![]() |
記念すべき第一回目のゲストとして、あの名作ソフト「ドラゴンクエスト2」のラスボス、シドーさんにお話を伺いに行った。ラスボスであることの意味、シドーさんの考える”わきやく”とは一体なんであるのか?その真意について語ってもらった。もはや涙なしには語れないエピソードも・・・。 |
●ラスボスって何なんでしょうね。●
ルイージ(以下ル):新コーナー「わきやくのはなしをしよう」の設立を記念してあの名作ソフト「ドラクエU」のラスボス、シドーさんに来てもらいました。 シドー(以下シ):どうも。この度は新コーナー設立おめでとうございます。 ル:ありがとうございます。しかしよくいらっしゃってくださいましたね。「”わきやく”のはなしをしよう」なのに(笑)。 シ:いやー、最初お話を頂いたときは「なんて失礼な人なんだ」と思いましたよ(笑)。 ル:すみません(笑)。でもなんで最終的に出演をオーケーしてくれたんですか? シ:そうですね。あれから(ドラクエUが発売されてから)もうずいぶん時が過ぎましたからね。もうラスボスの重荷を降ろしてもいい頃ではないかと思ったんですよ。 ル:ラスボスの重荷は並大抵のものではないですからねぇ。クッパさんもそう話していらっしゃいましたよ。 シ:やっぱりそうですか(笑)。でもクッパさんはまだ顔が売れてるからいいですよ。 ル:え、それはどういうことですか? シ:・・・ええ。先日こういう話を耳にしたんですよね。「ドラクエ1のラスボスは竜王だよね。ドラクエ3のラスボスはゾーマなんだけど、あれ、ドラクエ2って誰だっけ?ハーゴンじゃないよね?」って。 ル:本当ですか? シ:・・・残念ながら。(笑) ル:なんででしょうかね? シ:やっぱりラスボスのくせにベホマとかを使っちゃったりしたからじゃないですかね(笑)。 ル:(爆笑) シ:でもいいんですよ。皆さんドラクエ2は名作だとおっしゃて下さるから。そのゲームに関わっただけでも幸せです。 ル:そういうもんなんですよね。例えそれが”わきやく”という立場であっても。(笑) シ:”わきやく”でもね(笑) |
ル:シドーさんの部下でも”わきやく”はいると思いますか? シ:うーん・・・。どうなんでしょ?考える限り、”部下”の中ではいないと思いますよ。 ル:”部下”ではいない?じゃあ、部下以外に誰がいるんですか? シ:え、ここで言っちゃっていいんですか?(笑) ル:なにかマズイことでもあるんですか? シ:あまり面識がないんですよね。その方とは。 ル:気になるなぁ。「ロトの剣」ですか? シ:はっはっは(笑)。確かにそうですね。ロトの剣の威厳は確かに2ではなかったですね。 ル:じゃあ誰なんでしょ。 シ:・・・サマルトリアの王子さん。 ル:え? シ:いや、だから、えー、すけさんでしたっけ? ル:ランドでもありますよね。 シ:そうそう、彼。わきやくさんだと思いません? ル:えーちょっとわからないんですが。説明して頂けますか?勉強不足ですみません。 シ:彼はですね、えー、一応私にとっては敵役なんですが、なんか親近感を覚えるんですよ。
|
![]() 今週の話題: ラスボスの威厳とは? RPGの核とも言えるラスボス。その威厳とは何なのであろうか?それとわきやくの関係について。 ル:その理由は? シ:彼、ファミコン版ではわきやくではなかったんですよね。なぜかというと唯一ザオリクを使えましたからね。 ル:ああ、確かに。ファミコン版は彼がいないと結構キツかったですよね。 シ:ところが、スーパーファミコンに移植されたとき、ムーンブルクの王女もザオリクを使えるようになったんですよ。 ル:そういえばそうですよね。 シ:彼、結構やわらかいんですよね。うちの部下のドラゴンのブレス4連発に耐えられない場合がありますから。(笑) ル:うーん、やわらかくてザオリクの存在価値が薄まったサマルトリアの王子、確かにわきやくですね。 シ:ほんと彼には同情しますよ。敵役ながら(笑)。 ル:是非次回のゲストでお呼びしたいと思います(笑)。それでは最後に一言、シドーさんにとってわきやくとはなんですか? シ:”実はおいしい役”でしょうかね(笑)。 ル:今日はありがとうございました。 シ:こちらこそ。 |
ルイージのよもやま話をしよう:確かにラスボスでもわきやくは存在する。しかしわきやくだからといって嘆くのではなくむしろ自身を持つことが大事なのではないだろうか?第一回目にして大変貴重なお話ができたと思う。 |