<<9月1日千秋楽・第一幕のレポートと感想>>


■隣国の王子が出席してる舞踏会に
オープニング
シルバーランド王宮‘舞踏会’

♪何もかも輝く今♪っていうカーニバルの歌(これはなかなか良い出来です。ちゃんとはもっていて楽しい曲です)と共に人々が踊ってます。
王様お妃さまの模範?ダンスなんかもあったり。
女官たちはこれから現れる隣国の王子さまの噂話をしています。
そこへフランツ登場
玉座の王様お妃さまにご挨拶していると、亜麻色の髪(じゃなかったよ、茶色かったよ〜)の乙女登場
フランツとダンス…なんですけど。。。下手過ぎる。はっきり言って泣けるほど下手。別にステップ踏んでるわけじゃないんですが。
これで
本当に恋に落ちるか?例えば見詰め合って踊ってた(アニメはそうだったよね!)のならわかるけど殆ど視線合ってなかったよ。
踊り終わってフランツが名前を聞きますが、それだけはお許しを!と逃げる亜麻色の髪の乙女。

さてさてここで何が変だったでしょう?
王様・お妃さま・隣国の王子が出席するような公式の宮中舞踏会なのに、自国の王子の欠席を誰一人として怪しんでいないってことです。
どんなに隣国の王子が格好良かったとしてもサファイアファンだって一人くらいはいるでしょう?
このチャンスに是非サファイア王子と踊りたいって娘がいても良いはず。
そんなに人気がないのか、サファイア!!
更には宮廷内に見ず知らずの娘(=亜麻色の髪の乙女)が入りこんでいたら、曲者として捕らえないか?
フランツと踊ってるのを羨ましがったりしてる場合じゃないぞ。
原作通り
城下の町のダンスパーティの方が良かったんじゃないかな?

<暗転>数日?後のお城の中。
王子サファイアがここで登場
サファイアのモノローグと独唱
あの日にあったフランツのことが忘れられなくて、彼に会いたい
って歌います。サファイア、歌は結構良いです♪
博士と乳母が身の上話を語り‘サファイアさまは女として恋に落ちてしまった’と気の毒がります。

<照明転>チンク登場
。自分の身の上を語ってサファイアになかなか近づけないけど頑張る!って♪天使のチンク♪と
妙にかわいこぶった(いちいちポーズ決めるんだもん)振り付けの歌を歌います。
今回の
チンクは子役ちゃんです。頑張ってるよ〜、とっても

<照明転>王宮内
サファイアと女官三人、フランツに会いたいがために競技大会の計画を思いつきます。それを聞いたナイロンは陰謀を。。。(原作通りでしょ?)


■役者の固定イメージに頼るなよぉ

<暗転>ヘル夫人の館。
ヘケートが化粧なんてやってられない!とお化粧道具を放りなげて。。。
そんな娘を嘆くヘル夫人。ヘル夫人は登場からタンゴ。。。それはまあ許す。
♪私は魔女♪って歌うんですけどさすがうたのおにーさんだけあって、上手です。
でもね、歌詞のなかで‘昔は子供や若いお母さんたちにモテモテだった’ってくだりがあって、私はうんざりしたなぁ。
アドリブなら許す。でも歌詞だよ!
ヘル夫人のどこにそんな過去があるって言うの?
ローリーの時より
扱い方がキワモノっぽいんじゃない?それを見に来てる人もいるんだろうから仕方がないのかもしれないけど。

ここでヘル夫人はヘケートにサファイアの女の心を飲ませる計画を打ち明けます。そこへチンク登場(どうやって来たんだ?)
「サファイアさまは僕が守る!」と十字架でヘル&ヘケートを懲らしめます。

<暗転>お城:競技大会
サファイアとフランツが模範試合をすることになって、戦ってる最中玉座から応援のために降りてしまった王様が誤って、
フランツの剣に刺されてしまいます。亡くなる王様、捕らえられるフランツ。
殺陣は下手です。。。迫力もなければ型も決まってませーん(苦笑)でもこれは殆どの場面そうなのよ〜。殺陣ってやっぱり練習がいるんだよね?
後で指摘されたんですが,フランツ自分が誤ってだけど剣で王様を刺し殺しちゃったのに何も感じてないんですよね〜。
王様が刺されにやってきたようなイメージもあるけどさ。
でももうちょっとなんか見せ方があるんじゃないでしょうか?原作は馬が暴走してだったもんね???

<暗転>サファイア&お妃さまの2重唱
立派に即位してとお妃様に言われ、王になりたくない、女として生きたい、フランツに恋してるから即位は厭と答えるサファイア
お妃さま「諦めなさい」サファイア「お許し下さい」と何度も繰り返し
「悲しい運命」と二人で嘆きます。。。
ここね、好き。歌が綺麗なのですよ。本当に
今回のはミュージカル畑の役者さんが歌ってるところが良い感じです。
ちゃんとハモる。お妃さま、雰囲気も○。華もあるし。

<幕と暗転>牢獄のフランツ。。。こんな目に遭うのはサファイアの所為だと思い恨み始めます。
そこへ乙女が来て彼を助け出します。ここでも名前を聞きますが教えてもらえず、追っ手を避けて去るフランツ。。。
亜麻色の髪の乙女ってフランツが言うんだけど。。。
茶髪だってばそれ

<暗転と幕が開く>戴冠式

♪シルバーランド王と共に幸あれ♪というようなまあ、国家のような歌。
これも良い歌です。本当に今回は合唱パートが安心して聞けてそれは嬉しい。
原作通りの展開。。。
が、サファイアが女とわかるとすべての人が掌を返したようにプラスチックを王に!と言うのはどうでしょうね???
やっぱり
人望無いのかサファイア(泣)


■やたらと人が多いような?


<暗転>棺桶塔
サファイアとお妃様に向かって、牢番ガマーが自己紹介のような歌を。
(きっとこの人も一部では名の知れた人なのね。カーテンコールに一人で出てきたもの…)
ここでガマーがサファイアと王妃をからかうようにいたぶるように追い回しながら歌うんですが。
サファイア、王妃さまにかばわれてちゃ駄目じゃーん!!
最後の最後で一応盾になってたけどさ。
こういうところで頑張るのがサファイアだと思うよ。

原作通り。
首飾りもブローチも(取るときにマジックテープ剥がす音がしてまいった!)外して…お洋服(サファイアはいつもの王子服だった。
戴冠式だったのにね、変かも?)も、とガマーが着替えを取りに行ってる間
お妃さまが‘(戴冠式でのことを)許して頂戴ね’というと
‘私たち強く生きていきましょう。抜け穴を探します’と
一瞬だけ凛々しくなるサファイア
ガマーの持ってきたボロ服に着替えさせられ、お妃さまは洗濯、サファイアは掃除を言いつけられます。

ガマーの前に手下が(え?
手下いるの?って吃驚しません?)現れ、「ナイロン卿からサファイアを殺せという指図がきた。
褒美は使いの者に持たせてある」と言付けを。
喜ぶガマー。

<暗転>大きなかまどに火が燃え盛っている。。。
その周りにいる12人!!(多すぎない?)の手下たちが、更に火を燃やせと歌い踊っている。
そこへ抜け道を探していて迷いこんだサファイアが(何故あんなところに迷いこむかな?人声のするほうに来るなよ〜とか思っちゃいけません)
ガマーと手下どもに捕らえられかまどに放りこまれそうになります。


■はたしてそれは必要なのか?

サファイア危機一髪のところにヘル夫人登場

「助ける代わりにあなたの女の心を下さい」と迫るヘル夫人。
男になれば王位も継げる…と言いますが、ここでもきっちりサファイアは女の子でいたいって言いきるのです。
更に詰め寄るヘル夫人。。。そこへチンクが登場(だからどうやって現れるんだ?
今までシルバーランド城に入れなくて大変だったんでしょう?)
サファイアを助け出します。

もうちょっとのところで…と悔しがるヘル夫人は大魔王サターンを呼びます。
ここでサターンの歌が。きっとこの人もスゴイ人なんだよね。
ガマー同様、大して内容が無い長い歌うたった上にカーテンコール一人で出たもん。
オペラ畑の人らしい?カウンターテナーなんですよ。男の人なのにアルト〜メゾくらいの声の持ち主。shanshanはキライなの!!カウンターテナー!
あのもののけ姫の人は下手だから嫌いなんだけど、スラヴァとかコバルスキーとかも駄目!!だから言うわけではないんですが、何故魔王なのにそんな声を使うのかな?
効果別に無いと思うんだけど。
もっとばりばりに低い声とか凄みのある声の方が良いのでは?
…ヘル夫人は「年増女の生き血を差し上げる代わりに、サファイアから天使を引き離して魔女の館に連れていって欲しい」と魔王に頼みます。
(マジで年増女の生き血って言うんだよ、センス無いよね?)
喜んで強力する(笑)魔王、魔力でチンクとサファイアは離れ離れに。。。
(魔王の出番これだけ…出なくてもいいと思いません?歌1曲分の時間とか衣装とか無駄な気がしたよ。
もし削るとしたら、いの一番にここ選ぶな・・・)

<暗転>魔女の館ほぼ原作通りです。
100メートルのがけの上でハゲタカもいると怖がらせようとするヘケートに「僕には恐れるものは無い!」と言っておきながら、
突き落とされそうになるとしり込みするサファイア…ってどういう演出意図かな?わからん。。。
ヘル夫人に女の心を渡せって言われるけど、またしても‘女でいたい’って言ってます(^^;)
女の心なんて欲しくないヘケートはサファイアに白鳥になる薬を飲ませて逃がします。

<暗転>白鳥になったサファイア
♪フランツに助けられる日、結ばれる日を夢見てさまよう白鳥’と歌います。
歌詞もアレなんですけど、寝巻きにひらひらがついてるみたいな衣装が最低!妙にデブい。
他の白鳥さんたちもタオル巻いたみたいなスカートが変なのです。
サファイアが白鳥さんたちと共に踊っているところに幕が下り一幕終了です。


♪ここで十五分間の休憩です♪