☆ Diary 5.5 ヴァレンタインディ2005 ☆
フランツVer.
〜2月14日 晴れ〜
「はい。これ(*^o^*)」
差し出されたのは真っ赤なリボンのかかった包み。
促されて開けたら大きなハート型のチョコレートが出てきた。
上には‘I LOVE YOU’なんてピンクの文字でストレートなメッセージ。
流麗な文字といい、チョコのつやつや具合といい、ものすごく良い出来だけどさ!!
「売ってる奴みたいだよね」
って言ったら思いっきり拗ねた顔
「あ、いや、そーじゃなくて、そのぐらい綺麗でよく出来てるってことだよ。
サファイア、腕上げたんだね〜!すごいよ。嬉しいなぁ」
「ものすごーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーく頑張ったの。
フランツが喜んでくれると思ったから、いっぱいいっぱい頑張ったのに」
口唇尖らせながら言うのがいつになく子供っぽくてかわいいや。
「ごめん、疑ったりして悪かったよ」
「フランツ、ちゃんと喜んでる?」
「勿論。ものすごーーく嬉しいです」
「じゃあ。。。ちゃんと褒めてよ」
ちろんと上目遣いで見られて、よしよしって頭を撫でてみた、と頭を振って嫌嫌をする。
ん?
「ちゃんとお礼してくれなきゃヤだ」
えーと。。。ちゃんとお礼っていうのは何が欲しいんだ?
ヴァレンタインのお返しはホワイトディで良いんだろ?違うっけ???
悩んでる耳に
「お礼にキスしてくれなきゃ厭!」
拗ねてるくせに甘い調子のサファイの声が。
え?え?!え〜!!?
「駄目?」
にっこりと下から見上げられて
だ、駄目じゃない。駄目なわけ無いだろ!
こんな日が来るとは思ってもみなかったよ。うわ〜。
落ち着け自分。
キスなんて数え切れないほどしてるじゃないか。
あ、でもサファイアとはまだ…数えてる場合じゃないだろ。。。
「…フランツ、大好きよ」
呟いた唇はチョコの何倍も甘いはず…
と、♪-♪-♪!
携帯が鳴ってる。良いところで邪魔するんじゃない!
「フランツ、電話」
「良いよ、放っておけば」
「でも」
「良いって。すぐ切れるから」
♪-♪-♪-♪-♪
あー!もー!!
「もしもし!」
出てみて気付いた。これ着信じゃない。アラームの音じゃないか!!!
まだ半分寝ぼけた頭で回りを見れば間違いなく自分の部屋だし。
夢?そんなのってありかよ。
うーーーー。
夢だったって言うんなら正夢にしちゃえば良いんだな。
サファイア、首を洗って待ってろ〜!と朝から変に気合が入ってしまったヴァレンタインディ当日。
上手くいくかどうかは神のみぞ知る!
<Diary5.5 ヴァレンタインディ2005 おしまい♪>
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