Recommend     June.17.2003 





★お気に入りのCD、好きな楽曲、アーティスト等をピックアップしていきます。








Sugarcubes / Great Crossover Potential  

ずっと前から気になっていたシュガーキューブス、ついに初体験してしまいました。
といっても生じゃなくて音源の話しなんだけどねっ。相当いーですこれ、好きです。
現在のビョークよりもさらに野性的でアバンギャルド☆
ヨーロピアンならぬアフリカンでもアジアンでもない、独特なビートが非常に心地良い。
ここまできたらキューブスの前身
KUKLまで追いかけてみたくなってしまった。

私が初めてビョークと出逢ったのが最新作の
Vespertine
そこからソロの作品を経てシュガーキューブスへ…
過去へ過去へと坂登っているんですね。
順序は差ほど問題ではない、どこをを切り取っても彼女の細胞の一部、
肉体から絞り出された情熱が感じられるから。
内に秘めたそれはまるでマグマのようだ、とある人は言う。野生動物??
ある時は少女のようにチャーミングな仕草を見せたり、鋭い眼で挑発してみたり。。
ギラギラと野性の匂いを放出しながらビョークはいつも、私を興奮させる。

余談だけど、ファッションだって彼女の奇才っぷりは凄い。
超有名なデザイナーの服を着てモード誌のカバーを飾る事もあるけどぉ、
何かの賞
(オスカー?)の授賞式でスワンの衣装を着てヒンシュクを買ったり(笑)。
アンプラグドの黄色いミニスカもう〜んちょっと違うんじゃねーの?って感じがしないでもない。
そのアンバランス加減も天才ならではって事で…。
本業の話に戻しましょう。
驚いた事に、彼女は若干11歳で本国でCDデビューをしていたらしいのです。
その非凡な才能を世間はほおって置けなかった…というのも頷けますなあ。
出るべくして世に出たアーティストだと思います。
そしてティナさんの追っかけの旅は果てしなく続く…。






Elvis Costello / Very Best Of 〜Shipbuilding  

ずい分前に、ピーターバラカン氏がラジオでこの曲の歌詞について熱く語っていたっけなぁ。
今更ながらちゃんと聞いておけば良かったな…と。彼の分析は鋭いものがありました。
(バラカン氏に興味のある方は、土曜日の朝7時からFM-Fujiをエアチェック!)
「造船」って単純な言葉だけどきっともっと深い意味があるはずで…
未だにその英詩を訳そうともせず、メロディだけを聴きつづけている私。
それでも十分過ぎるほどの不朽の名作です。








Robert Wyatt / Rock Bottom   

彼の名前を始めて聞いたのは、その昔坂本龍一氏のDJ番組でのこと。いつも彼の趣向で渋い曲が流れる。
*「
Sound Street」ってタイトルに反応した人はかなりの通(とゆーか間違いなく同世代^^;)
At Last I am free
深夜という時間帯も手伝ってか、私はすっかり酔いしれてしまった。
これがオトナの世界というものなのか…?ラジカセで録音したテープを繰り返し繰り返し聴いた。
「切なく、哀しく、かつ美しい」という完璧な
3点セットで私の感性のツボを強烈に刺激する、
そんなアーティストである。彼の声もまた独特な響きを持っています。
決してキレイとは言えないんだけど、その存在感にいつも圧倒される。
どこか消えてしまいそうな呼吸に絡まる、細く繊細な声。
色に例えるのなら神秘的な海の底で彷徨う、深い深い緑色。ロックボトムのジャケットそのものだ。
霞がかったといったら失礼かな?その曖昧さは聞くものの想像力をいっそうかき立てる。

荒れ狂う人間の感情の波を、何事もなかったように優しく包み込んでくれる。
昨日までの醜い自分を許せるほどに心穏やかになるから不思議だ。頭のてっぺんからつま先まで染みる。
ピックアップしたアルバムのトップ
See Songも絶品です。
人知れずさめざめ泣きたいそこのあなたっっ!魅惑のワイアットワールドへ…眠れぬ夜のお供にどうぞ。









Beck / O De Ley    

数年前、知人に勧められて聞いてみたら…ぶったまげましたっ。
今まで結構変り種を聞いてきたつもりだったけど、これは衝撃的でしたね〜、一曲で堕ちました。
音楽界の貴公子?くねくねダンス?血筋の良いお坊ちゃん、ヘンなげーじつ家??
彼を表す代名詞は沢山あるけど、30になっても「ちゃん」付けで呼ばれてしまうのも分る気がする。
だって本当にチャーミングな♂なんだものぉ♪ ベッカムさま、もといベックさま。
2年前、幕張のサマソニで初めて生を拝んでさらにファンになりました♪カッコ良かったっす。
ジャンルっていう枠に当てはめる事がなんてバカバカしいんだろう、と強く感じさせてくれる初めての音楽でした。
どのアルバムもそれぞれ全く違ったコンセプトと独特な『アク』があります
・・・が、中でもこの作品はある意味ポップで聞きやすいかもしれません。








Yellow Magic Orchestra / Yellow Magic Orchestra (Us版) 

坂本龍一 / Us (Ultimate Solo)   


30代の私が
Mr.Childrenで形成されたとするなら、10代の頃の私は間違いなく「YMO」で形創られた。
正確にはYMOファミリー(はっぴーえんどサンディ&サンセッツ
大貫妙子、RCサクセション、矢野顕子、吉田美奈子、等々)
人間形成にとって一番重要なこのTeenageという時期を彼らとともに過ごした事は、
音楽における、いやそれ以上の何か私の感性に影響を及ぼしたことは間違いない。
決して大袈裟なんかじゃなく、YMO無しには私の10代は語れないのだ。

彼らの音楽を比喩する言葉を選ぶのに、母国語はとてもとても不便でありまして…
いや単に自分のボキャブラ不足かもしれませんが(汗)。
とにかく彼らの音楽はセンセーショナルでエキセントリック!

UK
から火がつき、日本に逆輸入してブームを巻き起こした、その先駆け的存在だったんじゃないかな。
飛びぬけた才能と知能と、センスとユーモアと…すべて兼ね備えた人達。
斬新な音楽の数々、天才集団プロジェクト??今さら説明なんか必要ないくらいスゴイ存在でした。
その延長線上にある坂本龍一氏は、言わずと知れた世界の
R.sakamoto
その遺伝子を引き継いだ坂本美雨が羨ましすぎる〜!。

YMO時代からソロの作品まで数限りなくあるものの中から一つだけ選ぶのは至難の業です。
どれを取っても素晴しいのですが…最近(去年?)坂本氏のベスト盤が3枚同時に発売されたので、
その辺りから責めてみてはいかがでしょうか。近々貴重なベスト盤もリリースされるようですね。
ちなみに、坂本教授のソロデビューCD『千のナイフ』はとても好きな作品のひとつです。


















         <2002.3〜12月>




  
Bjork 「Vespertine 2001年8月     


それは一日の終り 優しさは美しいハープの音色に乗って戻ってくる
子供のような無邪気さがオルゴールの中から飛び出した 振り返る今日は電子音のモザイク
音楽は日常を癒す為に鳴り響く  By Universal international


大胆に取り上げておいて申し訳ないけれど、私には彼女の世界をどう表現していいかわからない。
今の私が知っている全ての言葉を持っても、言い表せないだろう。いやきっと使う術を知らないのだ。
「アイスランドの歌姫」「背筋がゾクゾクする」などと単純に語る事はしたくない。
それでもあえてここに書いてしまったのは、このアルバムを聞いて欲しかったからかな。
彼女を知らない人もこのアルバムを知らない人も、とにかく一度聴いて欲しい、と。
昨年の秋 この作品に出逢って、美の概念が変わってしまった。それ程衝撃的だった。

ビョークの創造する音楽を何かの形にたとえる事が、きっと私にとっての表現力の完成形となるのだろう。
自然に 純粋に 穏やかに いつかその日が来るまで、ずっと彼女の音に抱かれていたい。











JAPAN 「Gentlemen Take Polaroids」    
       孤独な影 1980年
坂本龍一氏と筑紫さんが立ち上げた「地雷ゼロ」キャンペーンのTVオンエアを見た方は、
多分目にしただろう。作詞とメインボーカルを担当した
David Sylvian氏。
でも彼の事を知っている人がどの位いたんだろう?
その昔
JAPANというバンドでボーカルを担当していた人である。
そのバンド名からもわかるように、日本がお気に入りだったようで、
YMOファミリーと深く交流があったことは有名な話です。
坂本教授とはその頃からの怪しい仲?でした。
忌野清志郎くんと接吻した事を嫉妬したとかしないとか…(大嘘!)。
David Sylvian今でこそオッサンになってしまったけれど笑、
当時はその妖艶なルックス良さ(マジに美男子でした♪)のせいで、
その音楽性よりもアイドルみたいに騒がれていた。
バリバリ化粧をして艶かしく着飾って、元祖ビジュアル系!
そういう私もかなり夢中になってました。
でも本当に惚れたのはその鋭い音楽性とセンス。デビッドボウイイーノ、
ロキシーミュージック
を彷彿させるサウンドで、
グラムロック、ニューウエイブなどと言われていました。
その独特の世界観は素晴らしいものがあります。
改めて最近聞きなおしてみたら、何てカッチョエ〜の!!惚れ直しました。
ベストを聞くのも手っ取り早いですが、個人的にはこの「孤独な影」が好きですね。
20歳そこそこの若者が創ったとは思えない、斬新で完成度が高い作品です。
しかし「ZERO LANDMINE」で見せた、あの渋い深みのある声とセンスは相変わらず素晴らしい、
今も健在でした。意外な所で再会できてとても嬉しかった、
これも坂本さん、桜井さんの「ダブルSくん」が導いてくれたのかもしれないな
(どこまでもリンクさせる私)。





Talking Heads 「Remain in Light    
1980年発表作品。奇才David Burn率いる、トーキング・ヘッズの最高傑作ともいわれた名作アルバムです。
「彼らはTalking Headsと言うジャンルを確立したバンド」というCDレビューにあった言葉が、
全てを物語っているように思います。
20年前の作品なのに、今聴いても全く古さを感じない。
研ぎ澄まされたセンスとインパクトのあるアフリカンビートが、強烈に聞く者の肉体に迫ってくる。
その当時、子供ながらにこれを聴いて、ロックってアートにも成り得るんだなあと、感じました。
プロデューサーの
B・イーノを始め、素晴しい才能を持った人達ですね。改めて再検証してみたくなりました。






<私の本能を刺激する、ある法則>

●鬼塚ちひろ「眩暈」
●Cocco「強く儚い者たち」
●Mr.Children「es」
●SAS すみません曲名忘れました・・・(^_^;) 

私が曲に惹きつけられる大きなポイントとなる、一つの要素がある。
ある日ラジオで聞いたサザンのある曲を聴いて、気がついた。
それは「メジャーコードの中に漂う哀愁」なのだ。
こういう曲を創れる人は天才だと思う、というか人の心を掴む術をよく知っている。

一見明るい歌だと思わせておいて、実はその中に潜む「暗」の部分を表現してしまう。
融合させているというより、上手くバランスを取りながら共存させて、
陰と陽、どちらの良い部分も抽出している。
それに加えて詩が切ないものは「痛み」が増し、
気だるい雰囲気などかもし出せていたら、完璧に美しい芸術作品となる。
この曲たちは、もう涙なくしては聴けません(涙)。
どれも名作だと思います、ぜひ一度聴いてみてください







<走馬灯>April 3, 2002

●「MAMA SAID」Lenny Kravitz   

*これは彼の2ndアルバム、初期の傑作ですね。

記憶のメカニズムは良く分らないけれど。
古いCDを整理していてある曲が流れると突然、
その曲を聞いていた時の情景が色鮮やかに蘇る事がある。
話していた言葉、目に映る光景、一緒に居た人間、
その「瞬間」が走馬灯のように見事に再現され、私を過去へと引き戻してくれる。

バングルズではセブ島の青い空とエメラルドグリーンの海、
目を閉じるとその時女の子と乗った舟の景色が、話した内容まで克明に思い出す。
マキシープリーストを聴くとCAでの生活、
その時レニーの曲も良くラジオで流れてました。
シャデーは某高級車を乗り回していた彼の車が(笑)、
クラプトンを聞くと事故った時のその瞬間が…という感じに。
いい物ばかりじゃないけど、トラウマになるほど嫌な思い出は無いかな。
その記憶はなぜか色褪せる事がない。何年経ってもある時ふっと蘇る。
昨日の夕食のメニューなんてすぐ忘れてしまうのにね。








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