Attraction     *一部「Thought」へ移動しました。


 

「一音一音を大切にしよう」という彼らの言葉は Mr.Childrenの音楽そのものである


Mr.Childrenの作品の秘密>

私がMr.Childrenの曲を初めて聴いた時「あ、いい曲だ」と感じる事はあまりない

大抵は10数回聴いた時、ある日、「おおおおぉぉぉーーーーー!!!!」
と衝撃が走るのだ その
「瞬間」が必ずやってくる
そして永遠に頭の中から消える事はない 完全に心に焼き付けられるのだ
何とも不思議なのだが このパターンは他のミュージシャンにはあまり見られない
ある本によると、桜井氏が作るコードの転調?
ひねりに秘密があるらしい・・・が、私には詳しい事は分からない
ただ本能と自分の感性が反応しているだけであって、誰にも止められる物ではない
そしてそのブラックホールに落ちてしまったらもう最後、そこからは出られない
恐るべしミスチルマジック!

 


<桜井氏が紡ぐ詩の世界>


「楽しく生きていくimgageをふくらまして暮らそうよ 目に映る全ての事を抱きしめながら」

桜井氏は自己の辛い経験を通して こんな結論を自分自身で見出し 音楽に託した…
この世で生きていく事の厳しさ、現実が 切々と歌われている
余計な言葉は要らない この1行の歌詞だけで十分心を打たれる
この最後のフレーズが大好きだ

ミスチルのファンの多くは 桜井氏の歌詞に共感できるとよく言う
彼の詩が普遍性を持った物が多いというのが理由の一つで、どちらかというと前向きな物が多い
友人は失恋の曲が多いというけれど・・・
ネガティブな歌をうたっても 結果的にそれで救われてしまうのが不思議だ
聞く者が自分の人生を重ね合わせてしまう
そしてそれによって癒され 励まされ 元気を与えてくれるのだろう
たとえそれが虚像であっても

「自分に嘘をつくのが段々上手くなってゆく」という彼の言葉が 痛いほど分る瞬間が有る
「いい人」を演じている自分に気が付いた時 そしてふっと現れる「本当の自分」
これが素の私なのか?それを冷静に見つめている「もう一人の自分」がいて
こうでなくてはいけないと 必死で「良い人に成ろうとしている自分」がいて
どれが本当の自分なのか分らないまま 葛藤して 苦悩して
それでも時は流れて

気が付くと穏便に器用に 物事を処理している自分がいる
現実は怖いほど残酷だ
「それが大人になるって事なんだ」と簡単に割り切れる人はいい
でもそれに耐え切れず 自ら命を絶ってしまう人の気持ちも 理解できる

「有るがままの心で生きられぬ弱さを 誰かのせいにして過ごしている」 
自分を偽るのは苦しい けれど、
「そんなふうにして世界は今日もまわり続けてる」 
私達はそうやって 進んでいかなければならないのだろうか

 


<天才VS 凡人>


桜井和寿 彼を
「天才」だという人は多い 私も否定はしない
でも音楽的、創作家としての才能を除けば
「普通」の人であって
その辺にいる兄ちゃんと全く変わりないと思う
長い間彼の言動を聞いていると分る 本当にごく一般的な人間で 私達と何も変わる所は無い
同じ様にサッカー選手に憧れ 些細な事で悩み 自分の汚さ残酷さを憂い 同じ様に泣き笑う
彼が不倫をして再婚した事実を聞いて、「彼も同じ人間だった」と変に嬉しくなったものだ

時に私たちは 手に届かない憧れの人を「偶像化」して「カリスマ」のごとく扱う
ブラウン管を通してみるモノは 不確かな事が多い
ましてや会って話をしたこともない そんな人の事を勝手に判断するのは危険だ
どうして「桜井さんは絶対裏切らない、優しい人だ」なんていえよう
実際会ってみたら、メチャクチャ「いやな奴」かも知れないし(笑)

私は彼らの音楽を愛している 彼らの音楽に対する姿勢も好きだ
でもミスチルの「全て」を受け入れる事は出来ない 結局彼らは
「他人」なのだから

 


<桜井和寿氏の声の魔力>


彼の声は人並みはずれた魔力を持っている 
果たして超人か?この世の者なのか?

始めはファン心理から来る「思い込み」だと思っていたけれど 最近そうではないと「確信」した

一度聞いたら心から離れない ハートに突き刺さるボーカル
イノセントボイス  鼻に掛かるかすれ声
そして天性のなせる技、あのビブラートとあえぎ声が 止めを刺す
 独特な妖艶さ セクシーな響きはDavid Sylvian、R.ワイアット氏といい勝負か


麻薬のように 彼はその魔力で 何かに執りつかれたように 叫ぶ 歌う
あのオーラはただ者じゃない
超音波(ご存知だろうか?これは特定の人間からしか出ていない波長で
犬?にしか聞こえない音らしい)と
フェロモンを惜しみなく発散する
そしてそれに気が付き、感動できる私はスゴイ!!(言い切ってしまおう^^;)

私は鋭い感性と それを聞き分ける耳を持っている
神は全人類にその能力を与えなかった そう、彼らのファンと私は選ばれた人間なのだ
史上最強の思い込み大会、優勝確実!!(爆)
この世界を知らない人は なんて不幸なのだろう…

しかし不思議なのは どんなに歌の上手い人(小柳ゆき、平井堅、ミーシャ、等々)
には何も感じないモノが 「彼の声」にだけ感じるのは何故だろう???

桜井和寿と言う人は
「歌う為に生まれてきた人」「生まれながらのシンガー」であると
決して音程が素晴しく良い訳でもなく、高音に比べて低音はあまり出ないし
クリアな透明感のある声でもない そういう意味では上手い歌手ではないだろう
しかしあの「声」は 一度心をつかんだら放さない魅力がある
血管がブチ切れそうに 全身全霊を込めて歌う様
間違いなく 奴は本気だ!

そしてまた今日も あの「悪魔の声」で 犯されてゆく










<ポップザウルスライブ映像を見て>  

Mr.Childrenのライブ映像を見る度、新しい発見がある。
アンコールでメンバー紹介をする場面。曲は「Everybody Goes」
スクリーンを使いながらメンバー紹介をする
曲のアレンジが最高にカッコいいのはモチロンのこと、
一人一人にスポットが当たる時、各自の性格が見えてしまうのが面白い。

「ジェン」は相変わらず楽しく、場を盛り上げるムードメーカーだ。
サポートメンバーの3人も最近はスッカリファンにお馴染み、凄い声援が起こる。
「中ケーさん」は今日もクール
でも彼はその奥に熱〜いものを持っている、独特のアフリカンビートが強烈だ。
「田原さん」は本当に誠実で几帳面さがそのまま表情に、パフォーマンスに出ている。
常に桜井さんの方を目で追い、自分のソロパートでも、
彼の方をチラチラ見るあたり気を使っている様子が良くわかる・・・とってもシャイな人だ。

そして問題の「サクちゃん」はというと・・・
普段の控えめで物静かな彼からは、想像が付かないほどの
「ステージパフォーマンス」を繰り広げる。
彼は気づいてないかもしれないが、自分がスクリーンに映し出された瞬間 
彼の目つきが変わる!「どぉぉぉだぁぁぁ〜〜〜!!!俺を見ろぉぉ〜〜〜!!!」
と言わんばかりのもの凄いアピールと共にギターをかき鳴らす様、
その存在感は見る者を釘付けにする
これ程公私の落差の激しいミュージシャンは居ないだろう…。
普段の穏やかな彼しか知らない人が、
ステージの上の「エロゼスチャー」を見たらきっと卒倒するに違いない^_^;

 非難を覚悟の上であえて例を挙げると、
福山雅治、河村隆一、グレイのテルさんはとっても不自然で、
自分を演じているように見えてならない。
それがまたワザとらしくて何ともかっこ悪いのだ。
それに比べて桜井君はナチュラルで自然体だ。
飾っていないからこそ見る人に感動を与える。
「かっこ良い」と言う言葉は余り使いたくないけれど、
カッコイイの他に言葉が見つからない…
彼は自分がどうすればカッコよく見えるのかその術を
「本能」で知っているのではないだろうか??
決して創ってはいないし、演技をしてもいない、あくまで素のまま「自然体」なのだ。
世の女性を(男性さえも)虜にするのも不思議はない。天性の才能を持った人間。

私は限りなく「S」に近い人間だ。
眉間にしわを寄せて、首に青筋を立てて、
本当に「苦しそうに歌う、桜井さんの姿」が
何とも言えなく、好きだ。すきでたまらない。

自分の肉体を徹底的に痛めつけ、自ら窮地に追い込み、
その状況を楽しんでいるかのように笑顔さえ見せる。
そうかと思うと再び何かに執りつかれたように激しく歌う、
狂ったように叫ぶ、その様に心を打たれる・・・、
というのは表向きで、実は私は快感を味わっているのかもしれない。

彼の本能がそうさせているのか?人間の限界に挑戦しているのか??
いつも何時でも彼は手を抜こうとはしない。 
激しく目をむき出して歌う、その姿は芸術的だ。






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