなものが出ていましたが。




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