![]() |
わきやくの殿堂5周年記念特別企画として、ファミコンソフトの金字塔、スーパーマリオブラザーズの出演者の方々にお話を聞くことに成功しました!ゲーム発売から20年以上経ちますが、出演者の方々の魅力は色あせることなく、今でも現役として数々の作品に登場されてます。その魅力は一体どこから来るのか?彼らを動かす原動力は何なのか?今回の取材で核心に迫ります。 |
●皆さんにとってわきやくとは何ですか?●
ルイージ:今回はわきやくの殿堂5周年記念特別企画ということで、国内販売本数600万本を越える超有名ソフト、スーパーマリオブラザーズからクッパ一家オールスターズの方々にお越し頂きました。皆様、本日はお忙しいところ本当にありがとうございます。 一同:いえいえ、こちらこそ。5周年本当におめでとうございます。 ルイージ:ありがとうございます。でも皆さんも、ちょっと前の話になってしまうんですが、ファミコン20周年を記念して盛大なパーティーが開かれたそうじゃないですか。 ハンマーブロス:そうですね。パーティー以外にもいろんなイベントがありましたよ。ファミ通さんを始め様々なゲーム雑誌でファミコンに関する特集を組んでもらったり、サントラとか記念DVDとか、ノベルティーグッズもたくさん出してもらって、おかげさまで契約料もたくさん頂き、家もリフォームすることができましたよ(笑)。 ルイージ:そうなんですか(笑)。今やどこのゲーセンのプライズマシンにも必ず一つはファミコン系のグッズが入ってますからね。おかげさまでたくさん散財させてもらってます(笑)。 ノコノコ:それ、僕らのせいじゃありませんよね?(笑)いやーでも本当にありがたいことですよ。20年以上経った今でも愛されるファミコンって何なんでしょうね。僕らが一番わからないですよ。 クリボー:こうやってペプシのボトルキャップコレクションになること自体、不思議でしょうがない(笑)。 プクプク:確かに(笑)。でもペプシさんも憎いことするよね。同じクリボーさんやハンマーブロスさんでもちゃんと地上パターンと土管パターンの別バージョンを用意するなんて。 クリボー:本当だよね。普通だったらさ、1面の一番最初に出てくるクリボー、まぁあれはうちの兄貴なんだけど、あれだけ用意すれば十分だよね。誰も土管バージョン、つまり僕がフィギュアになるなんて誰も予想してなかったよね。兄の方は、人類最強の敵とか、全盛期の猪木や長州力でも勝てないとか言われてるのに、僕の方なんか、1-2の土管面でふらふらって出てきて簡単に踏まれちゃうじゃないですか。あんなの春一番や長州小力でも勝てるっちゅうねんとかよく言われるし(笑)。 ノコノコ:僕の方も、ワールド8でよく出てくるうちの親戚のパタパタで十分じゃないですか。それが普通の色じゃなくて土管バージョンの僕ですよ。マイナーもマイナーですよ。ワールド3で無限1upに利用されるいとこのノコノコ君の方がよっぽど需要がありますよ。 砲台:そう言われれば、僕も息子のキラーだけでも十分ですよね。なんでペプシさんはわざわざ僕もフィギュア化したのかわからない。コレクションNo11.HOUDAIってペプシさんのキャンペーンページにわざわざ載っていることがなんか恥ずかしいですよ(笑)。 |
ルイージ:その気持ち、すごくよくわかります(笑)。え、俺というわきやくが表舞台に出て良いの?って感じで。ルイージマンションが出たとき、正直とまどいましたよ。だってゲームキューブと同時発売ですよ?普通ありえないじゃないですか。今までの任天堂ハードの同時発売は必ず兄が主人公なのに、それが今回は自分が主人公だなんて。あのときは涙がでましたよ。ありがとう宮本さんって感じで(笑)。 プクプク:ルイージさんは本当にわきやくの中のわきやくですからね。僕も土管ワープを使用されると登場回数が極端に減っちゃうんで、結構わきやくと言えばわきやくなんですが、何というか、ルイージさんは格が違うというか(笑)。 ハンマーブロス:そうなんだよね。ひと味違うというか何というか。僕は皆さんと比べ比較的登場回数が多い方なんですけど、やっぱりファイヤーマリオでさくっと倒されたときはもうちょっと画面に映ってたかったなぁと思うときがある訳ですよ。そんな兄にいつもおいしい所をとられてしまうルイージさんに敵ながら拍手を送りたいと思います。 ルイージ:いえいえ、本当にありがとうございます。何かこうやって話していると皆さんも苦労なさっているんですね。辛いのは僕だけだとてっきり思っていたので… ハンマーブロス:何言ってるんですか。お互い様ですよ(笑)。こっちもうだつの上がらない上司(=クッパ)のことで毎日うんざりですよ。やれ、ハンマーの撃つ角度が甘いだの、何であんなところに1upキノコを隠しておくんだとか。 クリボー:営業1課の裏面メットのあのキビキビした動きを見習えとか。 ノコノコ:無限1upの餌食になるくらいだったら最初からあんなところに居るなとか。 プクプク:自分だって橋の後ろに斧を置いているのにさ。何でそんな所に斧を置いておくんだよ。自分を飛び越えられたらそれで橋を切られておしまいじゃん。 砲台: 数え上げたらキリがないよ。あの上司のいい加減さと言ったら。あ、ここもちろんオフレコでお願いしますよ(笑) ルイージ:わかってますよ(笑)。何かすごく親近感が湧いてきましたよ。みなさん本当に苦労なさってるんだなぁ。 ハンマーブロス:でもみんな意外と苦労しているとは思ってないですよ。 ルイージ:え?それはどういうことですか?
|
![]() 今週の話題: 敵キャラとわきやくについて 普段は憎くて仕方がない敵キャラ達。しかし彼らの中にも少なからずわきやくは存在する。その苦労とは何なのか? ハンマーブロス:みんな自分がわきやくだということに誇りを持ってやっていると思うんですよ。はぐれ刑事純情派の藤田まことさんっていらっしゃるじゃないですか。あの方がですね、昔、めんつゆか何かのテレビCMだったかな?その中でこんなことを言っていたんですよ。「主役を生かすも殺すもわきやく次第」ってね。んでそのあと藤田さんはおいしそうにめんつゆにつけた天ぷらをほおばる訳ですが(笑)。天ぷらって、まぁそのまま食べてももちろんおいしいんですけど、めんつゆをつけて食べると結構風味が増したりしますよね。それと同じように、クッパとマリオさんだけでも何とかなるっちゃあなるんですが、その二人だけだと何か寂しいですよね。やっぱり僕らのような、良い意味での引き立て役があってこそ、ゲームというのは成り立っていると思うんですよ。だから20年以上経った今でも皆さんに愛され続けている、そう思うのは僕らのエゴですかね?(笑) ルイージ:いや、全くその通りだと思いますよ。きっと僕の兄も、僕がいなかったら一生配管工のままでしたよ(笑)。 ハンマーブロス:だからね、僕らは、わきやくになるということは男の勲章だと思うんですよ。島大輔さんの言う通り、ツッパることも確かに勲章ですけど、それ以上に重要なものがわきやくにはある、そう感じてならないです。 ルイージ:わきやくとは男の勲章である、良い言葉ですね。これからもゲーム業界はまだまだ発展していくと思いますが、その中でもわきやくは絶えず生産されていくと思います。そんな人たちに向けこの言葉を贈っていきたいですね。本日は貴重なお話をありがとうございました。お互い頑張っていきましょう。 一同:こちらこそありがとうございました。今度、新橋あたりに一緒に呑みに行きましょう(笑)。 ルイージ:もちろんガード下の居酒屋で。(笑)。 |
ルイージのよもやま話をしよう:私ことルイージとは敵対関係であるにもかかわらず、非常に腰の低い方々でどんな質問でも丁寧に返して下さったのがとても印象的だった。彼らのようないぶし銀的立場のキャラクター達がスーパーマリオブラザーズという名作をより引き立てているということを感じずにはいられなかった。改めてスーパーマリオブラザーズの開発者の宮本茂さんの偉大さに感服するばかりだ。 |